64時代の公式サイトまだ残ってるの偉いな……。
『マリオストーリー』のレビュー行くぜ!今回はSwitchの『NINTENDO 64 Nintendo Classics』で初見プレイしました!
パブリッシャー:任天堂
機種:NINTENDO64
ジャンル:RPG
発売日:2000/8/11
価格(税込):6800円
『スーパーマリオRPG』に続いて発売されたマリオのRPG。
ここから『ペーパーマリオ』としてシリーズ化された1作目でもあるぞ。紙のようなペラペラ表現で描かれたマリオの大冒険だ!
年表で見ていくと1996年の『スーパーマリオ64』『スーパーマリオRPG』から本作まではスポーツとマリオパーティしかやってないので、久しぶりの大冒険!って立ち位置だ。
これは当時放送された本作のCMが「毎日ゴルフにパーティに、テニスも始めて。何か忘れてるような……そうだ!冒険だ!」ってマリオが叫んで燃える内容なのも納得だわ。実感の籠ったネタだったんだな!

ゲーム内でもルイージのセリフで踏まえたものがあったり。
任天堂内で「最近のマリオはたるんどる!」という風潮があったのかもしれない。
中盤辺りでかったるいところもあったが、テキストや演出の凝り方に『スーパーマリオRPG』から更に進化した戦闘システムなど、今遊んでも見所満載で面白かった!

ストーリーはクッパがピーチ姫をさらってマリオが助けに行くお馴染みの筋書き。
願いを叶える力を持ったスターの杖をクッパが奪い、ピーチ姫を城ごと誘拐!大魔王のやることはいつも豪快だ!
タイミング良くパーティに呼ばれていたマリオが立ち向かうものの、スターの杖の圧倒的な力に歯が立たず敗北。クリボーの子供に助けられたマリオは7つの星の精から連絡を受け、彼らを助けて再びクッパに挑むことになる。
ジャンルはRPGだが7つのステージを巡って星の精たちを助け、最後の8ステージ目がクッパ相手の最終決戦!という、マリオシリーズ本編を踏まえた構成になっているぞ。

任天堂は「クッパがピーチ姫をさらってマリオが助けるいつもの話でしょ?」という視点にかなり自覚的。1991年の『スーパーマリオワールド』の時点でセルフツッコミみたいなオープニングがあったし、『スーパーマリオRPG』は「いつものマリオとクッパの戦い」から第三勢力の乱入で新たな戦いが始まっていた。
その上で、本作は新たな舞台で改めて「クッパがピーチ姫をさらってマリオが助けに行く物語」を描いた原点回帰になっている。
『スーパーマリオRPG』からの『マリオストーリー』で、現在に至るまでのクッパやピーチの性格が固まった感じあるね。

戦闘はコマンド式。攻撃や防御の瞬間にボタンを押すと威力がアップするコマンドバトルだ。
マリオと仲間の2人で戦うのが基本で、HPやダメージも1~2桁と小さくされているので、ロールプレイングゲームやったことない人も安心の作り。
……と、言いたいが普通に手強いボスが多いので、普通に苦戦するぞ!
マリオって敷居が低いようでそういうところあるよな。そこが良いんだよな。ボス戦は仲間と装備の組み合わせをしっかり考えて弱点を見極めるのだ。

アイテムも色々あるんだが、ファイアフラワーが地面に植えて火炎放射する攻撃アイテムになってて驚いた。思ってたのと違う!
『スーパーマリオワールド』で採用されたこのデザインのファイアフラワーも、最近見てない気がする……。

ハネクリボーにジャンプ攻撃するとハネが取れて普通にクリボーになったり、ハンマーや甲羅攻撃で相手をひっくり返して弱体化させたり。本家マリオをRPGに落とし込んだシステムとして『スーパーマリオRPG』から更に進化している。仲間の能力を活用したスキルも多彩で、それぞれ操作方法が異なるのも凝ってる点だ。

雰囲気がガラリと変わる各ステージで、その土地のキャラを仲間にして進んでいく。仲間たちはノコノコやボム兵といったシリーズお馴染みの敵キャラに、本作ならではのアレンジを加えてある。どのキャラも存在感バツグン。マリオの指示で自ら何度でも爆発するピンキーがロック過ぎるぜ!カメキの子分キャラも好きだなあ。

仲間は移動中に使える固有スキルを持っており、これを活用することで道を切り開いていく作りだ。甲羅を蹴ったり、ボムで壁を壊したり。ここもマリオらしさある。

仲間だとテレサのレサレサお嬢様がキャラとして強すぎる……!
いかにもなお嬢様キャラだけど自信満々で頼もしく、戦闘ではビンタで敵をぶっ叩く。なるほどこれは人気あるのも納得。喋る時にキバむき出しにするところも可愛い。

最初に仲間になるクリオは敵の情報を教えてくれるスキルを持ってるが、敵のクリボーに対して使うとこのセリフ。お前どんな感情でそれ言ってるんだよ……。

高解像度になったNintendo Switch版で遊んだせいもあるが、ビジュアルが独自性あって細かいところまで作り込まれているため、今遊んでも見劣りしない。次のステージはどんな景色なんだ!?ってワクワクしながらゲームを進められる。
すっとぼけたキャラ達と、ゆるくて少し毒のあるテキストも一昔前の任天堂ゲームらしくて、今遊ぶといいなあ。

『おねえさんのキス』は
マリオのHPを
かいふくするワザだぞ!
ではない。

ステージクリアの度にピーチ姫の視点で城を探索するパートもあり、逞しく情報収集するピーチ姫と、愛嬌あって部下想いなクッパの掘り下げが良し。

街での細かい会話テキストやサブイベントの数も豊富だし、出会ったキャラからマリオの自宅に手紙が来る演出も良かったなぁ。

ただ、ステージ6のフラワーランドに行く条件がかなり面倒。
各地に隠れたフラワーさんを見つけてふしぎなタネを4つ集める必要がある。街でさらっと言われたので、やり込み的なサブクエかと思ったら進行に必須とは!
土管を使ったショートカットはあるものの、行ける場所が少ないし、全体的に移動が遅いゲームなので取り逃すとキツい。
フラワーランド自体も行ったり来たりの謎解きを繰り返す構成になっているので、ここでダレてしまったな……。この辺は古いゲーム。

仲間はみんな魅力的なのに、加入イベント終わると存在感が薄くなるのも惜しい所だった。

クリアまでは20時間ほど。やり込み要素やモブとの会話をじっくり楽しんだら更に遊べるボリューム。ダンジョンとかでちょっと面倒なところはあったけど、マリオシリーズのアクションやギミックをRPGに上手く落とし込んでおり、今遊んでも十分面白かった。
満を持しての最終ステージで、人々の願いを背負ってクッパ城に突入するマリオがカッコ良すぎて震えたわ。『スーパーマリオギャラクシー』の星と共にステージに降り立つマリオも好きだったので、俺はこういうのに弱い。
マリオのペラペラ感そのものを活用した展開はあんまり無かったが、64のポリゴンを駆使したジオラマ的な表現も見てて楽しかったぜ。今改めて遊び価値ありだ!
というわけで次はリメイク版の『ペーパーマリオRPG』を遊ぶぞー!2年前に買って序盤で止まっていたがやっと再開できる……!