『奇天烈相談ダイヤル』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはPS5版ね。
パブリッシャー:KEMCO
機種:PS5/PS4/Switch
ジャンル:怪異判定アドベンチャー
発売日:2025/12/12
価格(税込):1540円
Steamで無料配信して好評だったタイトルを、追加要素マシマシでケムコが移植したコンシューマ版だ。コラボ怪異も多数登場!
舞台は怪異が実在する1994年。ガチで命の危険に繋がる怪異と、怪異を利用したイタズラと犯罪が横行。真贋入り乱れる末法の世となっている。お困りの一般ピープルを救うのは、都内に設立された無料電話相談センター「奇天烈お悩み相談室」!
プレイヤーは新人相談員であるミサコの視点で、怪異に関連した相談を電話で回答していくゲームだ。
入国審査官としてビザの真贋を見極めるゲーム『Papers, Please』から着想を得たシステムで、情報を照らし合わせて問い合わせが本当に怪異かを判別していく。100を超える登場怪異は古典から最新まで幅広く、ホラー演出もキレ味あって面白かったぞ!

まずはプレイヤー自身の名前を入力するが、ちゃんと作品に合わせたゲーム内UIなのにちょっと感動。今の時代だと大手でもハードの汎用UI使うもんね。

開始時に難易度が設定可能で、時間経過からペナルティまでプレイヤー好みにカスタマイズできるぞ。条件を満たすことで上級者向けのモードも解禁される。

いかにもなオバチャンキャラであるノブ子さんの案内からゲーム開始!

ノブ子さんは窓口役であり、新人である主人公と頼れるオーモリ先輩の2人体制で仕事を進めていく。まずお試しで1週間働き、最終成績でエンディングが変化する構成になっているぞ。
明るいノブ子さんは緊張が続くゲームの清涼剤だし、オーモリ先輩は気だるい態度だけど面倒見が良くて、色々な話題で雑談もしてくれる。みんなが好きになるキャラである。

ゲームは怪異に関する電話にひたすら応対していく構成。
相談者に質問をし、得た情報を怪異データベースと照らし合わせ、矛盾が無いかどうかチェック!

出現場所がおかしい、行動がおかしい、特徴がおかしいなどなど。
証言とデータに矛盾があれば怪異ではなく人間。矛盾が無ければ怪異となる。
「ムムッ!こいつは手に持っているのが鎌なのでデータと違う!怪異ではなく人間ですね!」みたいな。
十分過ぎるくらいこえーよ!
最初は「口裂け女に遭遇しました!」などと、名前が分かるパターンの対応になるが、途中からは名前が分かっていないパターンも混ざって来る。

そうなると「夜間に出没する怪異」「顔がぐちゃぐちゃになっている怪異」などの逆引きで名前を絞り込んでいく作業になり、制限時間もあるから焦らされる!高速で資料に目を通せ!
まあ、時間は結構余裕があるので、丁寧に情報を集めることの方が大事だ。

1日分のノルマを達成すれば終了で次の日へ。
オカルト新聞という舐め腐った名前の新聞にて、本日の結果が記事化されるぞ。
判定失敗すると新聞で叩かれるし、ライフが減っていき、ゼロになると心が折れてゲームオーバーだ。

収録怪異は古典レベルの「カシマさん」「エンジェルさま」から、新しめの「アクロバティックサラサラ」、あまりにも有名な「きさらぎ駅」などなど。
似たような名前で違う怪異、名前が違うだけでほとんど同じ怪異も溢れており、混乱しながらも「こんな奴がいるんだ!」と知識を深めていける。同じ源流から都市伝説になる途中で分岐した怪異ってわけだ。

ツチノコを見付けた人が慌てて電話して来たり、ヤバい場所に迷い込んだので助けてくれって相談があったりと、一捻りある相談もある。年齢層も子供から年寄りまで幅広いし、深夜の学校のトイレに入り込んでる大人の相談者とか、お前何してんの!?とツッコミたくなる人もいたり。

主人公はあくまでも怪異の判定するだけで、対処は専門家に任せる作り。
しかしコラボで怪異系ゲームのネタを収録しまくった結果、『レイジングループ』『都市伝説解体センター』『8番出口』『青鬼』『まつろぱれっと』などの出来事に対処できる、強力な組織が存在する世界観になってるぞ。
頼もしいけど絶対行きたくない世界観だぜ!

まあコラボ以前に「きさらぎ駅」に対処できる時点で強すぎるんだが……。
なんとかなるの!?怪異が強い世界だと人類も強くなる!
怪異に関する相談が次々に舞い込むが、主人公が働く相談所自体は結界で守られているし、持ち帰り用のスゴい清めの塩もあるから安心。

しかしゲーム開始時に達人モードをオンにすると、清めの塩のテイクアウトを拒否する縛りプレイがスタート。「話を聞いた人のところにやってくる怪異」系の相談を受けると、相談後に怪異と遭遇することも。
選択肢を選んで正しく対処しないとゲームオーバーだ!

ひたすらデータベースと証言を突き合わせるゲームだが、丁寧に情報を拾わないと慣れてもミスするので緊張感が抜けない。しかし遊んでいるうちに証言と資料の押さえるポイントが掴めてきて、着実に仕事がうまくなっていくのが実感できるバランスにもなっているぞ。
多彩な都市伝説や怪異も飽きさせないところ。
ただ、会話は共通パターンが多いので、全怪異コンプを目指すとさすがにかなり作業的になってくる。未出現怪異が出やすくなるオプションなど、しんどくならないよう考えられてはいるんだが、さすがに怪異100以上となるとね。
相談者に的外れな質問をするとペナルティになるが、細かい言い回しの違いで「それダメなの!?」ってなることが多く、ここはやや理不尽に感じたな。
とりあえずマメにセーブデータを残して繰り返し挑んでいこう。

コンプまでは10時間掛からないくらい?
アイデアをしっかりゲームに落とし込めているし、怪異が実在している世界観や、そこを活かしたストーリーも面白い。ゲームボーイ風のドットとBGMも雰囲気が出ており、登場キャラの愛嬌と、ここぞのホラー演出の切れ味に繋がっている。
『タローマン』でお馴染みのマザえもんさんがナレーションを担当してる、コテコテの懐かしCMみたいなオープニングも笑えて良かった。
このゲームの判定は……オススメだ!