絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

1996年11月29日号の「ザ・プレイステーション」誌を読む

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先日ブックオフでザ・プレイステーションの1996年11月29日号を手に入れて

読んでみたらなかなか面白かったのでブログでも紹介するぜ。

ザ・プレイステーションはソフトバンクパブリッシングから出版されていたプレイステーション専門雑誌。

数回のリニューアルを経て2005年1月に休刊となってしまった雑誌だ。

俺も買ってたけどリニューアルして「ザ・プレ」になってからだったかなー。

1996年11月29日はプレイステーション発売からもうすぐ2周年という時期で国内では本体が400万台出荷。

全世界出荷1000万台を目前に控え、新型PSやFF7やクラッシュバンディクー1の発売ももうすぐ。

初代プレイステーション黄金時代が始まるほんの少し前ってところ。

SIMPLE1500シリーズは1998年の10月スタートなのでまだまだ先の話。

表紙はマクロスデジタルミッション。

ロックマン8に闘神伝に新スーパーロボット大戦にレイジレーサー。そしてブシドーブレード!

攻略ではアークザラッド2にペルソナと見てるだけでワクワクしてくる顔ぶれだぜ。

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巻頭特集は「声優とゲームの微妙な関係」。

いきなり「ジョーズ」のパロディイラストから入るセンスが凄い。

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コナミのめたるゆーきや青二プロダクションの角康昭へのインタビューを掲載。

めたるゆーきがろくろ回してるぞ!

ときめきメモリアルが大人気で声優ブームだった時代だ。

豪華声優を無駄に使ったゲームがPSでバンバン出てくるのはもうちょっと先だけども。

声優が声を充てているPSソフトを限界まで紹介する一覧などもあったぞ。

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発売前で序盤のストーリー紹介をしていた新スーパーロボット大戦の記事では

スポーツ新聞風のページも。

ゲーム内の世界の新聞にしたいのか、ゲームの外から見た新聞にしたいのかブレブレの文章である。

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「ヒイロ 荒い吐息で登場!?」

ってなんだよ!

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昔のゲーム雑誌は広告だけでも面白いなーって見てたら「里見の謎」の広告があって感動した。

俺は今…歴史に触れているんだ……ッ!

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アイデアファクトリーが発売したアドベンチャーゲーム「厄 痛」の記事も。

>一見普通に見えるタワー探索型のRPG『スペクトラルタワー』を発売し、

>まともなこともやれば出来るじゃないの…とファンをひと安心させたアイデアファクトリーが、

>またまたやらかす!

>96年正月の発売で業界に冷水を浴びせかけた問題作「厄」のパート2が登場するのだ!!

どこから突っ込んでいいのかまったく分からない見出しだぜ……!

突っ込んだら負け感が凄い。

ちなみにスペクトラルタワーの攻略記事も同じ号に掲載されています。

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記事によるとザ・プレで行われた「ゲームの中で死んでみたい人募集!」という企画で選ばれた人が

厄痛に登場して死ぬというコラボキャンペーンも行われたみたいだ。

……どんな企画だよ?!

「見事に 厄 テイストあふれるCGに描きおこされ、このゲームの中で元気に死んでくれている。

その鮮やかな死にざまもこのゲームの見所の1つだ」じゃねーよ!

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同じ記事に掲載されているスクショも酷すぎる……。

そんな厄ですが、シリーズ2作品ともゲームアーカイブスで大不評配信中!

2014年でもお手軽に購入可能となっております。

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最新ソフトクローズアップのコーナーはこんな顔ぶれ。まさに玉石混合!

エーベルージュにエターナルメロディ……。あのFISTの名前も見える。

リッジレーサーの影響なのかレースゲームも多い。

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ザ・グレイトバトル6の記事もあったぞ!

>従来の横スクロールアクションに加えて、

>オリジナルメカによる縦スクロールシューティング、

>対戦格闘ゲームなどが追加されボリュームアップ。

>それぞれが独立したゲームとしても楽しめる内容になっている。

清々しいウソです。

遊べたもんじゃなかったよ!!!!

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ちょっとだけゲーム以外の記事も掲載されているが、ゲームの記事よりも時間の流れを感じてしまうぜ……。

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やはりこういう古いゲーム雑誌で一番面白いのはゲームレビューの記事。

今見るとえらく渋いタイトルばかりだなあ。洋ゲーが多め?

「最近熱いのは、DOS/Vでクエイクの通信対戦。

外国のネットに乱入して、英語の罵声をあびせながら倒しまくるのが爽快なのだ!!」

というレビュアーのコメントがいい味出してる。

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そしてコブラ・ザ・シューティングの容赦無い低評価っぷりに震える。

メーカーはタカラトミーになる前のタカラというのがまた……。

でもタカラは闘神伝とかチョロQとか面白いゲームも沢山あるんですよ。

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女の子の顔が気持ち悪いという文章の説得力が凄まじいアローン・イン・ザ・ダーク2のレビューもいいですね。

テクスチャーマッピングの使い方が微妙に間違ってるのはご愛嬌。

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裏表紙はアーマードコアを出す前のフロムソフトウェアの広告。

まだ「3DRPGでお馴染みのフロムが完全新作ロボットシミュレーターを発売」って空気の頃。

紹介はこんなところで。

読んでるだけで当時の空気が伝わってきて非常に面白いなあ。

たまにはこうやって昔のゲーム雑誌を振り返ってみるのもいいね。