絶対SIMPLE主義

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WiiUで無料配信中!「任天堂ゲームセミナー2014」の4作品をプレイ!

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任天堂ゲームセミナー2014公式

6月24日にWiiUダウンロード専用ソフトとして無料配信された

任天堂ゲームセミナー2014作品を遊んだので感想だ!

これは任天堂が毎年行っているゲームセミナーの受講生が製作した作品で、

毎年無料配信するのが恒例になってたりする。

かなり尖がった作品が飛び出すことが多く、見逃せない企画なのだ。

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2006年に配信された「ネコソギトルネード」などは

今でも一部の任天堂ファンの間で語り継がれている作品である。

当時はDSiも発売されていなかったので、DSステーションのある店舗でしかダウンロードできず、

もちろん保存できないので電源を切ったらそのまま消えるという仕様だった。

初代DS時代からだから長く続いてるよなあ。

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今年も

「ドキドキ手紙リレー」「ミチコジャンプ!」「ジカンサタンサ」「アルクラッシュ」

の個性豊かな4作品が揃ったぞ。

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「ミチコジャンプ」はお空のお星様が欲しくなったミチコちゃんが、

空に飛び上がって星を目指すというジャンプアクションゲームだ。

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WiiUゲームパッドのジャイロ操作を使った内容。

WiiUゲームパッドを傾けてミチコちゃんを動かし、雲の上でタイミング良くAボタンでジャンプ!

これを繰り返してゴールを目指す。

足場から足場へ乗り継いでいくタイプのよくあるジャンプアクションだが、

雲の上でボタンを押すタイミングが分かりやすく表示されるので見下ろし視点でも遊びやすいし、

奥行きを生かしたジャンプ演出で一気に星を回収するのが爽快。

後半はなかなかシビアな構成が続いて「星のカービィ早く来てくれーーー!」ってなった。

ジャンプの感触が気持ちいいし、エンディングも好きだぜ。

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「アルクラッシュ」は突然歩き出した化石を操作してゴールを目指す横スクロールアクション。

左スティックと右スティックで左足と右足を操作。

リズム良く前後に動かすことで進んでいくのだ。スティックを同時に入力することでジャンプできたりも。

動いていると体の姿勢が不安定になっていき、バランスを崩して地面にぶつかると1ミス。

WiiUゲームパッドを前後に動かすことで姿勢の調節。

スティックの微妙なさじ加減でノシノシと歩いていったり、

スピード調節で障害物を避けていくのはなかなか楽しい。幻想的な背景も実にイイ。

ただ、横スクロールのアクションでキャラの体が左右に傾いていくのを、

ゲームパッドを前後に動かすことで調整するってのは直感的じゃないように感じたし、

小ジャンプを繰り返して足場を壊していく場面もややテンポ悪かったかな。

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最初の注意書きのイラストの時点でもうかわいい「ドキドキ手紙リレー」は、

授業中に先生に見つからないように手紙を回すゲームだ。

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テレビ画面には授業中の教室が。

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ゲームパッドの画面には手紙を渡す手元が表示されている。

ジャイロ操作で手を動かして前後左右どれかの生徒に手紙を渡していき、

目的の生徒まで手紙を最後までリレー出来ればクリアだ。

テレビ画面を確認して先生が後ろを向いてる隙に、ゲームパッド画面で手紙を渡す!

ゲーム&ワリオに収録されていたゲーマーをもっと高度にしたような内容だな。

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ステージ内容にもしっかり変化が付けてあって、

音楽の授業だと一定タイミングで指定された生徒が立ち上がって歌う必要がある。

この時に指定された生徒が手紙を持っていると見つかってしまうとか。

チョーク投げで気絶させてくる先生の授業だと手紙を回せる生徒が制限されるとかね。

手紙を紙飛行機にして離れた生徒に渡すことも出来るし、実にいいアクセント。

2週目の高難易度ステージだとルールは更に複雑化する。

テレビ画面とゲームパッド画面の2画面を上手く活用していて

連続で手紙をすばやく回さないといけない場面では「こっち向くんじゃねぇぞ先公ォ!」とつい熱くなってしまう。

後ろの生徒に手紙を回す時のドキドキ感が特にいい。

前を向いたまま背中側にゲームパッドを持っていく必要があって、

本当に後ろにいる人間に手紙を回してるような感覚が味わえる。

いかにも小学生が書いたっぽい手紙の内容やかわいいビジュアルも好きだし面白かったあ。

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「ジカンサタンサ」はペンギン型ロボットのペンタを操作し、

ステージ内の真珠を規定数回収してゴールへ向かうパズルアクションだ。

「Aボタンを押しながらゲームパッドを傾けることでペンタの歩く方向を指示」

「Aボタンを離すと傾けた分だけペンタが歩く」

という操作方法になっている。

例えばAボタンを押してパッドを右に傾けてAボタンを離すと、その分だけペンタが右に動く。

しかし、パッドを傾けている間はペンタがどう動くかは最初にチラッと残像が出る程度なので、

手探りで「今ペンタがどの辺りにいるか」を想像してゲームパッドを傾けないといけない。

これが面白い!

ペンタのルートが予想と違っていていざ動き出したら真珠を通り過ぎてしまったり。

動き出したら途中で壁に引っ掛かって全然進んでくれなかったりで四苦八苦。

キャラクターが時間差で動き出す。

時間差で動くからこちらの思い通りにならないことがあってハラハラする。

だからジカンサタンサというわけね。

一筆書きを描くように綺麗に真珠を回収できると凄く気持ちいいし、

体当たりで動かして滑らせると真珠を回収するのに使える氷像や、

ワープゾーンといった仕掛けも上手く利用できると爽快。

BGMのリズムがペンタの動きと連動しているため、

リズムを取ることでペンタの歩幅を把握できるようになる仕組みが上手い!

ペンタの仕草も細かく作ってあって可愛いぜ。

今回のセミナー作品は4つとも「動かした感触」と「音」を非常に大事にしていて、

動かしてるだけでなんか気持ちいい作りになっているね。

ゲームパッドを使ったジャイロ機能もきっちり盛り込んでる。

俺が一番良かったのはやっぱジカンサタンサだな。これ頭一つ抜けてよく出来ている。

「ジャイロを使った手探り操作」を是非体験してみてくれ!他の3本もイカしてるぜ!

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まあ、とはいえ2013作品である「ポッポハンター」をインパクトで超える作品は無かったな……ッ!

足と足の間にゲームパッドを置くとそこにハトがやってくるので、Wiiリモコンの操作でそいつを捕まえる!

「WiiUのデバイスをフルに活用して、公園でハトを捕まえる作業を完全ゲーム化」という

キノコ王国製のマジックマッシュルームでもやってないと思いつかない内容で最高。

ゲームとしての面白さとしては今回の作品群に負けるがそれでも強烈。

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足元にやってきたハトとプレイヤーが見詰め合う神聖な瞬間。

お互いに言葉なんていらない。この瞬間のためのゲームと言っていい。

こちらも「任天堂ゲームセミナー2013受講作品」というタイトルでまだWiiUで無料配信中なので、

気になったら2014作品と一緒に遊んでみてほしい!