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【レビュー】幻のガラケー版ここに復活!マニア専用だが無茶っぷりは見所アリ『G-MODEアーカイブス+ ARMORED CORE MOBILE MISSION』【Switch/PC】

 

G-MODEアーカイブス+ ARMORED CORE MOBILE MISSION | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

G-MODEアーカイブス+ ARMORED CORE MOBILE MISSION on Steam

 

『ARMORED CORE MOBILE MISSION』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。

 


パブリッシャー:ジー・モード

機種:Switch/PC

ジャンル:メカアクション

発売日:2025/4/16(Switch)2025/4/30(PC)

価格:1100


 

2004年にフロムソフトウェアからリリースされたガラケー作品の移植だ。

ガラケーで!?『アーマード・コア』を!?全然知らなかったけど公式サイトにはちゃんとシリーズ作品として名前が載ってるし、2018年に出たサントラBOXにも音源が収録されていた。一部ファンの間では、これのせいでシリーズ完全制覇が不可能と言われてた幻の作品のようだな。燃え残ったすべてに火を点けたら、こんなところにも火が回ってきた!

 

2004年はニンテンドーDSが発売された年で、フロムは『メタルウルフカオス』『アーマード・コア フォーミュラーフロント』『アーマード・コア ネクサス』『天誅 紅』などなど多作な時期。

 

ハッキリ言って鍛えられたレイヴン以外にはオススメ出来ない代物だが、制約の中に詰め込まれた『アーマード・コア』らしさはなかなか面白かったぞ。

 

 

人型機動兵器「アーマード・コア」。

企業からの依頼を受けてそれを駆る傭兵たちのことを、人はレイヴンと呼んだ!

というのが基本設定で、そこに企業間の争いや陰謀、レイヴンたちを管理するシステムなどの話と、セリフのみだが魅力的に演出された登場キャラたちで熱く盛り上げるのがこのシリーズ。

 

が、本作はざっくりしたミッション説明以外にストーリーは無し。

ゲームの流れは初期シリーズの流れを汲んでいるが、戦闘中の通信やネームドキャラの濃ゆいセリフなども無い。ガラケーらしい節約っぷりだ。

 

 

操作方法が強化人間向け過ぎてビビる。2004年のレイヴン達はこれを実機で遊んでいたのか……!

 

 

今回の移植版では2本のスティックで操作可能なので格段に遊びやすい。ここら辺はG-MODEアーカイブスの恩恵として毎回ありがたい点だね。

 

 

ゲームは見下ろし視点のアクションシューティングになっており、画面全体をグルグル回転させながら敵を倒していくので、『魂斗羅スピリッツ』の3Dステージみたいな味わい。

ビルなどの遮蔽物で敵弾を避けて打ち返すゲーム性は2D……なんだが、ブーストジャンプで高度を合わせないと空中の敵に弾が当たらないし、スナイパーライフルやミサイルなどの武器は地上から空中の敵を狙い撃てる要素がある。

 

 

クリアしたら賞金が貰えるが、そこから機体修理費と弾代が差っ引かれるぞ!無駄にダメージを喰らったり無駄弾が多すぎると全然儲からないのだ。

 

シリーズファンだとこれこれ~~~!ってなる仕様。ただ、賞金がマイナスになることは無く、借金の概念も無いから優しい。ガラケーのレイヴンズネストはあったけぇな……。

 

 

様々なミッションに挑んでいく構成で、すべてクリアすればエンディング。

ミッションは基本的に「ザコ敵を○○倒せ」ばかりだが、ランカーACや巨大メカとの1対1のボス戦も存在する。

 

 

ランカーACのヴィジランティって過去作にいたかな?

と調べたら初代のランキングに名前だけ出てきたとか、小説版だと出番が多かったなどの情報が出てきた。他にもランカーACが数人登場。会話テキストが無いので察するしかないが、ちゃんと本編に絡んだ時系列が設定された作品なのかも。

 

 

賞金で新しいパーツを購入し、各パーツを入れかえて自分なりに機体をカスタマイズをする。足をタンクや四脚にもできるので、重量制限や武器とジェネレーター出力に気を付けながらの試行錯誤。機体はちゃんと3Dで表現されていて、メニュー画面ではクルクル回転する。

ここだけでかなり『アーマード・コア』感ある!

 

 

各パーツのカラーリング変更も出来るし……。

 

 

カメラを動かして自分の機体を撮影するビューワーも存在する凝りっぷり!

背景色も変えられるのでグリーンバックにも出来ちゃう。このガラケーのスペック内で表現されたACかなり名画じゃないか?

カスタマイズした機体がタイトル画面にも反映されるなど、ロボゲーとしてのこだわりが詰まっていてスゴい。クリアすると重量制限が撤廃されるのもナイス。

 

 

単純な避けて打つ!アクションだが、少ないながらもパーツを組み替えながら戦う面白さがあり、パーツ選びが重要な難所ステージもあったりと、しっかり作ってある。

ただ、割と特定武器でのゴリ押しでなんとかなったり、レーダーが無いからザコ敵を探し回る時間がそこそこあったりと、さすがに今遊ぶとチープさが目立つ作りだ。

 

 

コツを掴めばクリアまで1時間掛からないくらい。

移植されたことに価値がある作品なので、コアなシリーズファン以外には絶対オススメ出来ないが、ガラケーに落とし込まれた数々のこだわりや、クリア時に手に入るあの装備など見所はあるぞ。

令和にまさかの復活を果たしたガラケー版『アーマード・コア』。君がレイヴンなら体験してみてくれっ!

 

ちなみに続編である『ARMORED CORE MOBILE MISSION2』も移植決定してる。4まで出てるらしいのでシリーズコンプなるか!?