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【レビュー】悪役令嬢、地獄でやりたい放題!『エトランジュ オーヴァーロード』【Switch/PS5/PS4/PC】

 

エトランジュ オーヴァーロード 公式サイト

 

『エトランジュ オーヴァーロード』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 

パブリッシャー:ブロッコリー

機種:Switch/PS5/PS4/PC

ジャンル:SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー

発売日:2026/3/26

価格:8580円

備考:体験版配信中・パッケージ版はNintendo Switchのみ。

 

地獄に落とされた悪役令嬢が仲間と共に大暴れするアクションゲーム!

と言っても性格が無茶苦茶なだけで、そこまで悪いヤツではないんだが……。

「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」という謎ジャンル名を名乗っており、レーンに沿ってアイテムが流れてきたり、イベントで急にミュージカルが始まったりする。

 

同名のWEB小説が原作で、手掛けたのは元ゲーム会社社長という異色のコンテンツ作家『喜多山浪漫』。その正体は元日本一ソフトウェア社長の新川宗平である。開発はジェムドロップが担当しているぞ。

 

値段を考えるとボリュームは少ないが、ギュッと詰まってて面白かった!

 


主人公は公爵令嬢であるエトランジュ・フォン・ローゼンブルグ。

王族暗殺未遂の罪で処刑されて地獄に堕ちてしまう。悪魔にボコられそうになるが、エトランジュは超強い闇魔法の使い手だったのでセーフ!逆に地獄の悪魔相手に大暴れ!仲間をどんどん増やして地獄でハッピーライフ!

そしてその裏で進行する、エトランジュの処刑に纏わる陰謀とは……?

というストーリーだ。

 

 

「登場人物が自分のステータス画面を開いてレベルを確認する」

という描写があったり、軽いパロネタが多かったり、「別の世界」である地球から近代重火器や料理が流れ着くなど、世界観含めてかなり緩めの雰囲気。

 

 

ゲームとしてはステージクリア型の3Dアクションで、性能が異なる仲間4人を切り替えながらクリア条件を満たす構成だ。クリア条件は敵の殲滅、拠点防衛、拠点制圧、アイテムの回収などなど。マップは広くても数画面分で、どこも分かりやすい構造になっている。

 

 

ステージ内に存在するレーンにそって爆弾やパワーアップや回復アイテム、必殺技アイテムが流れて来るので、戦いながら活用していく。これが「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」のSUSHIレーン部分だ!

 

攻撃力アップを複数取れば目に見えて火力が跳ね上がるし、防御アイテムは一発だけ攻撃を完全無効にする。必殺技は範囲攻撃で強力!必殺技ボタン長押しで範囲が表示されるのを忘れるなよ!(中盤に気づいた)。

 

 

レーンにそって流れて来るエネルギーを拾って、ステージ内の機械にぶち込むことで発動するギミックも多数。敵を誘導する装置だったり、機銃砲座で強力な射撃が出来たり。流れて来る爆弾を拾ってボスの弱点に当てる場面も。

 

調整を間違うとかなり面倒になる構成で俺はいくつもの屍を見てきたが、味方CPUの動きがちゃんとしてるし、キャラを素早く切り替えて戦況を変えるのが面白い作り。HPが低いキャラで回復アイテムを取りに行ったり、前線で暴れた後に後方のキャラにバトンタッチしたり。

 

敵とアイテムを奪い合うステージで「俺は敵の回収ボックスの前でひたすら妨害してるから後ヨロシク!」とかやってもちゃんとクリア出来るし、ダウンしたボスを4人全員でボコりながら「温存しておいた必殺技を喰らえーッ!」して体力をゴリッと削るのも爽快。とりあえずギミックを作動させれば有利になるのも分かりやすい。

 

仲間への作戦指示が「勝利条件優先」「敵撃破優先」「装置優先」の3択で、個別指示ナシと割り切ってるのも遊びやすさに繋がってる。

 

 

仲間の育成は素材を集めて行う形式。

素材はバトルの他に拠点のショップでも購入可能だ。素材を買う時に、どのキャラの強化に使えるか表示されるのがありがたい。こういう気の利いたUIはベテランの開発陣が作ってるなと感じさせるね。

