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【レビュー】これが超最新の超王道シューティングだ!『DEVIL BLADE REBOOT』【PC】

 

Steam:DEVIL BLADE REBOOT

 

難易度ハードでノーコンティニュークリアしたので『DEVIL BLADE REBOOT』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:SHIGATAKE GAMES

機種:PC

ジャンル:シューティング

発売日:2024/5/24

価格:1800


 

ドット!戦闘機!巨大メカ!爆発!という昔ながらのド王道のシューティングだ!

ヴァニラウェア作品でデザイナーを務めているシガタケ氏による個人製作。1996年にシューティング制作ツール『デザエモン+』で作成された『デビルブレイド』をフルリメイクしたリブート版だ。

 

練られた敵配置とテンポの良さ、熱いBGM、初心者でも楽しめる配慮。どれもが素晴らしい。最新の技術と感覚で作られた、昔ながらの王道2Dシューティングになっていたぞ!

 

 

ゲームとしてはショットとボムで全5ステージに挑むシンプルな構成だ。

 

 

パワーアップアイテムや武器アイテムなどは無し。1発喰らっても平気になるシールドアイテムはある。

ボタンを押すことで広角ショットと集中ショットをいつでも切り替え可能で、集中ショットの時は動きが遅くなる。ギリギリの弾避けをしながらボスを狙う時などは集中して撃て!

 

 

「撃って避ける!」の気持ち良さを真正面から追求したゲームで、度肝抜く2Dドット+疑似3Dで表現されたスピード感溢れる演出や、小気味良い効果音、テンションぶち上がる爆発エフェクト、鼓膜から脳を焼きに来るBGM、ボスの迫力どれも文句無し!

 

ボスに一定ダメージを与えると破損した武装を切り離し、画面外から新しい武装が飛んできて「ガシィン!ガシィン!」と重量感たっぷりに接続する演出がたまんねぇ~!

 

 

敵配置の練り込みっぷりがハンパじゃなく、攻撃は激しいがパターンは見切りやすく、覚えれば気持ち良く一掃できる手応えが格別だ。テンポ優先で短いボス戦も、破壊できるパーツの多さやきっちりしたパターンで密度を濃くしてある。ボスが攻撃する前の予兆も分かりやすい。

 

 

画面奥から敵が大量のロックオンカーソルを出してこちらを狙ってくるとか、簡単に破壊できるミサイルを敵が大量にばら撒いてくるとか、合間合間で緊張感と爽快感を出す小技も上手いところ。

 

 

敵に近づけば近づくほどスコア倍率とBERSERK%が上昇する稼ぎシステムもあり、BERSERK%が100%を越えるとバーサク発動。敵の攻撃力と耐久力が上昇する代わりにスコア5倍!狙うとリスクとリターンが跳ね上がってスリリング。危険行為推奨シューティングってやつだ!

 

ボムボタン長押しで、ボム1個と引き換えに一定時間更に倍率を高められる仕様もある。クリアを目指すだけなら控えた方がいいんだが、スコアの入り方と演出がハチャメチャなことになるので、ついつい狙いたくなってしまう!そして死ぬ!悪魔のささやきだ!

 

 

使うと全画面攻撃&数秒無敵になるボムのシステムから「死んでも貴様らにボムを使わせる」という圧を感じられるのも注目。

 

普通のシューティングだとボムの使いどころを逃し、ついつい貯め込んだままゲームオーバーに……なんてことも多いが、本作の難易度イージー・ノーマルでは、ボムを使うと1発喰らっても大丈夫なシールドが付く。シールドが無い状態なら積極的にボムを使った方が絶対的に有利ってわけだ。難易度イージーは更にオートボムが付く。ステージクリア時にボムが2個以下なら3個に回復までする大盤振る舞い。ボムが手厚すぎる。

 

難易度ハードだとボムでシールド回復が無くなるので一気に難しくなるが、本作は死んでもボムの数がリセットされない。5個持ってる状態で死んだら5個維持される。しかも1ステージに複数のボムが出現するので、一般的なアーケードシューティングよりもまだまだボムが手厚い。ノーマルとは比べ物にならないくらい難しいが、ボス戦でボムを惜しまず使えば格段に楽になるバランス。

 

「一般的なアーケードシューティングってどのシューティングだよ」と言われると悩むが……お前の考える一般的なやつだよ!

 

そして最高難易度であるインフェルノは、バーサク状態を維持しないと死ぬ特殊ルール。敵にギリギリまで近づいて撃ちまくるのが基本で、ボムを削ってスコアに変換しながら突っ走る地獄のデスロードだぜ!悪魔に魅入られた人間にしかオススメ出来ない!

 

 

プレイで溜まるコインでコンティニュー回数やイラストギャラリー、壁紙、タイトル画面のイラスト、ステージセレクトなどを解禁していくやり込み要素もある。難易度イージーでも無理なく溜まるようになってるのがありがたい。

 

 

300コインで解禁されるレトロモードは、リメイク前の『デビルブレイド』をアレンジ移植したもの。システムはリブート版準拠なので、『デザエモン+』で制作されたオリジナルとは大分異なるが雰囲気は昔のまま。敵配置が異なるので、別のシューティングとして楽しめる。豪華な作りだ。

 

『デザエモン+』特有のドラムの主張がやたら激しいBGMの音色が懐かしすぎるぜ……。

 

 

タイトル画面が変化するシークレットイラストは、本作の自機を擬人化したSHIKYちゃんを、豪華イラストレーター陣が描き下ろしたものになっている。

 

豪華イラストレーター陣、マジで豪華なので最初に見た時はビビって三度見くらいした。

 

シークレットイラスト参加イラストレーター(敬称略 予定含む)
シガタケ
hasu
つくしあきひと
CHANxCO
兎塚エイジ
小林元
ネコ忍者コア
野間崇史
モタ
おののいもこ
日向悠二
Ramune
神谷盛治
kuro
原田たけひと
曽我部修司
BLADE

 

こりゃ解禁しがいがあるな!

どのようなSHIKYちゃんになっているかは君たちの目で確かめてくれ!

 

 

1周が25分掛からず終わる短さだが、その中にシューティングゲームの面白さとカッコ良さがギュッと詰まっている。気を抜いて作られてる箇所が一つもなく、イージーでもハードでもそれぞれの手応えがしっかりある。

難易度ハードでノーコンティニュークリア目指して悪戦苦闘したが、最後の最後までやられるストレスよりも、面白さと気持ち良さが上回り続ける戦いだった。

 

凄まじい剛速球のストレートなのにキャッチしやすい。堂々たる完成度を誇る超王道シューティング。初心者からシューターまでイチオシです!