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【レビュー】本当に怖いのはこのゲームを7920円で売る人間『連呪(れんず)』【PS5/PS4/Switch】

 

連呪(れんず) | 日本一ソフトウェア

 

『連呪(れんず)』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはPS5版ね。

 

メーカー :日本一ソフトウェア

機種:PS5/PS4/Switch

ジャンル: アクション

発売日:2025/8/28

価格(税込):7920円

 

日本一ソフトウェアが今回も定価7000円越えで送る完全新作!心霊スポットを巡って呪いと戦うホラーアドベンチャーだ。

 

日本一ソフトウェアといえば『流行り神』『夜廻』などホラーゲームの印象も強いが、本作の企画・開発はオルジェスタ。普段は『廃深』『ビートリフレ』『俺の有給恋物語』『プリズンプリンセス』とかを作ってる会社がエロを完全封印して作るフルプライスのホラーゲームってわけだ。

 

それは大丈夫なのかな?大丈夫じゃなかった!

ゲーム画面の雰囲気や基本設定が『死印』に似てるなと思ったが、比べられるレベルに達していなかったぞ!

 

 

主人公はネット雑誌のオカルトライターである九十九隼人。

不可解な失踪事件を調査していくうちに自らも呪われてしまい、スマホにインストールされた呪いのアプリを片手に、心霊スポットを巡ることになる。呪いの進行と共に体に広がる不気味な痣……。主人公は失踪事件の真相を解き明かし、呪いを解くことが出来るのか!

 

というストーリー。

ライバル誌の話が思わせぶりに出て来るので、シナリオに絡むのかな?と思ったらまさかのノータッチだった。

 

 

ゲームのメインは心霊スポットの探索パート。

懐中電灯であちこち照らして調べて情報やアイテムを集め、幽霊が出てきたら呪いのカメラアプリで撮影するという作りだ。マップはどこも単純な構造だが、左上のミニマップだけで全体マップが無いのがやや分かり辛い。

 

 

幽霊が出現するとエフェクトが出るのでスマホを構える。すると呪いのアプリ越しに幽霊の姿を補足出来る。ガイドが出る方向に動かして補足したら撮影!と、非常に単純なシステム。

 

 

たまに狂暴な幽霊が出現。

攻撃される前に撮影して幽霊を消さないと「呪い度」が上昇し、100%になったらゲームオーバーだ。無視して進もうとしてもダメージ!「呪い度」は移動でも少しずつ上昇するが、微々たるものなので幽霊の攻撃に注意したい。

 

が、たまにどうやっても幽霊の先制攻撃を喰らう時があるから理不尽。薄汚い悪霊が舐めた真似しやがって……!俺が富豪だったらこの心霊スポットに盛り塩をトン単位で投下してやるからな!

 

 

幽霊を何度も撮影していると、ストーリーを進める特別な幽霊が登場。出現時には方向を示すマーカーが出るので親切。この「呪いのアプリ」親切だな……。

 

撮影に成功すると「心霊動画」という形で心霊スポットで起きた過去の出来事を垣間見ることが出来る。ある程度「心霊動画」を見て情報を集めると新しい心霊スポットに行けるようになるぞ。

 

 

心霊スポットは霊園、廃屋、神社に廃病院などなど。いかにもなシチュエーションが揃ってるし、色々なキャラとの出会いが待っている。

 

見つけたアイテムや謎解きで通れない道を切り開く箇所もあり、必要なものが別の心霊スポットにあったりする。

1つの心霊スポットを探索してるだけでは進めない作りってわけだ。色んな心霊スポットを巡ろう。

 

 

主人公も「一旦、別の心霊スポットに行ってみて頭がスッキリしたな」などと言い出すぞ。そんなわけ無さ過ぎるだろ……!こういうノリじゃないとオカルトライターは務まらないのか!

 

 

探索を中断する、あるいは一定段階以上「心霊動画」を集めると一日が終了。

集めた写真を元にオカルト記事を書くパートが始まる。

と、言っても写真を選んだ後に、記事の方向性に関する選択肢を2回選ぶだけ。

 

 

毎回似たり寄ったりのフワフワした記事が出来上がるし、読者からのコメントが見れるわけでもないので雰囲気だけ。非常に薄味な作りだ。

何より、出来上がる記事が毎回クソつまんなくて腹立つ!キーボードで雑に文字打って発狂オチとか令和にやる!?

