ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)| Official site
『ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:グラスホッパー・マニファクチュア
機種:PS5/XBOX/PC
ジャンル:アクション
発売日:2026/2/11
価格(税込):5500円
須田剛一率いるグラスホッパー・マニファクチュアが、自社パブリッシングで送る久々の完全新作!FBI時空警察捜査官である主人公のロミオが時空を超え、様々な犯罪者と戦っていくアクションゲームだ。
解釈をユーザーに任せたシナリオに強烈なバイオレンス演出、悪ふざけに両足突っ込んでドロップキックした後にプロレス技を仕掛けるような数々のネタ、そのカオスの中で鮮やかに輝く言霊と登場キャラ達の姿。
今回も須田ゲーらしさ全開で、それでいて爽快さに振ったアクション部分や今の時代ならではの空気感が光る。息切れを感じる部分も多々あったが堪能したぜ。
- 多彩な映像表現が炸裂!分断された宇宙を巡るロミオの大冒険!
- 斬りまくりで撃ちまくり!バトルは王道の3Dアクションゲーム!
- 頼れる仲間のゾンビたち!ミニゲームでステータスを強化!
- センスは凄いが、後半の息切れや演出のテンポの悪さなどが惜しい作り。
- 難点ありつつ、エネルギッシュな魅力溢れる最新作だった!
多彩な映像表現が炸裂!分断された宇宙を巡るロミオの大冒険!

チョコレートで表現された難易度選択からゲームスタートという開幕ジャブ。
質感を見ると地味に手間掛かってそうなチョコである。俺は恐らくハード相当のオレンジチョコレートで行くぜッ!

物語は2019年のペンシルベニア州から始まる。
特異点の衝突により世界は崩壊し、フラグメント宇宙として分断された。その中で本来死ぬはずだったロミオは、死にながら生きる男DEADMANとして復活。FBI時空警察捜査官として宇宙の修復をすることになる。待ち受けるのは時空犯罪者たちと、彼が愛した女性であるジュリエット!ロミオの時空を超えた旅の最後に待ち受けるものは……?

というストーリーだが、冒頭から「これまでのロミオ・イズ・ア・デッドマン」という文言で知らないシーンを流し込まれたり、時系列を無視して異なる次元の出来事がインサートされたりと攻めた構成。フラグメント宇宙は難しいぜ!

そして複雑怪奇なデザインのデッドギアを被ったロミオのデザインがめっちゃカッコいい!
2Dで描くの超めんどくさそうだが凄いインパクト。非常に3Dアクション映えしてると思う。角度によっては片目が見えるの痺れる。

ロミオを復活させたのは祖父である天才科学者のベンジャミンだ。
体を失ってしまい、ロミオの背中にくっ付いてアドバイスをするピョン吉みたいな立ち位置である。もちろん喋る度に動いて表情が変わるぞ!

様々な映像を表現をごった煮にしたビジュアルがカオス。
基本は3Dグラフィックだが、オープニングのペンシルベニア州デッドフォードは精密なジオラマ、イベント時のカットシーンはコミック調、拠点となる戦艦内ではドット絵、ミニゲームは8bit風、大昔の駄菓子屋に置いてそうなゲームがあったり、演出で2Dのアニメムービーがあったり他にも色々だ。

こういうなんでもありっぷりは須田ゲーだとお馴染みだが、それにしても今回は更にバリエーション豊かだ。しかもそれぞれ手間が掛かっていて金を掛けるところおかしいよ!プレイヤーが余韻に浸ってるところにアクシズ落としを仕掛けるような真似しやがって……!

ロミオがジュリエットを追う役割を与えられた理由が「濃厚接触者」だからって表現にセンスが炸裂。
時代を超えた多種多様な表現が混在し、コロナ禍を越えてSNSなどで今も分断が続くカオスな世界を、悩み死にながら生き抜く……というテイストだと感じた。
斬りまくりで撃ちまくり!バトルは王道の3Dアクションゲーム!

ゲームはオーソドックスなステージクリア式。
ザコ敵を倒しながら探索をし、アイテム集めなどをこなして成長しながらボスが待つ最深部を目指す。王道の作りになっているぞ。

セーブポイントである時空薬局にアクセスすれば回復薬が補充されるし、やられた後で再開できるチェックポイントにもなる。拠点への帰還や、敵を倒して集めた素材を使っての強化も可能である。
この画面、日本最古のエロゲーという説があるハドソンの『野球拳』なんだけど、誰に向けたパロディなんだよ!

