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【レビュー】キャラの立ちっぷりが光る、ライトに楽しむ逃亡サスペンス!『エスケープゴート ~吾妻衛士の冤罪~』【PS5/PS4/Switch/PC/iOS/Android】

 

エスケープゴート 〜吾妻衛士の冤罪〜公式サイト

 

『エスケープゴート ~吾妻衛士の冤罪~』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 

パブリッシャー:オレンジ

機種:PS5/PS4/Switch/PC/iOS/Android

ジャンル:冤罪推理サスペンス

発売日:2025/10/23【Switch】2025/11/20【PC】2025/12/16【PS5/PS4】

価格(税込):1480円

 

無実の罪で追われることになった主人公が、真犯人を探しながらの逃亡劇を繰り広げるADVだ。

 

手掛けた株式会社オレンジは『探偵神宮寺三郎』シリーズの開発元。1年に1本以上のペースで新作ADVを送り出している。3~4時間くらいで楽しめて難易度も低いライトな作品が多く、今回もその流れに乗った作り。

最近はSF要素の強い作品が多かったが、今回はガチガチの現代劇。王道の逃亡サスペンス作品として面白かったぞ!

 

 

主人公は便利屋を営む吾妻衛士。便利屋開店の構えを見よ!

衛士は親友である若手探偵ナンバーワンの久我京太郎から「二代目リリィ連続殺人事件」の調査手伝いを依頼される。

 

 

犯行現場に折り紙で作られた白百合が残されている連続殺人事件で、12年前に解決したものと同一の手口。ホワイトリリィと呼ばれた犯人の二代目が出現したのでは?と巷では噂になっている。

 

衛士はこの調査を快く引き受けたものの、その直後に起こった事件の犯人として指名手配されてしまう。衛士は警察から逃亡しながら真犯人を見つけ、自らの冤罪を証明できるのか!?というストーリーだ。

 

 

ゲーム自体は一本道のADV。

画面のあちこちを調べたり、選択肢を選んで情報を整理する場面はあるものの、悩むところは無い単純な作り。選択ミスでのバッドエンドはあるものの、失敗して終わりの簡素なもの。ここら辺はオレンジのADVだといつもこんな感じである。

 

指名手配中の主人公は、自由に事件を調査することができません。
時には協力者の力を借りたり、変装などをしながら証拠を見つけていく必要があります。
コマンドで行動し、情報が集まったら推理していきましょう。

 

公式サイトだと凝ったシステムに見えるけど、そういうストーリーってだけです!

 

 

色んな人物に協力してもらいながら、あの手この手で情報を集めていくのがワクワクするシナリオ。普段は骨董品屋を営むが裏では「逃がし屋」の加古川稔とか、いかにもな設定のキャラが良い味出してる。動画配信好きな一面もあったり。

 

 

本作のメインと言えるのがジャーナリストの佐倉奈々子。

特ダネ目当ての密着取材で衛士への協力を申し出るが、自分から潜入捜査を買って出たりとヒヤヒヤさせる行動多数だ。真面目な衛士を、破天荒な奈々子がグイグイ引っ張る良いコンビになってる。

 

 

今回の事件を依頼した久我京太郎は衛士と同じ施設の出身。

 

 

クールな人気探偵だけど「ネットの動画配信に出演したの見たぞ」と衛士に言われて苦悶の表情で恥ずかしがったり。愛嬌あってすぐ好きになれるキャラだぜ。

 

 

その久我京太郎を慕って助手を目指しているのが、探偵系チャンネルの動画配信者である美浜しおり。探偵もどきのほぼ素人……と思いきや、探偵らしい洞察力で逃亡中の衛士に迫って来る。なんとか冤罪だと説明したいが四苦八苦させられるぞ。

 

美浜しおりと佐倉奈々子というこの2人のヒロインがいるが、恋愛っぽい展開は無く純粋なサスペンス作品だ。

 

 

警察の包囲網から逃げながら拠点を確保し、変装して情報収集して真相に迫っていくが、状況が悪くなる出来事にぶち当たって一転ピンチに!という展開をテンポ良くこなしていくし、一息ついた場面で挟むギャグも程良いバランス。

 

 

元警察官である衛士を目の敵にしている高柳刑事の妨害にも苦しめられる。いかにも悪そうな顔をしていて、いかにも嫌なセリフばかり喋るヤツ!

 

綱渡りの逃亡&調査で12年前の「ホワイトリリィ殺人事件」と「二代目リリィ連続殺人事件」を繋ぐ証拠が少しずつ集まり、事件の輪郭が見えていくのは引き込まれる構成だ。テンポ良く進む王道サスペンスとして面白い!

 

難点は低価格作品だからしょうがないんだが、演出が簡素で一枚絵も少なめ。

少ない枚数でなんとか迫力を出そうとしてるラストシーン、逆にチープさが際立っていたぞ!

 

 

発売記念セールで1000円を切る安価さで、4~5時間くらいでクリアできる。犯人周りの描写の薄さなどでややツッコミ所があり、ゲームとして奥深さに欠けるところもあるものの、マンガチックなキャラが織りなすライトなADVとしてしっかり面白い。いつものオレンジ製ADVらしい安定感ある仕上がりだ。

 

今回はシナリオを金子みつえ氏ではなく竹田佑輔氏が担当している。ギャグシーンのほど良い空気感や「こいつマジかよ!」と叫ぶことになる例のキャラの強烈な性格付けなどは、良い意味で過去作とは異なる味わいで印象的だったね。

 

続編出せそうな構成ではあるが、今回の事件にはきっちりケリが付くし、他のオレンジ作品との関連も無し。サクッと遊べるサスペンス作品としてはオススメだ!