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突如蘇ったカメレオン四姉妹×陣取りパズル!ルールの詰めは甘いッ!『くるくるカメレオン』レビュー!【Switch】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|くるくるカメレオン

 

『くるくるカメレオン』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:ジョイフルスター

機種:Switch

ジャンル:陣取りパズル

発売日:2019/11/28

価格(税込):1000円


 

美少女キャラクターを使った対戦型の陣取りパズルゲーム。

元々はスターフィッシュから2006年にPSP、DS、アーケードで発売されたソフトだ。

かなりマイナータイトルなんだけど13年の時を越えてSwitchでいきなり復活。

2006年のゲームなんだけど、1998年くらいのゲームに見える絵柄だぜ!

 

オリジナルの対戦型陣取りパズルという割と珍しい1本で、

「中古ゲームコーナーでよく見かけたけどやったことなかったなー」

となったので今回初プレイ。そこそこ楽しめたが作りの甘さが目立つ内容だった。

 

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モードはCPU4人と対戦するモードとフリー対戦のみ。この潔さよ。

会話デモみたいなものは一切無いので、ストーリーどころか、

このカメレオン4姉妹が何者なのかすらまったく分からないぞ……!

 

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http://www.s-f.co.jp/soft/psp/kurukuru/

 

PSP版のサイトを見るとキャラ設定に関しては少し分かる。

「萌える右脳、直感と戦略」というコピーや『萌えるキャラクター』という煽りから、

当時の流行と本作の迷走感が伝わってくるぜ。

 

『萌えるキャラクター』って言い回し、2006年でもかなりどうかと思うぞ!

 

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デカデカと書かれた「萌えるキャラクター」という売り文句から、

「大好物はハエだがキンバエは嫌い」などのプロフィールが出てくるパンチが凄い。

これは2019年の基準でもかなり最先端ですね……!

 

4姉妹ともカメレオンの意匠を

ちゃんとキャラデザに落とし込んでるとこは嫌いじゃないけど地味だな。

 

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ゲームは交互に色を変えながら陣地を取り合う1対1の対戦パズル。

自分の番になったら、自分の陣地の色を選択。

隣接したコマに同じ色があればそこを陣地にすることが出来る。

 

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このスクショだと左のオレンジ色の部分が陣地。

ここで色を赤に変えれば隣接している赤いコマを陣地にできる……といった作りだ。

色をくるくると変えて陣地を取り合うから『くるくるカメレオン』なのである。

 

星マークのあるコマを取れば必殺技が使えるし、

爆弾のコマを取ると周りを爆発させて、

自分と敵関係なく陣地を元のコマに戻してしまう要素もある。

この爆弾を除けば、敵に取られたコマを取り返すことは出来ないルールだ。

 

また、陣地で周りを囲った箇所は色に関係なく陣地にすることが出来るし、

「自分が現在使っている色」と「相手が現在使っている色」は

選択することが出来ないので、盤面全体を見ながら一手先を読むプレイが重要だ。

 

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キャラによって異なる必殺技は相手が選べる色を制限したり、

選んだ1コマを障害物に変えるものなど。

星を1個使うものと3個使うものがあり、3個は2回行動など強力だ。

申し訳程度のカットイン演出がなかなか味わい深い。

 

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全体の50%の陣地を取ったら勝ちの通常ルールの他に、

フィールドに複数存在する巨大なキングコマを多く取った方が勝ちのキングルールと、

盤面中央のゴールコマを先に取った方が勝ちのレースルールがあるぞ。

 

そんなゲームで、コマの取り方が上手くハマり、

一気に陣地を拡大出来た時は気持ち良いんだが、

ルールが単純すぎて似たり寄ったりのゲーム展開になる上に、

盤面がランダムなので運の要素が強く、不利な状況をひっくり返す手段が無いため、

最初の数手でほとんど勝敗が決まってしまうことが多い。

 

本当に最低限のモードしかなく、

1度クリアすると隠しキャラが出たりはするがやり込み要素も無い。

ひたすら同じ強さのCPUと対戦するだけだ。

 

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最初は新鮮だったけどあっという間に底の浅さが見えてしまうゲームだったなぁ。

手軽に遊べるのは良いんだが、

本当にそれだけなので1000円でもちょっとオススメはし辛いぜ……。

なんとも言えない玉虫色のレビューになってしまったわ。