戦闘システムは近接武器による弱攻撃と強攻撃、銃による遠距離攻撃を使い分ける。ドラム缶を銃で撃つと当然大爆発だ!
敵に体にある弱点を銃で破壊すると大ダメージ。ボス戦はこれが重要となるぞ。

敵をぶった切って血を浴びてゲージを溜めれば、強力な必殺技である「ブラッディサマー」が発動可能だ!敵に直撃させれば体力も回復するのでガンガン使いたい。
エフェクトが『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のキラキラ過ぎる……と思ったら本当に元ネタだそうで。須田ゲーはよく逆シャアの話してるけど、ちゃんと最新ネタもあるのだ。
それはそれとして逆シャアの話もあります。

パリィやガードといった要素は基本的に無く、避けてから斬りまくる!隙を見て銃弾をぶち込みまくる!やり過ぎなくらいに飛び散る血を浴びながらの爽快アクションだ。
弱い敵をバッサリ切ってブラッディーサマーを溜めて、めんどくさい敵はこれで始末する。突っ込んでくるデカブツは上手く距離を取って銃で弱点を撃ち抜く。
回転レーザー撃って来る銃が効かないスライムみたいな敵だけ超ウザくてストレスだったが、敵の特徴に合わせた立ち回りをするのがしっかり楽しいゲームになってる。
ボスに通常コンボが通りやすいのは個人的にかなり好きなところ。
ボスの大技を避けて斬りまくる!斬ってるとゲージ溜まってブラッディーサマーをぶちかませる!ふらついてスキが出来るので更に斬る!大ダメージだ!
頼れる仲間のゾンビたち!ミニゲームでステータスを強化!

敵キャラであるゾンビ的なロッターを育成し、「バスターズ」というサポートキャラとして使用できる要素もある。ゲームを進める毎にセットできるバズターズは増えていき、最大で4体を使用可能だ。
ロッターは範囲攻撃に自爆攻撃、ランダムレーザー攻撃、回転攻撃、回復などなど多彩で、アクションの合間に活用することで立ち回りの幅がグッと広まるぞ。一度使っても時間経過で再度仕様可能になる。
ボスがピヨったところにロッター4体による一斉攻撃とブラッディーサマーをキメて体力をゴリっと削るのが最高に気持ち良い。生きてるって感じする!

ステータス上げに使うミニゲームである『デッドギア・キャノンボール』は好き嫌い別れそうだが、個人的には面白かった。買物にも使える結晶体である「エメラルド・フロウジョン」を消費して迷路を移動し、点在する攻撃力アップなどを拾えばパワーアップだ。
よくある育成用のスキルツリーをドットイート風ゲームに落とし込んでおり、効率良いルート構築が求められる。パワーアップが実感できるくらいメキメキ強くなるし、気軽にリセット出来るので振り直しも簡単だ。
「エメラルド・フロウジョン」って調べたらプロレス技じゃねーか!

言わずもがなキレッキレな演出の数々とBGMも最高である!中型の敵やボス倒した時のDEAD表記が痺れる~!
挿入歌であるスチャラダパーの「たそがれチートコード」早く配信してくれよ!
センスは凄いが、後半の息切れや演出のテンポの悪さなどが惜しい作り。

ここからは気になった点を上げていくが、ボスキャラのデザインが全体的にやや印象に残り辛い。似通ったデカい肉塊タイプが多いし、時空犯罪者たちも『ノーモアヒーローズ』みたいなキャラの濃さを期待するとやや肩透かし。

拠点で出会う仲間も見た目や設定は面白いのに、あんまりストーリーに絡まないキャラが多い。ステージ毎に違うキャラがサポートしてくれるとか欲しかった。

その割に唐突に出てきた『バタリアン』のオバンバのパロキャラがめちゃくちゃ存在感あるのなんなんだよ!このゲームで一番「アクションゲームのサポートキャラ」してて、一緒に行動するの楽しかった。

アクションゲームとしては面白いんだが、中盤以降はエフェクトが画面が見えないところに高火力の遠距離攻撃が飛んできたり、やたら狭いところで戦う箇所が増える。前が見えねぇ!
まあ、育成でステータスと回復薬を伸ばせば大体ゴリ押し出来るが……。
ロケーションも最初はショッピングモールとかゾンビ映画的で面白いんだが、後半になると似たような場所や似たような異空間が増えて来るので、分かりやすく息切れを感じてしまったな。

攻略に有用なバスターズは手に入れた種を畑で栽培し、出来たバスターズを配合することで更に強く出来る。が、収穫する演出がスキップ出来なかったりと、いちいち一手間掛かるのが気になった。
難点ありつつ、エネルギッシュな魅力溢れる最新作だった!

難易度ハード相当で遊んで、結構苦戦したがクリアまで20時間掛からないくらい。
やや消化不良なとこも多かったが、アクション部分や映像表現、セリフ回しなどで「グラスホッパー・マニファクチュアの最新作」としての魅力が堪能できた。2026年現在でも「何が起こってるんだよ!?」が連発するゲーム作れるのやっぱスゲェわ。悪ふざけしつつもシナリオとしてはまとまってると思う。
過去作の知識などは必要なし。歪に尖っててカッコ良いアクションゲームがやりたいひねくれ者は飛び込むべしッ!