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【レビュー】まさに山と海であった怖い話!雰囲気は……良し!『恐怖夜話』【PC】

 

Steam:恐怖夜話

 

短編ホラービジュアルノベル「恐怖夜話」公式(@kyohuyawa)さん / X

 

『恐怖夜話』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:ひめこ

機種:PC

ジャンル:短編サイコロジカルホラーノベル

発売日:2026/4/9

価格:200円

 

元心霊系YouTuberであるひめこ氏によるホラーノベルゲーム。

SFC・初代PS風……というか、実写人物+縦書きのテキストで、モロに『学校であった怖い話』リスペクトな実写ノベルだ!好きなので一目見た瞬間買ったぞ!

 

200円とお安いが雰囲気ある作りでテキストもなかなか。ただ、「考察」をウリにしてる割にそこがメチャクチャ弱いのが惜しいところだった。

 

 

舞台はとあるサッカー部のオンボロ合宿所。

消灯後に怖い話をしようとワイワイ騒いでいたら先生が乱入。

先生も怖い話が結構好きだった!

というわけで先生の怖い話をみんなで聞くことになる。しかしその話にはおかしな部分があり、そこをプレイヤーが読み解いて真実を明らかにする構成になっているぞ。

 

 

最初の選択肢で「山」と「海」のどちらが好きか聞かれ、2つのシナリオに分岐。ここもかなり『学校であった怖い話』っぽい構成だ!

 

そっちだと雨が好きって言うと雨が嫌い、雨が嫌いって言うと雨が好きって言うクソ面倒な人もいたがな……!やっぱすげぇよ飯島健男。

 

 

山ではキノコ採りの最中に遭遇した恐怖体験。海ではシートに包まった死体を発見した目撃談が語られる。合間に選択肢はあるものの、最初の山と海の選択以外ではシナリオは分岐せず、ほぼ一本道だ。

 

 

じわじわと迫る恐怖を表現した演出と文章はなかなかのもの。じっとりした雰囲気で一昔前のホラーノベル感がよく出てる。

「泣き声じゃない、怒鳴り声でもない。もっと小さい、喉の奥で削ったみたいな声だ」は特に印象に残った言い回し。

 

 

先生の存在感もお見事!この胡散臭い立ち振る舞いが語り部として実に良い味出してる。

公式アカウントだとモデルになった方のオフショット動画も上がっていてほっこり。

 

 

ただ、ストアページでもウリにしている「違和感を読み解き、隠された真実へと辿り着くゲーム」という肝心の部分がかなり弱い。2つのシナリオの関係自体は普通に遊べば分かる点だし、そこから真実を明らかにする流れも強引。考察……かなあ?と首を捻ってるうちにエンディング。

真相のかなり重要な部分が説明されず、フワッとまとめられるのも引っかかった点。そんな調子なのに、SUNOを使った感動的な曲を流されても気持ちが付いていけないぜ!

 

背景はAI素材を加工しているんだが、合宿所の廊下が急に洋風っぽい作りになったのはかなり違和感が強かった。そこ以外はあんまり違和感なかったんだけども。

 

 

クリアまで1時間ほど。

雰囲気良し!お値段良し!テキストも良し!シナリオは……もう一歩!という作りで色々惜しかった。往年のノベルゲーム好きなのは伝わってくる質感で、それがしっかりゲームの面白さに繋がってはいる。

お値段分は楽しめたし次回作に期待!