おもちゃポン ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『おもちゃポン』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:Rainmaker Productions
機種:Switch
ジャンル:3Dパズルアドベンチャー
発売日:2024/8/8
価格:1500円
持ち主からはぐれてしまったおもちゃの車が、仲間を集めて3Dパズルアドベンチャーだ。カプセルトイの仲間を集め、力を借りて持ち主の元を目指せ!
日本語がいっぱい出てくるゲームだが、開発は海外のShawnTheMillerが手掛けている。
3Dアクションとしては良くも悪くもあっさりしてるが、雰囲気は良かったし、カジュアルに遊べるタイトルとしては良かったぜ。
オープニングではガシャポン……じゃなくて「カプセルトイ」を手に入れた兄妹がそれを落としてしまい、閉店したショッピングモールに入り込んで取れなくなってしまう。という展開が、味のあるアニメーションで表現されてるぞ。
まずは転がったカプセルから飛び出したプルバックカーを操作してゲームスタートだ。
無人のショッピングモールにはお店がいっぱい!ほとんど入れないが、それっぽい雰囲気は出てる。
ボタンを押してマップを表示させたり、マーカーに従って進むのではなく、案内板の表示を見て先へ進む。こだわりを感じる仕様。広大なマップを探索するのではなく、各エリアを順番に攻略して、少しずつ仲間を増やしていく一本道の構成だ。
おもちゃの車で空き箱に体当たりをして道を作ったり、ジャンプ台から連続ジャンプして壁を飛び越えたりして進んでいく。
徘徊するお掃除ロボットにぶつかったり、高いところから落ちたり、換気扇に吸い込まれたりするとアウト。すぐ手前からやり直しだ。
エリアの最後にたどり着くとカプセルマシンなどがあり、道中で拾ったコインで新しい仲間をゲット!これを繰り返してショッピングモールからの脱出を目指す内容になっているぞ。
仲間のおもちゃは6体で、加速力がある車、ジャンプで色々飛び越えられるウサギ、丸まって狭いところに入り込めるダンゴムシ、腕のワイヤーパンチで仕掛けを動かせるロボット、弾を発射して高所のボタンを狙い打てる戦車、風を受けて空を飛べる飛行機だ。ロボットのパッケージアートかっけぇな!
3Dアクションとしては分かりやすい作りで、戦わないといけないザコやボスは存在しない。仲間を切り替えながら、並べられたプラモの箱の上を連続ジャンプしたり、狭い通路を落ちずに進んだりする、アスレチック的な楽しさがメインだ。
進行ルートにコインを並べて迷わないようにするという、任天堂スタイルのプレイヤー誘導もしっかりやってる。
丸まったダンゴムシで細い道を進む場面はさながら『スーパーモンキーボール』!まあ、あそこまで意地悪な構成では無いぞ。
ミニチュアの街や電車や貼られたポスターなど。おもちゃ目線で進むショッピングモールはなかなか作り込まれている。おもちゃが動く時のカチャカチャした効果音も気持ち良い。「おもちゃが動いてる感」がよく出てるぜ。
マンガポスターのクオリティもやけに高い!
シオンタウンでライン超えた悪態を付いてきそうなポスターもあるぞ!シツレイだけどこれ大丈夫なやつ!?最近は大丈夫じゃないものが多いからさ……。
おもちゃたちの大冒険!
的な作りとしてはよくまとまってており、ワクワクさせる雰囲気作りも上手い。ただ、会話イベントなどもなく、ひたすらジャンプアクションを繰り返して進むから展開が淡々としてるのと、BGMがほとんど環境音なので遊んでいて寂しい……。無人のショッピングモール感っぽさは出てるが。
全体的に難易度は低めなのでアクションが苦手な人でも遊びやすいと言いたいが、後半はコンロから飛び出す炎をギリギリで避ける場面や、「ジャンプして空中で別のおもちゃに切り替える」操作が必要な場面が増えるので、ちょっと手こずるかも。
道から落下したらグルッと回ってやり直し!って場面があるのも、悪い意味で一昔前の3Dジャンプアクションっぽい。壁際のカメラワークがやや悪いのも気になった。
カメラに関してはオプションでカメラの設定はあるが、逆に言うとそれだけしかないぞ!
2時間半掛からずにサクッとクリア。
やり込み要素としてあちこちに隠されたがおもちゃの色違いを探す要素があるが、アクションの自由度が低いのと、エリアがほぼ一本道なこともあって探索する楽しさは薄め。クリア後に3種類のスピードランが解禁されるので、そっちがメインかな。
面白いけど全体的にボリューム含めてもう一押し欲しい……!って感想だが、手を抜かずに作ってるのは伝わる。「おもちゃが持ち主の元に帰るために冒険する」だけで通してるのも一貫性と夢がある。優しい雰囲気やエンディングのアニメも含めて好きな内容だったぜ。
手軽に遊べる3Dアクション好きならば悪くない1本だ!