『ネコミン』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。
パブリッシャー:ジェットマン
機種:Switch/PC
ジャンル:癒し系パズルアクション
発売日:2023/12/14【Switch】2025/6/27【PC】
価格(税込):1800円【Switch】980円【PC】
ネコじゃらしでネコを誘導して巣穴へと導く癒し系パズルアクション。Switch版はJoy-Conを振ってプレイする楽しい内容になっている。
株式会社JETMANと、代表取締役が教授をやっている宝塚大学東京メディア芸術学部の共同制作という制作体制。発売前にはクラウドファンディングで、ゲーム内にお宅の猫ちゃんを登場させる企画も行っていたぞ。
なお、俺は100円セールで購入して遊んでいるので、かなり甘めのレビューになっていることを最初に書いておく。コンセプトは良かったが、ボリューム無いのを誤魔化すためか、変に難しいバランスにしてるのが残念だったな。

ゲームは「二ャア大佐」なるネコからの呼びかけという「ゆるいネコゲーだからギリ許すが……」という導入から始まる。
街中の人がネコミンに変えられてしまったので、プレイヤーの手でネコミンを集めて人類を救え!という、なんか思ってたのと違う壮大なストーリーになっているぞ。
「ネコを集めるゲーム」と「元人間のネコを集めるゲーム」って大分違わねーかな!?
どっちにしろ人間キャラが一切出てこないゲームではあるが。

ルールは単純。
画面右上に表示された模様のネコをワープホールまで導くゲームだ。Joy-Conでポイントした場所にネコを誘導できるので、障害物などを避けて上手く動かしていく。
1匹ずつ導いてもクリアになるが、表示された順番通りに途切れず誘導出来ればコンボボーナスとなり、制限時間が大きく加算される。
制限時間がゼロになるまでにすべてのエリアを突破できればステージクリアなので、コンボを狙うのが大事なバランスだ。

普通にネコに混じっている泥棒ネコをワープホールまで運ぶと、クラファンで集めた色々なネコちゃんたちの写真とプロフィールが閲覧可能。
ネコ缶ネコをワープホールまで運ぶと、周囲ネコを集められる上に残り時間がプラス5秒されるネコカンが1個補充されるぞ。

この泥棒ネコとネコ缶ネコは、順番を無視してコンボに混ぜても問題無し。
結構重要なのでチュートリアルで教えて欲しかった。

「みまわす」操作でカメラが左右にしか動かないし、残り時間はZRボタンを押してネコじゃらしモードに切り替えてる時にしか減らない。
つまり、カメラの動きが激しくないし、ネコを眺めて落ち着いて考えることも出来るゲームってわけだ。簡単操作に加えて幅広いユーザーが遊べる仕様になっており、ここは高く評価したいところ。

ステージ内をネコが3輪トラックで爆走してたり、街中の看板などにもネコネタが散りばめられてたりするのがほのぼのしてる。

途中から番号の描かれたパイロンを経由しないと出口が開かない仕掛けや、複数のボタンをONにしないと出口が開かない仕掛けなどが登場。単調にならない工夫を感じる。

しかしこのギミックがかなりいやらしく、スイッチをONにしても、三輪車に乗って動き回るネコが定期的にOFFにしてくるのがやっかい。

最終ステージは高速で動き回るUFOがゴールになっており、パターンを見極めて隙を付かないと時間がどんどん無駄になっていく。癒し系のアクションパズルかと思ったら終盤の難易度がやたら高いんだけど!?
コンボしまくらないと時間がまったく足りないので、精密操作で模様通りのネコを集めるイライラ棒みたいなゲームになってくる。
救済措置であるネコ缶が使い捨てかつ、状況を引き継ぐのもキツい。ネコ缶を使い切ってゲームオーバーになると、ネコ缶がゼロの状態でステージの最初からやり直し。一度クリアしたステージをやり直して稼ぐしかない。
ポーズしてメインメニューに戻る操作が存在しないので、ダメだ!やり直したい!ってなったらHOME画面からゲームを終了するしかない。この辺は学生制作の甘さが出てる点だと思う。

2時間くらいで全5ステージクリア。
クリア後のやり込み要素は同じステージを何度も集めてクラファンの猫リストを埋めるだけ。
癒し系のアクションパズルというコンセプトに反する変に難しい難易度や、ボリュームの少なさで定価1800円は厳しい。ネコも模様違いばかりで種類が少ないのが寂しいところ。
アクションゲーム慣れしてる俺が遊んでも普通に手間取るバランスで、最終ステージは稼ぎプレイでネコ缶を大量に集めたゴリ押しでやっとクリアしたぞ!
「ネコが出て来る高難易度ゲーム」という視点で評価してもステージ数が少なすぎるし、ギミックが少し理不尽なので微妙かなぁ。精密操作が必要なステージギミックと、画面内のネコが自由気ままに動く仕様が噛み合ってないと思った。ネコの自由さに振り回される苦しみを楽しむゲームなのかもしれない。
joy-Conでネコを誘導するWii時代のゲームを思わせるアイデアや、基本システムの単純さは良かったし、最終ステージの大量のネコをゴールになだれ込ませるヤケクソな構成は嫌いじゃなかったので、その辺を活かした「誰でも遊べる楽しいゲーム」を目指して欲しかったぜ。