『カードローグ』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:Game Tsukuru Kun
機種:PC
ジャンル:ローグライクRPG
発売日:2024/9/20
価格:580円
「2〜3分で遊べるローグライクRPG」がキャッチコピーのゲームだ。配られる3枚のカードから1枚を選ぶだけの単純なゲームになってる。1プレイ3分なのでウルトラマンも安心して遊べる。ウルトラマンはゲームやってないで怪獣を倒せ。
コンセプト通り単純でサクッと遊べて面白いが……運ゲー要素が強くなりすぎな面もあって惜しい作りだった。
全6ステージを1つずつ攻略する構成で、ステージによっては特殊なルールがあることも。クリアするとスコアが記録され、SNSで共有する機能も用意されているぞ。
ゲームは単純。ランダムで配られるカード3枚から1枚選ぶ。敵だったら殴り合い。アイテムだったらお金を払って購入可能で、武器、盾、回復アイテム、指輪がある。その他、トラップや回復の泉のカードもあるぞ。
カードを選ぶたびに画面左の数字が減っていき、ゼロになったらボス登場。倒せばクリアだ。
スキップを選んだ場合はカード配り直しでカウントだけ進む。HPがちょっとだけ回復するので、これで態勢を立て直すのも大事。
武器も防具も単純な数字以外に特性を持っている者が多くあり、武器だったら「特定の敵に特効」「敵を倒した時のお金アップ」「敵を倒した時にHP+2」などなどで、防具だったら魔法攻撃への耐性が高かったり、ダメージを相手に跳ね返すものなどある。
イベントカードで装備を無くす代わりにお金やHPが増えたりするものや、多額のお金を引き換えに装備を強化するものもある。
どのカードが来るかは運次第なので、選択のタイミングに悩みながら進むのが面白いし、上手く強い装備やパワーアップが揃った時の無双っぷりは爽快!
左下のリセットボタンを押せば爆速でやり直せるのも助かるぜ。
ある程度スコアを貯めると特殊な機能もアンロック。
オンにするとスコアが減る代わりにスタート時のお金やアイテム枠が増える救済措置から、縛りを科す代わりにクリア時のスコアが増えるやり込み要素まであるぞ。
そういうゲームで1プレイ3分というキャッチコピーに嘘はなく、ゲームテンポも良いのでサクサク遊べる。1プレイが短くてすぐやり直せるから、ついつい何度もリトライしちゃう。
ただ、「強力な装備をどのくらい早く揃えられるか」「ボス前に対策用アイテムをちゃんと整えられるか」が大事で運の要素が大きいため、スタートダッシュが綺麗に決まるまでリセットを繰り返すことになりがちだ。特殊ステージや縛り要素も運の要素が大きくなるだけなので、あんまり面白くはなかった。
状態異常の「暗闇」も、カードの絵柄が数ターン見えなくなるマイナス効果がデカ過ぎて理不尽。まあ「暗闇」を喰らわない選択肢を選べばいいだけではあるんだが。三択に悩むゲームに「絶対スルーすべき」な選択肢が混じるのはどうかという話である。
そもそも選択を飛ばせる「スキップ」がある以上、暗闇に限らずマイナスカードを出す意味が薄く感じた。例えば「勝てるか怪しい強いモンスターと毒カードが出た!どうする?」って状況でもスキップすればいいからね。
2時間ほどで全6ステージをクリア。
気負わずに隙間時間にサクッと遊べるゲームだが、それ故に飽きるのも早かった。最小限の要素で構成された1プレイ3分のローグライクコンセプトは好きだし、まあ値段分は楽しめたぜ。