セガ60周年&ゲームギア30周年を記念して発売された『ゲームギアミクロ』!
色々と物議を醸したが、
ついに10月6日に発売されて俺の手元に届き、
試しに『The GG忍』もクリアしたのでレビューしておくぜ。
ほぼ同内容の動画レビューも公開したので、
開封の様子などを動画で知りたい人はこちらをチェックだ。
こちらが箱。既に小さい!Switchの画面サイズにスッポリ収まってしまう。
Amazonで注文したんだけど普通にポストに投函されていたぞ。
色によって収録がタイトルが異なるが、俺が購入したのはレッド。
『女神転生外伝 ラストバイブル』『女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル』
『The GG忍』『コラムス』の4本が収録されているぞ。初移植タイトルの多さでこれにした。
俺はゲームギアはリアルタイムでは触れてないんだけど、
一応実機では持ってて遊んだことはある。
一番遊んだのは『クレヨンしんちゃん 対決!カンタムパニック!!』だったな!
箱の裏側はこんな感じ。
当時のゲームギアっぽく、それでいて新しいデザインがいいね。
こちらが本体。実際手に取るとマジで小さい!
本体は単四電池2本で動作する。
カセットの部分にはタイトル名が書いてあるんだけど、
なんかパチモノの4in1ソフトみたいになってるな。
まあ、これは由緒正しきセガの血統なのだが!
本体上部。音量ツマミ、イヤホンジャック、USB端子が付いている。
単四電池駆動なので充電は出来ないが、
USBで給電して遊ぶことは出来るってわけね。
映像出力などは出来ない。
ゲームギア実機と比較しよう……と思ったら見つからなかったので、
多少ゲームギアよりのゲーム機と比較!
Switch、3DSLLとの比較だとこうだ。マジで小さい……!
起動すると驚くのは液晶の精彩さ。発色が綺麗だし文字もちゃんと読めるぜ。
1円玉との比較。
『女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル』の小さな文字もしっかり読める。
近年のミニハードと同じで、メニューから遊びたいゲームを選ぶ方式。
『女神転生外伝 ラストバイブル』は経験値が3倍、
『女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル』は、
経験値が2倍になるイージーモードも収録しているぞ。気が利いてる。
ちなみにこの2本、完全版とかじゃなくてまったく別のゲームね。
Switchのゲームアイコンより、ゲームギアミクロの画面の方が小さいからスゴい。
関係ないけどやはりファンタジーゾーンは傑作。
スタートボタンを一秒以上押すとメニューを開くことが出来る。
すべてのタイトルで、4つのスロットに中断セーブとロードが可能だ
最近のミニ系ハードでお馴染みの機能はしっかりと搭載しているぞ。
画面の光度調整もここでやる。
「本当にちゃんと遊べるのか?」
という検証のために頑張って『The GG忍』をクリアした。
これはゲーム自体の評価でゲームギアミクロそのものとは関係ないんだが、
ラストステージの無限ループと精密アクションと一撃死と初見殺しが地獄過ぎて、
俺の頭が火遁の術でしたね!
覚えゲーなので中断セーブでなんとか突破したがそれでもきつい。
性能の異なる忍者を使い分けるシステムや、
恐らくゲームギアのカラーを押すためのなんだろうけど、
各忍者がブルーとかピンクとか戦隊みたいな色分けされてるのは面白かった。
BGMやヘンテコなボスデザインもかなり最高。
で、本体に関してだが、
画面が綺麗で敵の細かい攻撃もしっかり視認出来るぞ。
スピーカーの再現度がかなり高いのもポイント高いぜ。
操作性に関しては大分引っかかるところがあり、
方向キーは押した感触が弱く、ボタンは近いからたまに押し間違える。
方向キーを押した感触が弱いので、
RPGでカーソルを細かく動かす時はちょっとストレス溜まるね。
とはいえ、なんとか遊べるレベルにはなっている。
液晶は本当に綺麗で、1円玉との比較だが
『ラストバイブルスペシャル』の細かい文字もこの通り。
ただ、「読める」であって「長時間プレイ出来る」ではないな!
物理的に小さいのでRPG系はキツい。
単四電池2本での稼働時間は、公式によると2時間程度。
これでも短いがアルカリ電池の話。
マンガン電池だと30分くらいしか持たないぞ……!
買い置きの電池を全部使い切ってしまった。
まとめると、遊べなくはないしアクションもちゃんとクリア出来るレベルだが、
やっぱり操作性は気になるしRPGは画面の小ささのせいもあってキツい。
でも、このちょっと遊び辛いミクロ画面で頑張ってゲーム遊ぶのも、
これはこれで趣があっていいよね。
と、思いかけたが、
その後に3DSのバーチャルコンソールで『The GG忍』やり直したら、
画面デカくて操作しやすいの最高!やっぱりデカい方がいい!
何がゲームギアミクロだ!セガハタンシロー!ってなりましたね……。
このサイズでしっかりとゲームが出来るのはかなり感動するし、
本体は細部まで作り込まれているから、
公式が謳ってる「遊べるマスコット」としては満足度高い。
俺の見所は液晶の周りの黒いフレーム部分。
この光沢と透明感の再現度が実にいいんだわ。
しかし『ゲームギアミクロ』は『メガドライブミニ』のような携帯ハードではなく、
「遊べるミニチュア」である……と、素直に割り切れないのは、
「収録タイトルを普通に遊べる手段」が少ないってところに尽きる。
4機種で合計16タイトルになるんだが、初移植タイトルが6本もあるし、
他も1回だけ移植されたっきりってのがほとんど。
Switchとかで普通にゲームギアソフトの移植をした上でこれを出すとか、
普通に遊べるサイズのを出した上でのミクロだったら、
全然問題なかったしむしろ好意的に捉えたんだけど、
代わりが効きづらい状況だからね。
そんな『ゲームギアミクロ』。
遊べるミニチュアとしては非常に良く出来てるけど、携帯ハードとしては高くて遊び辛い。
企画として色々勿体ない存在になってしまったなぁ。
ゲームギアそのものや、こういう小さなガジェット好きな人だったらオススメってところかな。
実際触った時の感動は確かなものがあるので、
「興味ない人も、どこかで一度はゲームギアミクロ、シロ!!」と締めくくらせてもらおう。