サムライディフェンダー 〜戦国合戦アクション〜(Nintendo Switch) | フライハイワークス
『サムライディフェンダー』のレビューいくでござるぜッ!
メーカー:フライハイワークス
機種:Switchダウンロード専用ソフト
ジャンル:戦国ディフェンスゲーム
発売日:2018年6月7日
価格:税込800円
スマホからの移植となるタワーディフェンスゲームで、
2015年に発売された3DS版を更にパワーアップさせた内容になっている。
兵士を展開して城を防衛する、
戦国時代を舞台にしたシンプルなタワーディフェンスだが、
ゲームを進めると味方も敵も凄い大軍になっていくのが特徴だ。
押し寄せる大量の敵軍!そこにぶち込まれる大量の矢、銃弾、クナイ!
Switch版はボリュームが大幅に増加して、キャラの表示数もアップしているのだが、
基本的な部分は3DS版から大きな変化が無い。
元々、手軽な爽快さはあるものの大味なゲームなのでそこを許容できるかだな……。
画面左の城の耐久度がゼロにならないように、
画面右から押し寄せる敵を倒していくタワーディフェンスだ。
1画面。やってくる敵を全部倒せば勝ちという分かりやすさ。
城の上には弓兵が控えていて、
カーソル操作かタッチ操作で指定した場所に弓矢で攻撃をする。
時間経過で溜まる士気を消費して計略を発動。
計略は前進して攻撃を仕掛ける援軍に、城の耐久度を回復させる城大工、
クナイの乱れ撃ちで敵にダメージを与えた上に毒状態にするクノイチ、
敵の進行を阻む柵を出現させる工兵、弓兵の攻撃力が一定時間アップするお姫様、
体力がゼロになるまで銃撃をし続ける鉄砲兵、
指定した場所に砲撃で大ダメージを与える砲兵の7種類となっている。
1回のステージに持っていけるのは3種類までだ。
クリア時に貰える小判やお金などで各計略のレベルや、
弓兵の攻撃力、攻撃速度、人数、城の耐久度などを強化可能。
強化すればどんどん人数が増えて、どんどんド派手な戦を巻き起こせるようになるぞ!
最初は平和的にポツポツと矢を放つくらいだった弓兵も、
最終的にガトリングガンのような勢いで矢を撃つ人間の捨てっぷりを見せるので、
金は改造手術の費用として使われたと思われる。
そしてそれでも倒しきれないくらい敵兵士が押し寄せてくる。
会話デモやストーリーは一切ないが、
10ステージ毎に真田幸村、織田信長、長宗我部元親などの有名武将がボスとして登場。
兵士の召喚や、広範囲攻撃などの特殊技を繰り出してくるので、
計略を考えてセットしないと苦戦は免れないぜ。
タワーディフェンスではあるが本作は育成が最重要。
ボス戦などで多少は覚えゲー要素があるものの、
とにかくレベルを上げる!物量で潰す!クリア報酬でまたレベルを上げる!
の繰り返しだ。
一度クリアしたステージを再度プレイして稼ぐことも出来るから、
勝てなかったらレベル上げ!
「城に近い位置で倒すと得点ボーナス」
というルールに基いて算出されたスコアだけと簡素。
戦、戦、戦!とにかく戦を繰り返して戦に勝つ!
力こそパワーなバランスになっているぜ。
育てた自分で敵を蹂躙する楽しさがあるし、
1ステージが短いからサクっと遊べる手軽さも良しだ。
3DS版は全50ステージだったが、
Switch版は200ステージを超えてもまだまだ続くので
果てしないボリュームになっているぞ。
そんなゲームだが難点は単調さ。
いくら進んでも背景は一切変化しないし、底の浅いバランスなので、
ある程度キャラが育ってコツを掴むと
同じ操作を繰り返すだけでいくらでも勝ててしまう。
そうなったら、後はどこまでプレイヤーのやる気が続くか……になるぜ。
戦略ではなく、手軽さと爽快さのみに割り振ったタワーディフェンス。
3DS版同様、携帯してチマチマ遊ぶ手軽さな方向性は十分にアリなものの、
それにしてももうちょっと要素が欲しかったなあという感想になるね。
オススメは出来ないが、好みに合えば楽しめるかな。