G-MODEアーカイブス60 東京マボロシ奇譚 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『G-MODEアーカイブス60 東京マボロシ奇譚』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:ロマンティックホラーアドベンチャー
発売日:2025/12/23
価格(税込):800円
ガラケーの作品を現代に復刻するG-MODEアーカイブスの1本。2008年にジー・モードから配信されていたタイトルで、開発はホープムーンが担当している。
人の死が見える「浄天眼」の力を持つ女学生と、人の死をコレクションする謎の少年。この二人が連続猟奇殺人事件を追っていく内容だ。
シナリオはSTORY WORKSの大坂尚子さん、じんこさん、小松千寿子さんが担当しているぞ。女性向けゲームを多く手がけている方々で、調べたらD3パブリッシャーから出た『VitaminX』もやってるじゃん!
ラノベ的なADVとしてなかなか面白かったし、演出や一枚絵は今見てもイケてるぜ!

主人公は聖蘭女学校に通う「遠見摩夜」。
予知夢によって人の不幸を察知することが出来るが、クラスメイトの危機を予知したことで気味悪がられ、虐められるようになってしまう。

摩夜を虐める3人組の名前が赤星、藍河、黄谷。かなり昔のアニメみたいなセンス!

落ち込んで東京タワーにやってきた摩夜は謎の少年と出会い、名前が無かったので摩夜が「夢彦」と名付けることになる。
夢彦は人が死ぬ場所に立ち会い、最後の想いをコレクションすることでしか癒せない心の痛みを抱えているし、摩夜は予知夢で人の死を察知できる。
そんなわけで夢彦に協力しろと強引に連続殺人事件の調査に巻き込まれる摩夜だが、夢彦は人の死をコレクションとしてしか見ていない冷酷な奴。信じていいのか……そもそも殺しているのはコイツなんじゃないか?と怪しげ。超人的な力を持ち、摩夜を抱えたまま、屋根を飛びまわって事件現場まで移動したりもする。

死のコレクションをするシーンで、バシッと一枚絵が表示される演出に様式美を感じる。

そんな夢彦はとある少年のもう一つの人格。
夜は夢彦で、昼は昼彦さん……ではなくて光輝。礼儀正しい文武両道のお坊ちゃんで、たまに見せる天然っぽいところや強引なところが魅力である。
危険で怪しいヤツだが主人公には結構優しい夢彦。真面目で頼りになる光輝。
この2人の間で揺れ動く摩夜が物語の軸だ。夢彦との接触で使えるようになった、強力な予知能力「浄天眼」も物語の行方を大きく左右する。

サブキャラとして胡散臭いけど有能な探偵である真行寺や、その胡散臭い探偵にキレながら内心では認めてる刑事さんが出てきたり。お約束の味が堪能できる作り。真行寺ルートもあります!
「ロマンティックホラーアドベンチャー」と銘打たれているのも納得の構成。

とはいえ、連続猟奇殺人事件を追うゲームなので、ちゃんと怖い殺人犯も登場だ。
いや怖すぎるだろコイツ!
殺人犯ルートはないです。

ファンタジー色が強いラノベ的なADVとして面白く、立ち絵や一枚絵の色使いは今見ても質が高い。特に浄天眼を使った時のビジュアルは見事で、PVやストアページで推すのも分かる完成度だ。

難点は選択肢が多くて分岐が複雑なのに、ゲーム内ヒントもフローチャートも無く、2008年のガラケー作品なので探しても攻略情報どころか、感想自体が全然出てこない………!スキップはあるがあんまり早くないし、セーブデータも3つ+中断データ1つのみ。コンプリートは至難の業だぞ!マイナーゲーム復刻の辛いところか。

4時間くらい遊んだが、エンディング12種類中3種類が見つからず断念。
きっちり事件解決は出来て個別エンドも見れて満足はしてるが、重要な設定が開示されるルートを見れてない気がする!
そこら辺がもどかしいが、定価800円で今遊んでも面白いADVではあるので、雰囲気が好みなら十分オススメだぜ。