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【レビュー】本体購入のありがたみが増すデモ&ミニゲーム集!『Nintendo Switch 2 のひみつ展』【Switch2】

 

Nintendo Switch 2 のひみつ展 | Nintendo Switch 2 | 任天堂

 

『Nintendo Switch 2 のひみつ展』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:任天堂

機種:Switch2

ジャンル:アドベンチャー

発売日:2025/6/5

価格:990円

 

巨大なNintendo Switch2を模した会場を探検して、本体に詰め込まれた最新技術を自分の手で体感しよう!というゲーム。20種類のミニゲーム、14種類のテックデモ、170種類以上「ひみつ」解説とクイズを通して、「お前が買ったNintendo Switch2はこんなに凄い機械で、こんなことが出来るんだぞ!」をプレイヤーに叩き込んでくる内容だ。

 

デジタル展示会的な構成で細部まで最新テクノロジーと試行錯誤の塊なのがよく分かり、本体購入のありがたみが増す!

とはいえ、ミニゲーム集として見るとそこまで面白いものではなく、遊んでいて引っかかる箇所もあったり。ちょっと人を選ぶ1本だ。

 

 

ゲームを開始すると、行列から自分が操作する見た目を選ぶシーンからスタート。なかなか変わった構成だ。

前の人から選ばないと入場に時間掛かるのでは?と心配する必要はなく、選んだらすぐ入れる。

 

 

巨大Nintendo Switch2の上を這いまわるゲーム構成!何もかもがデカい

 

 

複数のエリアに分かれた超巨大Nintendo Switch2の上を探索!

スタンプラリーとクイズを行いながらエリアを進み、ミニゲームやテックデモを遊んでメダルを集めるのがゲームの目的だ。

 


ボタンもこのデカさである。見ろ!人が手垢のようだ!綿棒でコントローラー掃除する時のこと思い出す。

「デカい=楽しい」なのでこれは正義。最初は外側や周辺機器を回っていき、後半はJoy-Con 2や本体の内部へと進んでいく。その流れだと最深部のコアを破壊して爆発する会場から脱出する流れになりそうだが、ひみつを知るのが目的なので無し。ひみつは知れたので命は助けてやる。

さっそくマウス機能を活用したミニゲームが盛り沢山!マウスエイムも体感できる

 

ミニゲームはやはりマウス機能を使ったものが多く、Joy-Con2でボールを叩くゴルフゲームや、壁にぶつからないように進むイライラ棒的なゲーム、ターゲットを素早くクリックするゲームなどなど。

 

 

マウス操作で上から降って来るトゲを避けて星を取り続けるとか、最新ハードの最新マウス機能で昔のFlashゲームみたいなことやらされるぜ!懐かしいけどさぁ!

 

 

Nintendo Switch2本体のスタンドを使って、指定された角度ピッタリに合わせるミニゲームなんてのも。本体自体をゲームにしちゃう遊び心が面白い。

 

 

「Switch2でマウスエイムのFPSが出るとこうなります」

を体感させてくれるバルーンハントは特にワクワクした。やっぱり精密射撃に関してはマウスエイム強いね。二重になっているバルーンの中心を撃ち抜くと一発で割れる仕様も唸った点。FPSに馴染みが無い人にもスッと入って来る気持ち良いルールだ。

 

 

ミニゲームなどを完璧にやり込んでメダルを集めると、「シューティングゲームが大好きなスタッフがつくった」ことで難易度がおかしくなってる究極トゲ避けゲームが出現するぞ。

シューティングゲームファンは理不尽高難易度を好むような偏見を助長するのはやめろ!

HD振動2、4Kテレビに画面処理、3Dサウンドにマイク……テックデモに驚きが詰まってる!

 

テックデモは純粋にSwitch2の機能を体感するもので、HD振動2や4Kでの画面処理、本体のマウスや3Dサウンドなどなど。

HD振動2を活用して、Joy-Con2の中でゴムボールが跳ねる感触がリアルだ!振動を使ってマリオの1UP音を鳴らしたり、Switch1で体験してることでもパワーアップしてたり改めて驚かされたりの連続。

 

 

こちらは本体マイクに向かってしゃべった声がやまびこで帰って来るデモ。ボイスエフェクトで変な声になったりもする。子供の頃に博物館で似たようなのやった記憶ある!

 

 

HDRによる明るさの違いを体験するデモ、30FPS~120FPSの差を見極めるデモ、フレームレートやリフレッシュレートの違いを体感するデモなどなど……。ゲーマーには基本的な事を改めて体験するのも学びがある。

 

 

インパクト抜群なのは『スーパーマリオ1-1 4Kデモ』!

