Steam:Raiden NOVA | 雷電NOVA | 雷電新星
『雷電NOVA』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはPS5版ね。
パブリッシャー:MOSS/UFO Interactive Games
機種:PS5/PS4/Switch/PC
ジャンル:ツインスティック2Dシューティング
発売日:2024/10/31
価格:3400~5280円
90年代から続く王道の2Dシューティング『雷電』シリーズの最新作だ。
『雷電』はアーケードで一世を風靡した後に版元が変わったり、グラフィックがドットから3Dに変わったり、ボイス演出を取り入れてなんか変な感じになったり、色々ありつつも続いている歴史が長いシリーズ。
なんと今回は『Vampire Survivors』風のローグライトな全方位シューティングに生まれ変わっての登場だ。
「今更雷電をヴァンサバ風にして5000円で売るのか……?誰に向けた新作なんだ……?」
と驚いたが、元々『Vampire Survivors』は往年のアーケードシューティングを現代的に発展させたタイトル。そこに90年代王道シューティングの代名詞である『雷電』が合流するのは、順当な進化と言えるかもしれない。
融合した作品としてはそこそこまとまっているが、ちょっと遊んで見える底の浅さや、この手のタイトルとしてボリュームが少ない点などが難点だった。
モードは全6ステージクリアを目指すアーケードモードがメイン。
もう一つはアンリミテッドモードで、こちらは到達したステージを選んでエンドレスでどこまで生存できるかを競う作りだ。
自由な方向に移動出来る全方位のシューティングゲームで、右スティックを倒した方向に弾が発射される操作システム。残機制ではなくHPゲージがゼロになったゲームオーバーのライフ制。制限時間がゼロになると画面が切り替わってボス戦がスタートとなる。
敵を倒してレベルアップするとランダムでスキルを入手。攻撃力を高めるか、HPや守備力を高めるか。自機の武器を強化するか、最大6個まで付けられるオプションの武器を拡充するか。どれにするかが悩み所だ。
ステージ中にはミッションが発生し「大型機体を破壊する」「敵を〇〇体破壊する」「レアな敵を破壊する」などの条件を達成すると「アイテムポッド」が登場。
アイテムポッドはスキルやアイテムなどが複数詰まったボーナスアイテムで、当たりを引けば最大5個をゲット可能となる。
つまり『Vampire Survivors』の『宝箱』ね!
全方位から押し寄せる大量の敵を薙ぎ払いながら、レベルアップでランダムに取得するスキルをどれにするか悩みつつ、どんどんインフレしていくスゴい攻撃を敵に叩きつける!
という部分は『Vampire Survivors』ライクだが、敵が高速弾をバンバン撃ってくるので、ボタンで発動する高速移動のスラスターを併用して上手く避けたり、ピンチになったらボムで吹っ飛ばしたり、武器の特性を頭に入れて敵を狙い撃つのが重要だったりと、そこはアーケードのシューティングゲームっぽい手触りになってる。
画面固定のボス戦があるのも良いメリハリになってる。
武装のレベルを最大にすると特別な進化をするのも踏襲しており、インフレの気持ち良さがあるね。
怒首領蜂シリーズみたいになってるMAX進化レーザーを喰らえーーーーーーッ!
ゲームオーバーになっても稼いだコインを使って永続パワーアップが可能。繰り返し遊べばどんどん最強に近づいていくのである。
そういうゲームなんだがバランスがかなり大味。
後半から堅い中型の敵が大量に出てきて、広範囲に高速弾をばら撒く場面が増加。ほぼこれだけでバランスを取ってるので、最大HPと防御力でゴリ押ししないとどうにもならなくなってくる。
逆に言うと最大HPと防御力を重点的に上げるとまず死ななくなるので、これに気づくと途端にダラダラしたゲームになる……!
グラフィックや演出が「本当に5000円で売る老舗シリーズの最新作なのか!?」と思うほどにチープで、ボス戦前に安いプリレンダムービーが入る演出はPS2時代のゲームみたいだ。
単純に視認性も悪い。上の画像でアイテムポッドがどこにあるか分かるかい?
ここでした!
ゲーム画面だとピカピカ光るし、画面外に出るとマーカーが表示されることを考慮をしても見辛いよ!
何故ヴァンサバ系のゲームは宝箱の演出を軽視するものが多いのか pic.twitter.com/oy8xLhMuby
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) November 11, 2024
アイテムポッドの演出もショボい。
何故ヴァンサバ系のゲームは宝箱の演出を軽視するものが多いのか。画面ビカビカで射幸心を煽らなきゃダメだろ!
全6ステージで難易度がイージー・ノーマル・ハードしかないのですぐに同じことの繰り返しになるし、コインを貯めることで歴代シリーズの機体をアンロックできるものの、高額でアンロックが大変だ。
俺がアンロックした範囲だとステータスやパッシブスキルが少し違うくらいで、基本武装が同じなのでプレイ感覚に大差なかった。アンロックに苦労してこれはしんどいぜ。
とりあえず9時間くらい遊んでアーケードモードのハードまでと、アンリミテッドモードで1時間以上生存を達成したのでもういいかな……。
「伝統のアーケードシューティング+サバイバー系」というコンセプトはある程度形になっているものの、そこ止まりですぐに飽きが来る内容。楽しめないことは無かったが、単純にあんまりコスト掛けてないな?と感じる作りだ。PS5版なのにステージ間のロードが20秒くらいあるのも気になった。
コメントし辛い雷電でした!