Bright Memory: Infinite | Game(インディーゲーム) | PLAYISM(プレーイズム)公式サイト
『Bright Memory: Infinite』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはPS5版ね。
パブリッシャー:PLAYISM
機種:PS4/PS5/Switch/Xbox/PC
ジャンル:FPS+ACT
発売日:2021/11/12(PC)2022/07/21(PS4/PS5/Switch/Xbox)
価格(税込):1980~2001円
中国の個人デペロッパーであるFYQD-Studioが手掛けたアクション。
アンリアルエンジンを使用してほぼ一人で作り上げた、
美麗グラフィックのインディーゲームとして話題になった作品だ。
家庭用版はDLCとして配信されたコスチュームを全部収録しており、
追加料金無しでビキニやチャイナドレスを楽しめる!
FPSなのでコスチューム変更はあまり意味がない……と言いたいが、
主人公が映るデモも定期的に挟まるから良いアクセントになってるぞ!
更にPS5版とXbox Series版はDXR+60FPSに対応、
Switch版はジャイロ操作対応など細かい違いが色々ある。
Switch版はパブリッシャーのPLAYISMが凄いと太鼓判を押してるだけあって、
PV見ただけでもかなり頑張っているのが分かる。
シングルプレイ専用のFPSでボリュームは少ないが、
良い意味でB級感全開の展開とアクションが楽しい1本だったぜ。
舞台は2036年。
「超自然科学研究機構(SRO)」のエージェントであるシアが、
世界の命運に関わらず戦いに巻き込まれていくストーリー。
ではあるんだが、とにかく派手さを優先した展開なので、
細かいことは気にせず勢いで楽しむノリだ。
日本語フルボイスに加えて、
テレビ番組のテロップが完全日本語化されていたりとローカライズは完璧!
テレビ番組をよく見ると、制作者のゲームが
ゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞してる小ネタがあったりする。
敵を倒しながら一本道を進んでいく分かりやすい作り。
武器はハンドガンやマシンガン、スナイパーライフルなどの重火器もあるが、
本作の特徴は剣を使った接近攻撃!
連続攻撃でガシガシ斬りまくれるし、
相手を空中に打ち上げた後にジャンプで追いかけて更に追撃も可能!
中ボスもガードゲージを削れば打ち上げられる。
ダッシュや回避アクションもあるからとにかく動きが早い!
重火器にも強力な特殊弾が用意されているので、近接も射撃も爽快。
マップに置かれたパワーアップアイテムを回収すれば、
新たなスキルも解放可能だ。
剣から衝撃波が飛ぶようになったり、
ダッシュ&打ち上げ攻撃や突進からの電磁パンチ。
ジャンプして地上に叩きつける衝撃波に、敵を炎上させる特殊弾などなど。
思わず一発ぶちかましたくなる熱いアクション揃い。
加えて強力なのがガード。
ボタン一つで出せて敵の銃撃はすべて弾ける上に、
弾いた弾丸でそのまま敵を倒せちゃう!
銃を雑に撃ってくるザコならこれだけで充分なくらい強い。
格闘攻撃をタイミング良くガードすれば「見切り」が発生して体勢を崩せる。
判定もゆるいので、ボスの攻撃もこれでガンガン返せるぞ。
とにかく爽快感重視の作りで、
FPSだけど3Dアクション並みに派手な動きが出来るのが楽しい。
弱いザコはガードでカウンターして倒して、
堅い敵には特殊弾の十字砲火からの斬撃と打ち上げでボコボコだ!
シチュエーションもぶっ飛んでて、
時空が歪んで古代中国兵やら怪物やらが出てくるし、
墜落寸前の旅客機の上でのバトルや、
戦闘車両に乗ってミサイル乱射しながらの突撃シーンなど、
やりたい展開を突っ込みまくったような構成でテンション高い。
グラフィックも話題になるのが納得のハイクオリティだ。
上官からの連絡に
「問題ありません。ブラックホールに吸い寄せられた旅客機の翼の上にいます」
って返してるシチュエーションがもう面白い。酔っぱらってんのか?
ハチャメチャな展開ではあるものの、
ボスである天宇大帝や謎の寺院、テラスなど、
アジアンテイストでまとめられているので、
なんだかんだで雰囲気に一貫性はあるね。
最初から最後まで胡散臭いB級なノリとも言えるが……。
通常武装が使えなくなるステルスパートもある。
俺はステルスゲーじゃないゲームにステルス要素入れるのが嫌いなので、
思わず悲鳴を上げるところだったが……割とゴリ押しが利く作りで一安心。
それより、たまたま落ちてた包丁一本で、
敵部隊を暗殺しまくる主人公のヤバさがすべてを持っていく。
ホラー映画のバケモンかよ。
包丁なので背後からの不意打ちでしか敵を倒せないかと思いきや、
普通に正面からぶん殴ってもOKだ!やっぱりホラー映画のバケモンだろ!
1周クリアは2~3時間程度なのであっさり。
バランスもガードが強すぎてちょっと大味。
そこは個人開発なりの作りではあるけど、
斬撃と銃撃を組み合わせたFPSとしてしっかり独自性があるし、
勢い全振りのステージを一気に駆け抜けるスピード感も気持ち良い。
気になったのはラスボスの攻撃が避け辛いのと、
次どこに進むのか微妙に分かりにくい場所があったくらいかな。
上に障害物があると打ち上げ攻撃が出来ないので、
屋根のある建物の近くで戦ってると引っかかりやすいが、
これはプレイヤー側が自分でなんとかするのが面白いところだと思う
最初から最後まで頭空っぽで楽しめるFPS&ACT。
良い意味でジャンクフード的な魅力に溢れた1本だったぜ。