ダウンタウン乱闘行進曲マッハ公式サイト | ARC SYSTEM WORKS
『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』のレビュー行くぜ!
このファミコン時代を思わせるメインビジュアル素敵。
メーカー:アークシステムワークス
機種:PS4/Switch/PC
ジャンル:熱血2Dアクション
発売日:2019/10/10
価格(税込):1500円
ファミコン時代から続く『くにおくん』シリーズの最新作。
陰謀に満ちた格闘大会に歴代キャラ180人以上が集結した内容で、
最大4人で対戦可能なアクションゲームとなっている。
まずファミコンで発売されて今も人気の高い『ダウンタウン熱血行進曲』に、
「かちぬきらんとう」というチーム戦のミニゲームがあり、
それを現代風に一本のゲームにした
『ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP』がPS4などで2016年に登場。
本作はそれを更にパワーアップさせたバージョンとなっているぞ。
見よこのファミコンからのグラフィックの進化を!ドットは据え置きだがな!
キャラは180人以上、必殺技は250種類以上と尋常じゃないボリューム。
必殺技は簡単な操作で繰り出せるし、
ハチャメチャなアイテムやステージギミックも満載。
バランスの悪さや作業要素など気になる点はあったが、
「元祖バトロワゲーム」は伊達じゃない面白さになっているぜ。
モードは各チーム毎のストーリーが楽しめる1人用のシングルプレイに、
様々なルールで対戦が出来るフリーバトル。
そしてオンラインで世界中の熱血硬派たちと殴り合うオンラインバトルだ。
『ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP』との違いは、
フリーバトルに選手が倒されても次の選手がすぐ登場するチェンジマッチと、
どこまで勝ち抜けるかを競う1人用のエンドレスマッチの追加。
好きなキャラを選択してドリームチームを作れるエディットの追加。
登場キャラの追加など。
また、キャラの必殺技に調整と追加が入り、個性がより強くなっているぞ。
圧巻の30チーム+隠しキャラから自由に選んでプレイ!
お馴染みの「熱血高校」「花園高校」「各校連合」「冷峰学園」から、
くにおくん最初の宿敵であるさぶ率いる悪役軍団「アウトロー」。
シリーズのチアガールが集まった「応援ガール」、
スポーツ系のシリーズ作品から集合した「オールアメリカ」、
存在感バツグンのみすずがリーダーかつ、近年『リバーシティガールズ』で
一躍知名度が上がったきょうことみさこもいる「チームミスズ」などなど……。
『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』に登場した「けん」が参戦してたり、
隠しチームではゲームボーイ版の『ダウンタウン熱血行進曲』限定だった
「夢見」チームがいたりと、かなりマイナーなキャラの参戦もあるぞ。
凄まじい物量である。
1チーム6人構成でやはりリーダーが強いが、それ以外にも強いヤツはいる。
色んなチームを使って自分に合ったチームとキャラを見つけるのだ。
くにおくんがリーダーのチームが4つあるため、くにお大戦を勃発させることも可能。
『ドラゴンボール』の全員集合ゲームを作ったら悟空が増えるように、
『くにおくん』の全員集合ゲームを作ったらくにおくんが増える……!
基本ルールは最後の1人になるか、時間切れになるまで続くバトルロイヤル!
バトルや順位などでポイントが入り、
全試合終了時に一番ポイントの高かったチームが勝利となる。
移動以外に使うのは、ジャンプボタン、パンチボタン、キックボタンのみだが、
ここから多彩な技が繰り出せる。
倒れた敵に近づいてパンチボタンを押せば相手を持ち上げられるし、
もう一度パンチボタンで相手を振り回せて、
キックボタンを押せば相手をぶん投げられる!
そこら辺に落ちているアイテムも活用し放題!
各キャラに2~4種類用意されている必殺技も強力だ。
2つのボタンから無限の暴力が広がっていく気持ち良さ。これぞくにおくんだ。
ちなみにファミコンのくにおくんシリーズだとボタンが少ないので、
パンチとキックを同時に押すことでジャンプする仕様になっていたが、
本作でもオプションでそっちの操作に切り替えることが出来る。
同時押しでのジャンプに馴染んでる人も安心。
ステージ内にランダムで配置されるアイテムは、
木刀や鉄アレイ、チェーンといった不良らしい打撃武器から、
大振りだが当たれば敵を大きく吹っ飛ばせるバット、
当たると爆発する爆弾、謎の魔法のステッキ、回復できるドリンク類、
今回追加された食べると巨大化できるタケノコなどなどだ。
キノコではなくタケノコで巨大化できるというわけね!
