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【レビュー】結論・ヘヴィメタルは悪霊に効く!『クソデカ囃子(ばやし) | Kusodeka Bayashi』【PC】

 

Steam:クソデカ囃子(ばやし) | Kusodeka Bayashi

 

『クソデカ囃子(ばやし)』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:HAZECODE

機種:PC

ジャンル:ホラーコメディゲーム

発売日:2024/11/5

価格:480


 

ヘヴィメタルと日本古来のお囃子を融合させたゴキゲンなナンバー『クソデカ囃子(ばやし)』の力で悪霊を払う!タイトルとコンセプト一点突破の短編ホラーゲームだ、

 

「とっとりクリエイターズ・ビレッジ」メンバー・HAZECODEさんが『クソデカ囃子』をリリース! | クリエイターズラボ CREATORS' LAB.|講談社 KODANSHA

 

講談社クリエイターズラボと鳥取県の連携によるクリエイター支援プロジェクトで制作された作品でもあるぞ。

講談社の支援で鳥取にクソデカい囃子が鳴り響いたってわけだ!

 

タイトル通りの一発ネタだが、音がクソデカかったので良し!ふざけ倒してるが、ホラー部分をきっちりやってるところも好印象だった。

 

 

タイトル画面がホラーゲームではあまり見ないテンションの高さ。

 

 

主人公は4歳の男の子である「ボク」。

もうすぐママが赤ちゃんを産むということで、パパに連れられておじいちゃんが住む田舎に行くことに。そこで聞かされる「生き胆地蔵」や「カボメ様」といった言い伝え。それに纏わる一族の呪いと激ヤバな悪霊。果たしてボクくんは襲い掛かる恐怖に打ち勝つことが出来るのか……!?ピンチのボクくんを救うために鳴り響け!クソデカ囃子(ばやし) !

というストーリーになっているぞ。

 

 

ゲームとしては一本道のホラーアドベンチャーで、登場人物との会話やアイテム探しで物語を進めていく。迷う箇所はほとんどなし。

 

 

ド直球のバカゲーかと思いきや、子ども目線のホラー作品としての雰囲気作りがしっかりしている。おじいちゃんの家に行く途中の車内から始まり、風景や会話の中でじわじわと不気味な要素が顔を出す。どこか不安になる夕暮れにカラス……。いかにもって感じだ!

 

 

新聞やポスターなどの小物も作り込んであるので、おじいちゃんの家を見て回るのがなかなか楽しい。

 

 

怪異に隠れながら進んで見つかるとゲームオーバーになる箇所もある、割と普通にホラーゲームしてるじゃん!「クソデカ囃子(ばやし) 」早く来てくれーーーーーーーーッ!

 

 

待ってましたとお囃子とヘヴィメタを融合させた最強の囃子「クソデカ囃子(ばやし) 」が登場してからはゲームの雰囲気が一変。MP3プレイヤーから流れるヘヴィメタBGMで悪霊を弱らせて突き進む逆転展開が始まり、怒涛のクライマックスへとノンストップでなだれ込む!この切り変わりが最高だ!

 

 

先祖が記した書の書き出しが「カスみたいな呪いをかけられて、ガチで落ち込んでいる」だったり、ボクくんが幼稚園らしからぬ語彙力を発揮したりと、節々でクスッとさせれる要素も絶妙だ。

 

 

ゆっくり遊んでも1時間くらいのボリューム。俺は30分でクリア出来た。

ゲームとしては単純だが、ホラーとコメディを融合させた短編として非常に良くまとまっている。出てくる濃ゆい大人たちがみんなボクくんにやさしく、しっかり「頼れる大人」なのが遊んでいてグッと来たし、スカッと爽快な気分で終われる1本。

 

ちょっとしたセリフ回しや、ギャグとホラーの切り替えをしっかり理解した空気感などは製作者さんのセンスを感じた点だね。作品の核になってる『クソデカ囃子(ばやし) 』がめっちゃカッコいいのもお見事。

 

良いクソデカ一発ネタでした!