9月28日にニンテンドードリーム編集部より、
「スーパーマリオオデッセイ 公式設定資料集」発売!
こういう本はマリオシリーズでは非常に珍しい
フルカラー360ページ越え、定価4860円というガチ向けの仕様だぜ……!
デカいし分厚いし重いしで大迫力。
本体はケースに収納されている。
この表紙にびっしりと描かれたラフ画だけでもうテンション上がりまくり。
登場キャラや世界に関する決定稿はもちろん。
ラフ画やイメージスケッチ、コンセプトアートもスタッフのコメント付きで
超大量に収録したゴージャスな内容だ。
今回のマリオやクッパ、ピーチのモデルコンセプトは興味深いし、
マリオのちょっとしたポーズだけでも試作と書き込みが満載で読み応えある。
さらっと載っているがなんだこのデザイン案……!?
『スーパープリンセスピーチ』のオマージュにもなってやがる!
ピーチ姫のウェディングドレス姿にも
「クッパに着せられている感を要所で残す」
「カメックに魔法で着させられている設定」
とかいっぱい書き込みしてあって面白い。そうだったのか……!
キャッピーのデザインはかなり難航したらしくて様々な案が載っていた。
シルクハットから顔を出しているウサギだったり、
ちっちゃな魔女みたいなデザインだったりと決定稿と全然違うものが多いぜ。
魔女風デザインはこれはこれで見たかったなあ。
ブルーダルズも4人組であることは決まっていたものの、
コンセプトがなかなか決まらず、回る国の雰囲気を反映させたものだとか、
ノコノコなど既存の敵キャラの強化形態だとか、
いにしえのクッパ一族の4人組だったりとか様々な案があって楽しい。
いにしえのクッパ一族ってなんですかそれ?!
最終的に完全な新キャラになったけどそれで良かったと思うわ。
マダム・ブルードも初期案だともうちょっと可愛い顔なんだけど、
「もう少し狂気がほしい…」という理由で完成版になってたり、
パンツのデザイン画がしっかり載ってる辺りで限界だった。
ステージコンセプトではプレイヤーが遊ぶことになる順番を意識している点や、
ストーリー展開に合わせた演出意図なども解説されている。
やはり力が入っているのが「都市の国」。
ラフイラストの数が他よりもずっと多く、
見ているだけでワクワクするアートワーク揃いだぜ。
看板のイラストなどもまとめてあるぞ。
俺が遊んでいて度肝を抜かれた「クッパの国」についても、
制作に関して実際の建築を勉強したとか書いてあって興味深い。
それだけで壁紙になりそうな素晴らしい各国のアートワークの合間合間にも、
色々なイラストが山ほど詰め込まれていて、
ホロビアドラゴンの案の一つに魔人形態みたいなのがあったのはビックリしたし、
「クッパの結婚が嬉しくて泣きながらずっと拍手してるノコノコ」
なんてずるいイラストがいきなり出てきたりするのが面白い。
本編でまさかの登場となった水着ピーチもイラストはもちろん、
デザイン案も複数掲載されているし、もちろん他の衣装もバッチリ。
ボツ案では本編に採用されなかったマリオのコスチュームが大量に載っていて、
アイスクライマーマリオやゾンビマリオ、
そしてまさかのセーラー服マリオやメイド服マリオまで!
しっかりデザインされてて衝撃的だぜ……。
ヒゲのおっさんなのにメイド服が妙に似合ってるから困る。
蒸気船ウィリーを思わせる白黒カートゥーン風マリオなんてのもあってヤバい。
真面目な案の一つというよりはお遊びっぽいけど、
追い詰められたクッパがピーチに憑依するクッパピーチのマンガもあったりする。
ここ数日SNSでクッパがピーチ化するクッパ姫が話題になっていたが、
既に似たようなことは公式がテスト済みだッ!
『スーパーマリオオデッセイ』そのものが、
これまでのマリオを肯定しつつ、これからのマリオの一歩を指し示した、
集大成でありながらも最新作という大傑作だったわけだが。
完成に至るまでの試行錯誤と裏側を描いたこの本もセンスの塊で圧巻。
多分、この本に載っている膨大な資料すらも、
制作全体からしたらほんの一部なんだろうなぁ。
「なるほど……」「このイラスト最高過ぎる」「そうだったのか!」「なにこれ?!」
の連発で隅々まで読みたくなるし、隅々まで発見がある。
これまでのマリオを遊んでいれば、遊んでいるほど胸にグッと来る1冊。
まさに「スーパーマリオオデッセイの公式設定資料集」だな。
ゲームソフト1本分のお値段だが、買って損は無かったぜ……!