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【レビュー】ゲームらしさ全開!痛快ドリフト王道レースゲーム『Victory Heat Rally』【Switch/PC】

 

Steam :Victory Heat Rally

 

Victory Heat Rally | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『Victory Heat Rally』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。

 


パブリッシャー:Playtonic Friends

機種:Switch/PC

ジャンル:レースゲーム

発売日:2024/12/12(Switch)2024/10/13(PC)

価格:2300~2800


 

ポップで明るい2.5Dで表現されたレースゲームだ。アイテムによる妨害要素が無い王道的な作り。挙動にリアルさのカケラも無いが、スピード感最高で遊んでいて気持ち良い。これぞ「ゲームらしいレースゲーム」の良作だったぞ!

 

 

マシンはドット絵、背景などはローポリと書き割りで表現されてるから2.5Dってわけだ。

妨害アイテムやステージギミックなどはなく、純粋にプレイヤーの走りの腕が問われるシステム。とにかくドリフトの腕がすべてのバランスになっている。

 

操作は簡単で、SwitchではZRボタンに振られたドリフトボタンを押しっぱなしにした状態で曲がるとドリフト開始。ドリフト状態を維持し続けるとブーストゲージが上昇していき、ドリフトボタンから指を離した瞬間に急加速!こいつを活用してぶっ飛ばしていくゲームだ。ブーストゲージは最大で3本まで溜まるので、ドリフトすればするほどに超加速!

 

 

システム的には『マリオカート』シリーズのミニターボに似ているが、ドリフトの扱いやすさに振った挙動は大分手触りが違う。かなり無茶なドリフトでもグイグイ曲がれるし、ドリフト中のカメラワークとエフェクト、わざとらしい効果音など、「とにかくドリフトで気持ち良くなってくれ!」という意思が突き抜けた圧倒的スピード感が最高!

 

ドリフトで加速した状態でライバルカー以外の車に体当たりすると、画面外にすっ飛んで爆発するのも爽快で良し!レースゲームでは珍しく「倒せるザコキャラ」がいる。プレイヤーを気持ち良くさせるためにこいつらの命はあるのだ!

 

とにかく遊びやすさを第一に考えた優しい作りにもなっていて、壁や他のマシンにぶつかっても速度があまり落ちないし、コースアウトしても一瞬でコース上に復帰するなど。簡単にはスピード感が途切れない構造になっているぞ。コースアウトで爆発しても、1秒と掛からず復帰するのはマッハライダーもビックリ。

 

 

世界各地を巡る各コースも個性的で、カクカクした半透明処理が眩しい海の上を走るコースや、ひまわり畑の中を突き進むコースなどなど。非常に多彩で走っていて楽しい。

 

 

 

ジャパンの峠ステージが「豆腐ラン」って名前で、急カーブだらけかつBGMがユーロビートなのはかなり「やってる」。頭文字Dじゃねーか!

 

 

ゲームのメインとなるワールドツアーは、マップを進んでいくステージクリア型の構成だ。ほぼ一本道で脇道にミニゲーム的な変則レースがある構造なので、探索の面白さは薄いが、世界を巡っている感は出ているし、様々なライバルキャラも登場する。

 

 

ライバルキャラはタイマン勝負に勝てば自分で使えるようになる。総勢12人!個性豊かな顔ぶれになっているぞ。レーシングスーツがセクシーで可愛いキャラが次々に駆け抜けていく。

 

 

俺のお気に入りは覆面レスラーのペペです!

 

 

『チョロQ』シリーズみたいにお金でパーツを買うような要素は無いが、タイヤとサスペンションをそれぞれ3種類から選んで性能の調整は可能。

 

めちゃくちゃカーブを曲がりやすいゲームなので、勝つだけならスピード重視一択にはなってしまうが……精密さを要求される変則レースもあるので、まあバランスは取れているかな。

 

 

変則レースはライバルを追い抜いて体力ゲージを削り合うコースや、コーナーにズラリと並んだパイロンを倒さないように走るコース、UFOに見つかるとキャトルミューティレーションされるコース、ブーストゲージを維持した状態でチェックポイントを通る必要があるコースなどなど。こちらもバラエティ豊か。

 


オプションも充実していて、ドリフト時の演出も調整可能。見辛く感じたらここをチェックだ。

 

 

エンディング見て全キャラ出すまで遊んで7~8時間くらい。

ドリフトで脳汁を出すことに特化した王道中の王道レースゲーム。ドリフトからドリフトをキメてブーストを点火していると、遊んでいる俺の脳が擦られて汁が出ているのを感じる。

昔のアーケードゲーム的な分かりやすさと、現代的な優しい仕様が見事に融合している作りがお見事。すべてを置き去りにする圧倒的スピード感だが、プレイヤーのことだけは置いて行かない。BGMも最高にクール!

 

徐々に難易度は上がっていくが、エンディングを見るだけならそこまで難しくない。ミニゲーム的な変則レースは一部かなりシビアなのが混じってる。しかし全部のキャラを出すだけなら、変則レースはほどほどのクリアで良し。と、ゲームバランスも個人的にはちょうど良かった。

 

会話デモの翻訳が固いのが少し気になったくらいで、ゲームらしさ全開のレースゲームとして良作!オススメです!