元の解像度のまま4Kテレビに表示するとこんなに小さくなって、1-1のスタートからゴールまでがスッポリ入っちゃう!実際に遊ぶデモなので、豆粒マリオに四苦八苦させられちゃうぜ。俺が本当のマメマリオを見せてやるという意気込みを感じる。

 

一人用のゲームではあるが、複数人で遊んでテックデモでワイワイ盛り上がるのもアリ!

 

 

4K対応TVや周辺機器を持っていないと遊べないデモもあるが、遊んだことにしてメダルだけ貰える裏技があるぞ。スキップするか聞くんじゃなくて、裏技としてモブが伝えて来る回りくどさ好き。

知ったらその場で本物をチェック!170以上の「ひみつ」でSwitch2を知る

 

各エリアに散りばめられた「ひみつ」紹介では、基本的なことから細部の技術まで、「ひみつ」を徹底的に学ぶことが出来る。学んだ後は4択クイズにチャレンジ。

どういう原理でJoy-Con2が本体にくっついてるのか、どういう原理でHD振動2が動いてるので、初代Switchとどう違うのか、ドックについてる穴には何の意味があるのか。ミリ単位の設計の話までみっちり。企業秘密レベルの話ではと思う内容がポンポン飛び出す!

 

全部Nintendo Switch2の話なので、驚いた後に手元ですぐ確認できるのがたまらない。

 

 

Joy-Con2は本体に逆につけられる!?本当だ!

 

 

なるほど、Joy-Con2の長くて押しやすくなったLRボタンはバネが二つ入っているのか!

 

みたいな。

Joy-Con2と本体を接続するコネクターが細くて頼りなく見えるけど、力の掛かり方が計算してあって折れないようになってるとか、ユーザー心理を見据えたクイズも色々だ。

 

 

難しい専門用語をあまり使わずに問題を組み、時折ユーモアを挟む文章は任天堂らしさある。終盤はCPUとGPUの違いやレイトレーシングの話題なんかもあるぞ!

 

 

「任天堂とゲームのダウンロード保存」でサテラビューから説明したりと歴代任天堂ネタも多い。任天堂のこれまでが、すべてこのNintendo Switch2に活かされてるのを実感できる!

 

 

『スクリューブレイカー 轟振どりるれろ』じゃねーか!ゲームフリーク開発で結構好きだったやつ!Switch2でも遊べるようにしてください……!

スタンプラリーのテンポの悪さ、ミニゲーム集としての薄さなど引っかかりも

 

と、Nintendo Switch2で体感するデジタル展示会として楽しいソフトなんだが、気になった点としてはスタンプラリーの仕様。

近づかないとスタンプ台が出現せず、すべてコンプしないと次のエリアに進めない。

ほとんどはマップから位置を推測できるが、後半やや分かりにくい場所もある。見落とすと体を壁にこすりつけながらボタンを連打する作業が始まってしまう。

 

変にゲームっぽくしたせいで、展示会としての流れをやや損ってる。最初からスタンプ台が見えてるなら「あそこにはどうやって行くんだ?」って楽しみがあったと思うんだけどな。

 


会場にあるおとしものを集めるオマケもあるんだが、何故か1つずつしか持ち歩けない。1つ拾う度にファストトラベルでインフォメーションに戻る必要がある。これは意味が分からない!

 

 

ミニゲーム集として見ると、マウスを使った一人用の単純なゲームばかりで幅が無く、しかもやり込んでいくと変に高難易度。単純故に熱中するのも確かだが、そんなに面白いものではないかな……!

 

マウスゲーなら『マリオペイント』のハエ叩きが絶対入ってると思ったら入ってなかった。『メイドインワリオ』の新作出す時に入れるつもりかもしれん。

 

 

「ひみつ」解説とクイズ自体は興味深いんだけど、パネルの文章読んで覚えて4択クイズに答える流れを何度も繰り返すので、さすがに途中でダレてくる。終盤になるほど数が増えて来るから疲れる。実際のイベントでもパネル展示が長すぎたら萎えるのと一緒である。

まとめ:Nintendo Switch2の技術的なすごさに興味があるなら買い!

 

Nintendo Switch2ってこんなに最新技術が詰まってるんだ!かがくのちからってすげー!買って良かったなぁ!

 

と、素直に思える内容で作り込まれてる。個人的には990円以上に楽しめたが、遊んでいて引っかかる箇所はあるし、ストアページで推している20種類のミニゲームも、本当にデモンストレーション的な作り。やや人を選ぶ内容ではあるかな。

 

とはいえ、Nintendo Switch2に使われてる技術に興味があるなら一度は触れて欲しいソフトになっているぞ。本体手に入れたらまずコイツを買ってテンションを上げよう!