試合回数やタイムなどももちろん自由に設定可能。
戦況が刻一刻と変化するフィールド上で生き残りをかけて大乱闘。
トップの奴を狙う、アイテムの確保に走る、ステージギミックでの割り込みを狙う、
殴り合いで吹っ飛ばされた奴を素早く場外にポイ捨てするなど。出来ることは多いぞ。
キャラ毎に異なる必殺技を使いこなし、
自分なりの戦い方を組んでいくのが実に楽しい。
くにおくんなどはマッハキックなどシンプルに使いやすい技が揃っているし、
他にもダッシュ技や、空中技、投げ技を持ったキャラなど様々だ。
通常攻撃と必殺技を組み合わせることで格闘ゲームのようなコンボも繰り出せるぞ。
必殺技が超射程だけど撃つのに時間がかかるビーム1種類のみのロボとか、
めっちゃクセのあるキャラもいたりする。
スポーツ系の作品から参戦してるキャラだと、
アイテムを投げたり蹴ったりする強力な技を多く持っているが、
逆にアイテムが取れなかったり、アイテムを処分されてしまうと辛い。
また、ヤクザ系のキャラだと普通に銃をぶっ放す技があるのでヤバい。
これ格闘大会なんだが!?
『ブシドーブレード』や『闘神伝』だったら文句無しの強キャラになるが、
撃つ際にスキがあるし、
ヤクザは普段あんまり運動をしないせいか体力が全体的に低めなど弱点も多いぜ。
4人バトルロイヤルで複数の試合を行うチーム戦であり、
受けたダメージは次の試合にも引き継がれるため、
強いキャラをいつ使うか?という判断も重要になってくる。
強キャラを使っていても集中攻撃されたらキツいし、
アイテムやステージギミック次第ではあまり強くないキャラにもチャンスはある。
まあ、そんな感じで考えることは沢山あるが、
ルールも操作もシンプルで技を出すのが爽快なので、
何も考えずに殴り合うのも楽しいのだ!
ファミコン時代から変わらぬ魅力に溢れた1本。
オリジナルで猛威を振るったりゅういちとりゅうじがちゃんと強いところも好き。
シリーズのキャラが集合した内容だが、収録しているBGMも70曲以上!
BGMもオールスターとなっているぞ。
まあ、シリーズがあまりに膨大なので曲に関してはこれでも少ないんだが……!
個人的にお気に入りは「駆け抜ける青春」「激突!獅子連合」「中ボスのテーマ」辺り
シングルプレイはCPUと対戦していくだけだが、
基本の30チームにはすべて簡素ながらストーリーが用意してあるのも嬉しい。
「それファミコンの熱血!すとりーとバスケット遊んでないと意味不明だろ!」
みたいなのもちょいちょいあって内輪ノリが強いがな!
使っているチームによって背景の応援団が変化する仕様も細かくて楽しいぜ。
そんなゲームだが、
連続ヒットする回転攻撃系の技が強すぎるのは気になるところ。
敵にダメージを与えるとポイントが入る仕様なので、
これを連発するとかなり有利になる。
技として範囲が広くて普通に強い上にポイント効率も圧倒的なのがちょっとね。
バトルロイヤル系のゲームなので、
明らかに強いチームや強いキャラがいるのはアリだと思うんだけど、
技の種類で強いのがハッキリしていると、
プレイスタイルがちょっと狭まってしまうかなと。
隠しキャラを出す条件が非常に面倒で、
1周30~40分かかるシングルプレイを最低でも27チームでクリアしないといけない…!
CPU相手に戦うだけの構成でこれはきつい!
今は公式サイトに条件載ってるから良いけど最初は無かった。
よくわからないまま全30チームでクリアしたが苦行だったわ!
熱血硬派くにおくんじゃなくて、充血作業くぎょうくんだったよ!
なめてんじゃねぇぞ!
条件分かっても結局27チームでクリアしなきゃならないからあんま変わらない!
また、シングルプレイは難易度を「やさしい」「普通」「難しい」から選べるんだが、
「初めてプレイする方にオススメです」って書いてある「やさしい」でも手強い!
隠しキャラを出す作業がつらいのはこのせいもある。
プレイヤーが点数でトップになると容赦なく他の3人が狙い撃ちにしてくるので、
上手いプレイヤーでも苦戦しやすいのだ。
CPUが弱すぎるよりは良いんだが、
「やさしい」はちゃんとやさしくしてもらいたいね。
今再び蘇った、男も女もヤクザもロボも関係ない大乱闘!
対戦メインなので1人プレイだとちょっと寂しいし難点もあるものの、
1500円の対戦アクションゲームとしては良く出来ているぜ。
殴り合い、協力、足の引っ張り合い。色々とパワーアップしていても、
根本はシンプルかつ熱い殴り合いのバトルロワイヤルだ。
近年はダウンロードソフトで4人対戦可能なアクションも多いが、
やはりくにおくんには一日の長があるなと実感させられる。
オンラインは人は少ないが、
まあ部屋を自分で建てればそこそこマッチングするかな……。
右も左も大乱闘。殴らにゃ損の乱闘行進曲。
くにおくんを知らなくても、興味があれば是非!