度を越した低予算だったり制作側にノウハウが無かったりすると、こういうところから腐っていくから……。

 

レーンに流れて来るアイテムの調整や強化も出来るし、素材で食事を作ってバトル1回分だけパワーアップする要素もある。

 

 

ちゃんと食事シーンがあるのが嬉しい。こういうの大事だぜ。

 

 

マップ画面で、柵などの細かいオブジェを蹴散らして移動出来るのも好きな点。遊び心があるな。ちょっとだけ素材が取れるのでやる意味もある。

 

 

ストーリーはエトランジュ様の無双っぷりを堪能する勧善懲悪モノで、武器が欲しければ武器商人を襲撃して根こそぎ奪い、敵の大部隊や巨大ロボ相手でもチート闇魔法で一歩も引かない!そんなのアリかと思うような暴れっぷりで、倒した濃ゆい悪魔たちは仲間に加わり、どんどん賑やかになっていく。

 

生きている頃は差別され疎まれていたが、折れずにまっすぐ突き進むエトランジュ様のキャラとドタバタが見ていて気持ち良いシナリオだ。

 

料理レシピを入手するサブイベントだと、フルボイスでエトランジュ様の気合の入った食レポが展開されるのも面白い。めっちゃ種類が豊富!

 

 

仲間だとサキュバスだけど食いすぎで腹が出てるアリア姫が強烈!こういうキャラはTwitterでウケそうだな……と思って放流したら本当にウケた

 

 

淫紋もガッツリ入っていて、デフォルメキャラじゃないと許されないデザインしてる気がする!

 

 

エトランジュ様一筋で、ホビーアニメみたいな名前なのに漆黒の意志を持ったジュエルバトラーさんや、周りからボロクソ言われまくる魔王アホーボーン辺りも好き。全体的に男キャラの方が好みかな。

 

 

ただ、仲間が多すぎて似たような立ち位置のキャラが複数いたり、エトランジュ様が力技で何もかも吹っ飛ばす!の繰り返しで敵側のキャラが弱く、良くも悪くもワンパターンな展開だ。ステージ中の会話で仲間の掘り下げなど頑張ってはいるんだが、ギャグのノリが合わないとややしんどいかも。

 

その分ラスボスの存在感が非常に強く、最終決戦の展開や演出はかなりアツかった。こういう奴だったのかッ!賑やかな仲間達と未知の世界へ殴り込む「エトランジュ・フォン・ローゼンブルグ」というキャラクターへの対比として熱量があり、この展開で一気にシナリオが引き締まった。エンディングも清々しかったなぁ。

 

その他、序盤からいる「とあるキャラ」の正体にはキレる人いるかも!

なんでそこに気合を入れてしまったんですか!?って言いたくなる「虫」関係の描写は普通にビビったが、事前に警告が出てフィルター機能をオンに出来るので安心安全!

 


クリアまでは12時間前後。

難易度ノーマルだがそこまで苦戦はしなかったし、ストーリーだけ楽しみたい人には専用のスイーツモードがある。やり込みはステージ毎に用意された全ミッションクリアなどあるが分量は少ない。育成も各キャラに5段階の成長レベルがあるだけなので簡素。

 

そんなわけでボリューム控え目で、必殺技演出など節々から予算の少なさも感じるが、シナリオやステージ構成はギュッと詰まっている。似たようなステージも多いが、多数のフルボイス会話で飽きさせないし、プレイアブルキャラも豊富。やりたい事と見せたいことがしっかりまとまっている。ここは開発であるジェムドロップの力量かも。

 

すぐ終わるのに水増しみたいな作りの完全新作よりも満足度高かった。シナリオも良い意味で「ここからまだ続くの!?」を何度か挟んでやり切っているので、たまにあるシナリオを続編にブン投げて終わる完全新作よりスッキリできたね。

 

完全新作フルプライスソフトへの恨みが深いまとめになってしまったな……!

オススメとまではいかないが、個人的には楽しめたしキャラも好きになれるゲームでした!