アカネ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『アカネ』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはSwitch版ね。
パブリッシャー:QubicGames/Ludic Studios
機種:Switch/PC
ジャンル:アクション
発売日:2021/3/19(Switch)2018/9/10(PC)
価格(税込):500~520円
2121年のメガ東京を舞台にしたサイバーパンクアクションだ。
四角いステージでヤクザの群れを斬りまくるだけ!
ステージは1個だけ!モード選択や難易度選択も無し!
そんなシンプルなゲームだが、キャラを動かしててカッコ良いし爽快。
1プレイの短さと難易度の高さも絶妙で、つい何回もプレイしちゃう良作だったぜ。
定価の500円でも安いのに、よくセールで100円とかになってるから更に安すぎる!
チュートリアルでは若き日のアカネが、
イシカワ師匠から技を伝授されるシーンが描かれる。
「刀はお前の命だ。だがブシドーでは、銃もとても重要な武器となる。」
とのことで、100年後のブシドーは今とちょっと違うようだな……!
アカネがヤクザ軍団と戦う経緯などは語られず、
物語の背景はプレイヤーの想像に委ねられている。
「私は今日ここで死ぬ覚悟だ。お前らも一緒に地獄まで連れていってやる」
というセリフから本編は始まり、このセリフですべて完結する。
胡散臭い日本語ネオンが光るいかにもサイバーパンクな街中で、
押し寄せるヤクザ・ウェーブをひたすらに斬りまくる!
基本的にザコ敵は一発で倒せるが、こちらも一発喰らったらアウト。
刀攻撃と銃攻撃、ダッシュ移動とガードを駆使して、
とにかくヒット&アウェイで立ち回っていくのだ。
メインとなる刀攻撃は連続で使うとスタミナゲージが減り、無くなると刀が使えなくなる。
ゲージは数秒の時間経過ですぐに回復するものの、
連続で敵を斬ってる時にスタミナが切れたりすると即アウト。
ダッシュで逃げても良いが、
銃での攻撃を挟んで時間を稼ぐのが一番安定するね。
銃弾は時間経過と敵の撃破で溜まっていくので、
刀で斬る!銃弾が貯まる!銃撃ってる間にスタミナ回復!刀で斬る!
この繰り返しをリズム良く出来れば長生きできるぞ。
棒立ちで銃をパンパン片手撃ちして、ヤクザを掃除しながら呼吸を整える。
熱くなった肺をクールダウンさせるこの瞬間。
本作の空気感とシステムの両方に彩りを与えていて、とても好きなところだ。
ちょっと強いザコ敵も存在していて、定期的に普通のザコに混じって登場する。
耐久力の高い大男、高速で突進攻撃をしてくるサイバー忍者、
狙撃してくるスナイパーの3体だ。
一般ヤクザの処理に気を取られてると、脇腹から刺されるぞ。
スナイパーは射撃の精密さがやっかいだが、銃弾はガードや刀攻撃で弾くことが可能だ。
弾いた弾丸で周りのザコを倒すという、
アクション映画みたいな動きを自然に出来るのがたまらないね。
敵を斬りまくってアドレナリンゲージを溜めると、
ライン上の敵を一掃できるドラゴンスラッシュを発動可能。
更にゲージを最大まで溜めると、全画面攻撃のドラゴンスレイヤーを繰り出せる。
荒々しいタッチのアニメが挟まり……。
画面内を飛び回って10体以上の敵を一掃するのがカッコ良くて爽快だぜ!
エンドレスのゲームだが、ザコを100体倒すごとにボスのカツロー(活路?)が登場。
普通に攻撃してもガードされるので、ダッシュやガードで攻撃の隙を突かないと勝てない。
登場する毎にレベルが上がっていき、300体目以降はレベル最大で固定となるようだ。
突進攻撃と銃攻撃も併用してくるのでグッと手強くなる。
刀を使ったゲームらしいヒリヒリした斬り合いが堪能できる。
ゲーム内の実績をクリアすることで、刀や銃、アクセサリーやタバコが入手可能。
付け替えることで性能がかなり変化するので、
自分にあったコーデを着て地獄に赴こう。
実績を埋めていくとゲームの基本が身に付くのが良いバランス。
まずは銃でヤクザを50人殺してみよう!みたいな感じね。
ただ、後半の実績は厳しいもの揃いなので、かなりやり込まないと達成は難しいぞ。
解禁されるアイテムのグラフィックがまた凝ってるし、
添えられたテキストも世界観を補強するもので良い。
ドス投げで7人の首をはねた女親分怖すぎる……。
安いゲームもドットのゲームもサイバーパンクのゲームも、
溢れすぎるほどに溢れている昨今だが、
そんな中でも確かな輝きを放っているのが本作だ。
気を抜いたら死ぬ。呼吸が乱れても死ぬ。
そんな中で刀を振るい、着実に敵を倒し続ける緊張感が見事。
「複数の敵を相手にした命がけの戦い」を、
感覚としてゲームシステムにしっかり落とし込んでるのに唸る。
没入感のあるアンビエントなBGMも馴染むし、多くを語らないセリフ回しもスマート。
同じ性能のザコでもグラフィックが複数あるような、細かい拘りっぷりも光るね。
500円で買えるSwitchのアクションゲームではトップクラスの1本だ。
1プレイが短いため、何度やられても、ついつい何度も遊んじゃう良作。
イチオシです!みんな500円払ってアカネと地獄で会おう!