Asteroids: Recharged | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
Asteroids: Recharged を購入 | Xbox
『Asteroids: Recharged』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはPS5版ね。
パブリッシャー:ATARI
機種:PS5/PS4/Switch/XBOX/PC
ジャンル:シューティング
発売日:2021/12/14
価格:1100円
1979年にアタリからリリースされたシューティング『アステロイド』のリメイクだ。
ビデオゲーム黎明期のアタリ作品を次々リメイクする「Recharged」シリーズの1作という立ち位置。
『アステロイド』は当時海外で大ヒットした作品で、慣性の利いた自機を制御しながら、画面内の隕石をひたすらプチプチ潰していくシューティングだ。ベクタースキャンによる「点と線」を光で表現したビジュアルと、重みのある効果音も特徴。
海外のシューティングに慣性が強い作品が多いのは『アステロイド』の影響が大きいと思ってる。そして日本のシューティングに暗いストーリーが多いのはタイトーのせいだと思ってる!ZUNTATAも共犯だッ!
日本だとそんなに知名度は高くないが、PS1のSuperLite1500でリメイク作が出たりはしてる。現在は全ハードで発売されている『Atari 50: The Anniversary Celebration』で手軽にオリジナル版を遊べるぞ。
で、今回の『Asteroids: Recharged』だが、グラフィックをリファインして現代風にパワーアップなどの新要素を搭載。様々なミッションに挑むモードも追加されてそれなりに面白い。が、「とりあえず派手にしました」という作りでもあり、リメイクとしては安直に感じてしまった。
ゲーム自体はオリジナルと同じで、画面内に飛び込む隕石とUFOをひたすら撃ち落としていく。操作は方向転換、ショット発射、エンジン噴射、ランダムワープだ。
方向スティックを倒した方向に自機が動くゲームではなく、エンジンを噴射すると自機が向いてる方向に直進するのが特徴。急に右や左に動いたりは出来ないってわけだ。
時折登場するUFOが弾をぶっ放してくるし、自機の動きに慣性も掛かるので最初は苦戦するが、進行方向の逆を向いてエンジン噴射して慣性を殺す、移動中に横を向いて水平に滑るように射撃して敵を破壊するなど、細かいテクと動かし方を掴めるとグッと面白くなってくる。
ランダムワープは文字通り画面内のどこかにワープする機能で、連発は出来ない緊急回避用のワザ。ワープ先の座標に敵がいた場合は敵が消滅する。UFOが精密射撃をして来た場合のとっておきだ。
リメイク版の特徴としては元のベクタースキャンを意識してアップグレードされたビジュアルと、数々のパワーアップアイテムだ。敵の攻撃を反射するデサレクターの他、炸裂弾や拡散ショットなどなど。たまに出現する緑色のUFOを倒すとランダムで手に入る。
外枠がそのまま残り時間を表現するゲージになってるのが見やすいね。
モードはひたすらハイスコアに挑むアーケードと、様々な条件が設定されたステージに挑むチャレンジの2つ。
更にアーケードはアイテム有りで残機1の「RECHARGED」、アイテム無しで残機3の「CLASSIC」、アイテム有りで残機3の「CLASSIC RECHARGE」の3つを選べるようになってる。
と、そういうゲームで、シビアな移動で溜まったフラストレーションを、アイテムを使ったド派手なショットで隕石ごと吹き飛ばす作りになっている。
隕石の動きもゆっくりで遊びやすくなったが、そこ以外に目新しい要素はない。
チャレンジモードもかなり大味なバランス。とりあえずアイテム取ってショットをぶっ放せば終わるステージと、理不尽気味なステージの2択と言っていい。
ステージはじまったら1秒以内に動かないと死ぬとか、隕石だらけでロクに動けないのにUFOが精密射撃してくるとか、かったるいぜ……。
とりあえずハイスコア6000点のトロフィーとチャレンジ全クリア。
派手なショットで隕石を破壊する気持ち良さはあるが、リメイクとしてはとりあえずパワーアップを追加した安直な作りでもある。さすがにオリジナルは今遊ぶには単純すぎるので、まあこれはこれでな1本かな。