『PAN-PAN~ちっちゃな大冒険~』のレビュー行くぜ!
メーカー:フライハイワークス
機種:Switchダウンロード専用ソフト
ジャンル:パズルアドベンチャー
発売日:2017/9/14
価格:500円(税込)
宇宙船の故障で不思議な惑星に不時着した主人公が、
修理のためのパーツ探しに駆け回るパズルアドベンチャーゲームだ。
UIを除いてテキストは無く、
キャラのリアクションや地形から進め方を推測していくスタイルとなっているぞ。
柔らかい雰囲気は良かったが、
謎解きに関してはもうちょっと構成を考えて欲しいとこだったな。
宇宙船の修理に必要なパーツとエネルギーを探して東へ西へ。
決まった順番は無く、ゲーム開始直後から自由に探索できるようになっている。
謎を解いて正しい順番でスイッチを押したり、仕掛けを動かしたり、
ヒントを頼りに謎を解いたりして必要なアイテムやパーツを手に入れていく。
原住民や謎の生物の動きを利用しないといけないものもあったりして面白いぜ。
変な効果音や変な声が耳に残る。
未開の惑星に不時着した設定とは言っても全体的にはホンワカしているんだが、
途中で棒を手に入れると色んなものをボカボカ殴れたりと、
いきなり蛮族要素が顔を出すのは笑った。
他にも特定のアイテムを手に入れると
これまで無かったアクションが出来るようになったり、
この不思議な惑星には小さな感動がいくつも転がっているぞ。
優しいグラフィックと癒し系のBGMもマッチしていて非常にいい。
ただ、パズルアドベンチャーとしてはやや導線が不十分。
謎解きに必要なアイテムが全然違うところで手に入ったりするし、
必要なアイテムが無いから解けないのか、
それとも単に考えが足りてなくて解けないのかが分かりにくかったり、
「それは無いだろ?!」って解法の謎解きがあったり。
謎を解いた瞬間ではなく、そこから少し遅れたタイミングでゲームが進んだりと、
全体的に作りが粗い。
あちこち歩き回らないといけないのに地図も無いし、
最初からフィールドを自由に歩き回れるのがあんまりプラスになってない構成だ。
謎解きの難易度自体はそこまで高くないとは思うし、
解けた時の気持ち良さはちゃんとあるんだが、節々でストレスが溜まる作り。
2~3時間ほどでサクッとクリア可能。
500円なら十分楽しめるし雰囲気は好きなんだけど、
オススメするほどではない……というところかなあ。
寝る前にちょっとずつ進めるような楽しみ方が良いかも。