 

 

でも反響が薄い時ですらめっちゃ拡散される。このゲームで一番オカルトな描写。

 


本編に関係ないレア幽霊を撮影すると特別な記事を書けるが、廃病院でナース幽霊を撮影した時の記事タイトルが

 

【恐怖体験】病院内を徘徊するナース。今夜の患者は俺らしい

 

とかエロサイトみたいで笑った。

 

 

選んだ心霊写真がベストショットで「いいね」の数が多いほど、呪い度が減少する謎システム。ゲーム内でも「反響が大きければ大きいほど、どういうわけか呪いの侵食は抑えられるようです」とか説明されて、どういうことだよ!?

考察できなくはないんだが、マジで最後まで何故なのか説明が無くて驚いた。

 

クソ記事をチマチマ書けば呪いの進行を抑えられるので、こういう設定の作品としては緊張感が全然無いぞ!

これなら「早くバズんないと呪いで死ぬ!なんとしてもバズれ!」みたいなゲームにした方が面白かった気がする……。

 

 

まとめると、心霊スポットをウロウロしてランダム出現の幽霊を撮影しまくり、メインストーリーを進める重要な幽霊が出現したら、そこに行って「心霊動画」をゲット。

呪い度がヤバくなってきたら帰宅してクソ記事を書いて回復。

アイテムの取り逃しがあると超面倒なので、画面切り替えたら懐中電灯で画面を隅から隅まで照らすローラー作戦を忘れない。

 

この繰り返しで進めるゲームになっているぞ。

 

 

そんなわけで探索は幽霊の攻撃でいちいち妨害されるからテンポ悪いし、重要情報を細切れにした心霊動画を淡々と集めていくゲームかつ、登場キャラ達はテンプレ的な性格付けで魅力が薄いからシナリオが単調。新しい心霊動画をゲットしたのに、内容が3行くらいで終わるのが珍しくないから徒労感が募っていく。

 

撮影パートや記事パートも取ってつけたようなシステムで何も面白くない。

 

 

心霊動画を見る場面も黒背景とシルエットだけなので凄く低予算を感じる。

怖がらせる文章や演出もチープであんまり怖くないゲームだが、ホラーなシーンのスチルはそれなりに気合が入っており……。

 

 

のっぺりした立ち絵に比べると描き込まれててホラーしてる。主人公がすげぇ怖い顔になってるスチルは不気味でお気に入りだ。

まあ、こういうスチルがゲーム全体通して12枚しか存在しないんだが。

 


呪いの痣がデカくなっているスチル、痣よりも主人公の手が妙にデカいことの方が気になる。

あれ?俺の手……こんなに大きかったか?

 

 

PSハードでのトロフィーの話になるが、いくつか取り返しのつかない要素がある。

最後に見つけた重要アイテムの数でエンディングが分岐する仕様で、1個でも拾っちゃうと「重要アイテムを持ってない時のエンディング」が見れなくなる。

 

また、詳しい条件は分からないがゲーム進行で出なくなるレア幽霊がいるらしく、俺の場合はどうやっても学校の幽霊が出なかったので最初からやり直した。

 

トロコン狙う人は新しい心霊スポットが解禁される度にセーブデータを残しておくと安心だぞ。

 

 

エンディングが複数あるだけの1本道のゲームで、全エンディング見るまで7時間ほど。

1時間9分遊んだだけで、セーブデータの全体進行度が19%になった瞬間が遊んでいて一番怖かった。

濃密な7時間なら話は変わって来るが、時間稼ぎみたいなシステムと薄味のシナリオで7時間。素直にホラー映画を見た方が有意義だぜ……!

 

理不尽な幽霊の攻撃と分かり辛いマップを覗けばヒントも多いゲームで、シナリオもダラダラしてて単調だが「呪い」をテーマにした話としてはそれなりにまとまってる。

 

なので「遊んでいて苦行!」「シナリオがクソ過ぎる!」とかそういうゲームではないんだが、しみじみと「単調で薄味で面白くなくて値段が高いなぁ……」という気持ちにさせられる。安いホラーゲームが死ぬほど溢れてる昨今でこれはどうしようもない。

 

日本一ソフトウェアの完全新作はダメな時でも尖ったコンセプト、キャラ、世界観などに見所やこだわりがあるものだが、本作はそういった長所がまったくない。

日本一ソフトウェアの完全新作でそれが無かったら、定価の高さとユーザーへの甘え以外に何も残らないからな?

 

ありきたりな世界観とシナリオを、どっかで見たようなシステムの劣化コピーでまとめ上げた低予算ゲーム。志の低さという点で、個人的にここ10年以内に買った日本一ソフトウェアの完全新作ではワースト。同じく低ボリュームで評判悪かった『クローズド・ナイトメア』や『アサツグトリ』の方がまだ楽しめる箇所が多かったぜ。

 

本当に怖いのは心霊ではなく、このゲームを7920円で売る上に15400円の限定版まで用意する人間でしたね……。