コロコロハーリィ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『コロコロハーリィ』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:woof
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2023/6/1
価格(税込):300円
ハリネズミのハーリィを転がしてゴールを目指すカジュアルアクションだ。
元はスマホの作品でNintendo Switchに合わせて最適化されている。
どこぞのピンク玉を思わせるタイトル名に気を取られがちだが、
俺はタイトルロゴの「コロコロ」部分のコロコロ感も危ないと思っている!
ストアのページを見ると……。
世界一"尖った"アクションゲーム到来!
ゲームになれていない人にも、
ゲームをやりこんだ人にもお勧めできる完璧な面白ゲーム!
その名は「コロコロハーリィ」!あなどれないぜ!ハーリィ!
などなど。
往年のカルチャーブレーンを思わせる威勢の良い文字列が踊っているぞ!
手掛けたのはどうぶつ大行進脱出ゲーム『百獣エスケープ』のせおはやみさん。
そちらも面白かったが、本作はまた違った切り口の良ゲーだ。
ハリだけにちょっと引っかかるところもあったが、
300円のカジュアルアクションとしてよく出来ていたぜ。
ゲームを起動するとこの画面が表示される。
ハーリィ君、なんかメインビジュアルとイメージ違わない?
あまりの出オチっぷりに高まる緊張感。真剣勝負の気配がする!
ゲーム自体は単純で、ハーリィをコロコロ転がしてゴールを目指す。
ステージから落下したらやり直しだ。
操作はSwitchのコントローラーを傾ける体験操作と、
普通のスティックで動かす操作の2種類。
ボタンを押すと体から針を出してその場にストップ。
この「移動」と「針を出す」だけの簡単操作になっているぞ。
ステージにはジャンプ台やリフト、扇風機など様々なギミックがあり、
上手く活用したり避けたりしつつ細い道を進んでいく。
俺自身がハリなのでトゲ系のダメージ床は無いが、
赤い溶岩床に長く触れてると死んでしまうぞ。
溶岩にちょっとは耐えられるハーリィかなり鍛えてるな。
全29ステージはかなり多彩で、ワープゾーンを活用するステージや、
パチンコ台のようなステージまで様々だ。
スタート地点付近によくいるフクロウに接触するとアドバイスが貰えるので親切。
たまにこちらを舐め腐ったコメントをしてくるので首を360度回してやりたくなる。
この辺のノリは『百獣エスケープ』を思い出すね。
ステージクリアした時に条件を満たしてると、
最大で星3つの評価がされるお約束のやり込み要素も搭載。
「収集物のコインを集めた」
「的になっているゴールのど真ん中に着地」
「シークレットスターの発見」
の3項目で、一度に全部満たさなくても良い仕様になってる。
コインなどを集めて引けるガシャでは、性能が異なる新たなプレイアブルキャラや、
コンティニューとパワーアップに使うダイヤが獲得可能だ。
プレイアブルキャラ、ハーリィ以外もまともな奴がいねぇ……!
どいつもこいつも怪人じゃねーか!
「サボテンのサボティ」だの「ヤマアラシのアラシィ」だの!
ハリセンボンがいたので、
「ハリネズミがハーリィなら
ハリセンボンもハーリィになっちゃうのでは?セービィにするのかな?」
とか考えながら名前見たら命名法則ガン無視した名前付いててブチ切れたぞ!
ステージが多彩なので探索でもタイムアタックでも楽しめるようになってるし、
1ステージは短くテンポ良く、
単純ながらハリを使ってピタッと止まるタイミングが重要で思わず白熱しちゃう作りだ。
隠しスター探しが面白いし、
ちょっと任天堂のゲームっぽいステージの題名も好きな点だね。
ただ、コントローラーの傾け操作で遊ぶには中盤以降のステージがシビアなので、
ほどほどのところでスティック操作に切り替えないとちょっと辛いかも。
傾け操作で転がす感覚は凄く楽しいんだけどね。
スイッチの切替やリフトを使った移動、ブロックを押すなど、
ギミックが複雑なステージも増えてくるので、
タイムアタックゲームとして見るとスピード感を削がれる箇所が多い。
星の条件の一つである「的になっているゴールのど真ん中に着地」も、
最後の1回しかチャンスが無いからミスするとやり直しなのもきつい点。
1ステージは短いからやり直しは用意だけどそれはそれとして精神的にね!
元がスマホのゲームの名残なのかもしれないが、
コンティニューやパワーアップに必要なダイヤの入手条件が
ガシャとミニゲームと放置要素なのも、やや本編と噛み合ってないように感じた。
まあ、とりあえずミニゲームやればすぐ稼げるので、
救済措置としては分かりやすいかな。
俺は野生だからダイヤなんぞには頼らねぇ!って人は無視しても良し。
ちょっと引っかかる部分はあるものの、
300円でカジュアルに楽しむアクションゲームとしてはよく出来ている1本だ。
公称の「完璧な面白ゲーム」かどうかの判断は読者である諸君らに任せるが、
あなどれないゲームなのは確かだったぜ!