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【レビュー】武装はランダム!アドリブで敵群を殴り倒す合体シューティング!『ファイナルエクセリオン』【Switch/PC】

 

ファイナルエクセリオン | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Final Exerion on Steam

 

『ファイナルエクセリオン』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:シティコネクション

機種:Switch/PC

ジャンル:シューティング

発売日:2023/9/21(Switch)2023/11/23(PC)

価格(税込):1980円

 

80年代にジャレコからリリースされた『エクセリオン』を元にした新作シューティングだ。

シティコネクションが展開する『ファイナルシリーズ』三部作の第一弾。ジャレコの歴代タイトルを同一世界観として新解釈&クロスオーバーさせるコンセプトで、ストーリーはそのまま第二弾の『ファイナルフォーメーション』に続く構成になっている。

 

ランダムで届くパワーアップを活用して窮地を切り抜けるシステムは面白かったが、肝心の『エクセリオン』要素があんまりゲームに噛み合ってない点や、調整不足に感じる箇所などが気になる1本だった。

 

 

総合歴3000年。宇宙から飛来した遺伝子変異獣「ジーン・ビースト」に対抗するため、古代遺跡から発掘した禁断のテクノロジーで作られた超最新鋭戦闘機「EX-ファイター」が出撃する!古代遺跡の件はシリーズ通して遊ぶと色々分かって来るぞ!

 

オープニングやステージ間には、漫画家のワタリユウ氏が手掛けたコミック風のデモが挟まる。フルカラーでカッコいいしなかなかの分量がある。

 

 

多彩な兵装の頭文字を取ってE・X・E・R・I・O・N……その名はエクセリオンだ!

というコテコテなノリが気持ち良い。

 

 

オリジナルの『エクセリオン』は1983年にリリースされたシューティング。

慣性の効いた扱い辛い自機、弾数制限があるが連射できるシングルビーム、弾数制限なしだが弾速が遅いデュアルビームを活用して、敵を着実に狙い撃っていくシステムだ。

単純だが緊張感ある仕上がりで、スピード感ある疑似3Dスクロールも当時としてはインパクトが大きい。

 

 

本作は「慣性の効いた自機」「疑似3Dスクロール」「強力な武器には残弾の概念がある」辺りを踏襲しつつ、ゲームとしてはまったく違うものに仕上がっている。

 

オーソドックスなステージクリア型の縦シューティングだが、最大の特徴は武装コンテナと合体して放つCELLショットだ。残弾に制限はあるものの、一転集中のビームから誘導ミサイル、5WAYショット、自動攻撃するオプションなど様々な種類がある。

 

 

弾切れになったら使えなくなるが、時間経過や敵の撃破で溜まる右下のゲージがMAXになった時にボタンを押せば、一定時間経過した後にド派手な全画面攻撃と一緒にアイテムキャリアーが登場。新しい武装コンテナを運んでくる。待ってましたと合体すれば、再びCELLショットが発射可能だ!

 

しかし武装コンテナで何が来るかはランダムなので、使い辛い武装が来てしまうことも。ボタンを押して自分で合体を解除すると、ゲージが大きく回復するので、早めに使い捨てるのもアリ。

 

そして合体中は一発だけ敵の攻撃に耐えられるが、逆に言うと残弾が残ってても一発食らったらコンテナが吹き飛んですっぴんの状態になる。

破壊された場合、自分で解除した場合と違ってゲージも溜まらないので、一気に状況が不利になるぞ。すっぴんで敵の攻撃にしばらく耐えないとといけないのだ。

 

 

ランダム武器に一喜一憂しながら、どのタイミングで合体を解除するか見極めながらの射撃戦。敵の攻撃がかなり激しいので、ボス戦含めてハラハラしながらの立ち合いとなる。合体中に一発食らったら不利になるが、残機が減るわけではないからチャンスはある。味方の救援が来るまで頑張るのだ!

 

強力なCELLショットで敵を圧倒する爽快感と、新しいコンテナが届くまで耐えるギリギリの緊張感。常のこの攻防が発生する手応えが非常に新鮮で、これまでにない面白さになっている。ボス戦で「この使い辛い武器はこう使うんだーッ!」って上手くキマると非常にテンション上がる!これがCELLショットの威力だ!

 

 

ただ、原作譲りの挙動である慣性はあまり面白さに繋がっていない。

原作の慣性は画面内を縦横無尽に動き回るスピード感にも繋がっていたが、本作だと敵の弾が避け辛いだけだし、ステージ9だけ左右の画面端に当たり判定があって、ぶつかると死ぬのもイラッと来る。

慣性の効いた自機でパワーアップが届くまでの時間を耐える緊張感……というコンセプトかもしれないが、普通に無い方がいいと思った。

 

原作を意識した疑似3D表現も、建物がニョキニョキと引き延ばされたように流れる処理で、スクロールのガタツキもあって奥行きに乏しい。

 

 

細かい点で雑なところも目立ち、真っ先に気になるのが3面ボス。

両足を破壊してから顔を狙い撃つ攻略パターンだが、両足を破壊してもグラフィックが変わらないので、何をすればいいのか分かり辛い。ボスの怪獣っぽいデザインやウネウネした動きはイカしてるが、ゲームとしてのビジュアルをちゃんとして欲しかったな。

 

ボスの攻撃パターンも予兆の短い攻撃に頼り過ぎてるところがあって、クリアした今でも避け方が分からない攻撃がいくつかある……。終盤に当たり判定が分かり辛い疑似3Dステージが来るのもしんどかったし、そこを越えた後のラスボス戦の構成も、シチュエーション優先し過ぎてゲームとしてつまんなかったので評価下がるぜ。

 

普通にラスボスと戦った後にアレなら良いんだけど、我慢を強いるだけのパートを2つ続けた後にアレなのは爽快感より「ちゃんとラスボスと戦えなかった」って印象が強くなってしまった。

 

 

難易度ノーマルをチャプターセレクト使いながらクリアしたが、慣性の効いた自機、ちょっとでも対応が遅れると1機持ってかれる高速タックルや高速レーザーを多用するボス、ランダムパワーアップでブレまくるボス攻略、1UPの少なさと、事故死に繋がる要素が多いため、ノーコンティニュー目指すとしんどさがブチ上がるゲームだ。

 

ボスの攻略パターンを覚えて、ランダムで届く武装をアドリブですり合わせていくのは独自の面白さがあったし、ボスのデザインとかも好みではあるんだが、内容を書いていくと不満点が多くなっちゃうゲームだなぁ……!意欲作だけに色々惜しかったぜ。

 

この記事を書いてる時点では既に2作目の『ファイナルフォーメーション』が発売済みだが、エンディングで次の『ファイナルシリーズ』の匂わせをする次回予告もワクワクして良かったぞ!