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【レビュー】経験が軌跡となり、勝利へ導く追い風となる!堂々たるシリーズ最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』【Switch/PC/iOS/Android】

 

不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 | スパイク・チュンソフト

 

発売から2年以上経ってしまったが『風来のシレン6』のレビュー行くぜ!

名作は何年経っても名作ですからね!(※名作による)

俺がプレイしたのはNintendo Switch版だ。

 

パブリッシャー:スパイク・チュンソフト

機種:Switch/PC/iOS/Android

ジャンル:ダンジョンRPG

発売日:2024/1/25(Switch)2024/12/12(PC)2026/2/5(iOS/Android)

価格:3500~6985円

 

1993年にスーパーファミコンで発売された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』から続く「不思議のダンジョン」シリーズ最新作!

ローグライクの金字塔としてコアなファンを多く抱えているが、2010年の『風来のシレン5』からはずっと移植で食いつないでおり、ナンバリング最新作は実に14年ぶりとなる。

 

俺は膝に『風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』を受けてシリーズからしばらく離れていたが、2020年の『風来のシレン5 plus』で復帰。堪能して『風来のシレン6』も発売日買いしたという立ち位置だ。

 

今回は過去作のバランスや仕様を見直し、遊びやすさとシンプルさを中心に調整。

アップデートとDLCの追加ダンジョンで発売から2年経った今でもまだまだ遊べる大ボリューム。「シリーズ未プレイなら迷わず6から買えッ!」と断言できる完成度だったぞ!

 

 

今度の舞台はとぐろ島!お宝求めて新たな大冒険がはじまる

 


主人公は旅の風来人であるシレン(名前選択可能)。

喋る語りイタチのコッパと共に流れ流れて旅三昧。不思議な夢に導かれ、やってきました今度の舞台は「とぐろ島」!山頂にいる怪物の腹に眠るお宝を求めて、シレンの新たな冒険がはじまる!

 

という話だが、公式のあらすじが「月影村の冒険から数か月後」から始まっててさすがにビビった。1996年に出たゲームボーイ版の話をスッと出してきた!?

風来のシレンって結構時系列が入り組んでるし、全貌が今だ見えなくて困惑する時ある。

 

まあ、基本的に冒険とお宝を求める旅人が、濃ゆい登場キャラ達と人情噺を展開して一件落着!って筋書きで、ストーリーの記憶が消えるくらいダンジョンに潜るゲームだから気にしなくても問題ないが。

 

和風テイストの雰囲気に愛嬌あるキャラとテキストはやっぱり良いなと思ったし、今回はオープニングが一捻りしてあってなかなか驚かされたぞ!

 

お馴染み「自分が1回動くと相手も1回動く」ターン制のシステム

 

 

毎回地形が変化する自動生成ダンジョンに挑むRPGで、「1回動けば相手も1回動く」が基本ルールだ。落ちている武器と盾、腕輪、草、巻物、杖、壺、矢などを活用してダンジョンの突破を目指す!

 

アクション要素が無いのでじっくり考えられる作り。考えてもどうにもならない時もあり、その悲鳴をみんなと共有するのが楽しいゲームでもある。悲鳴に釣られて他の風来人が寄って来るぞ!そして自分も悲鳴を求めるようになる……。

風来人がゾンビと言われたら否定できない。腐ったおにぎりとか平気で食べるし。

 

近年のローグライクゲームに比べると、膨大なアイテムによる行動の選択肢が非常に多い思考型。だからこその魅力と複雑さがあって1プレイも長め。そこが良くも悪くも歴史あるシリーズらしいところだ。

 

ザコ敵が強い!?自然回復強調したバランス調整

 

 

今回、ゲームの手触りがかなり変わっていて、シリーズ経験者だと序盤のダンジョン3階でパコレプキンが登場してションベンを漏らすことになる。

「今回は弱体化されてるのかな?」と殴ったら普通に強くてもう一発漏らすことになる。

 

敵のステータスが高めな分、移動による自然回復が過去作より強力になっているので、歩きで体力を回復させてきっちり殴り倒すのが重要。基本を強く意識させる調整で新鮮だった。

嫌らしすぎる要素をリストラするマイルド調整でドスコイ!

大きな変更点としては、前作から理不尽さが強い要素がカットされて遊びやすくなっている。『風来のシレン5』で面倒だった「夜」が削除されているし、大量にあったダジャレじみたマイナスアイテムも軒並み削除だ。

 

 

『風来のシレン5』で死んでも一度だけ復活出来る復活の草ではなく「腹活の草」だったのでそのまま死亡!を喰らった時は、イッテツ戦車の肉を食べて中村光一の家に殴り込み掛けようかと思ったからな!

 

 

前作はモンスターの図鑑説明文が全体的に滑り倒してたのを受けてか簡素なテキストに。

凝ってるものもあったので、寂しくもあるが順当……ッ!

 

敵キャラのリストラではギャザーがいないのが印象的。すべての効果を無効にする上に、素のステータスが高いので対抗手段が少なすぎる敵だったからなぁ。全体的に選択肢を狭めるような敵を中心にリストラされている印象だ。

新しい敵としてウザったい忍者軍団が追加されてるがかわいいもんよ!

 

 

新要素では突然発生して一定時間アイテムなどが大量出現する「熱狂の祭り」や、満腹度の限界が150を超えるとめっちゃ強くなるドスコイ状態など。全体的にプレイヤー有利のシステムが多い。

 

ランダム過ぎてあんまり意味が無かった前作のスーパー状態より、今回の満腹度で確実に発生・継続が可能なドスコイ状態の方が面白いね。

 

 

低確率で性能が高くて印が沢山付いた「銀の神器」「金の神器」が出現するようにもなった。視界に入ると効果音が鳴るし、見た目もキラキラしているのでテンション上がる!近代ローグライクのレア装備の概念を『風来のシレン』に上手く落とし込んでいて感心した。

 

 

ゴミみたいな印が付いてて使いどころに悩んだり、使い捨て武器でガッカリすることもあり、そんな一喜一憂が旅の良い刺激。

 

 

今回、一緒に戦ってくれるNPCが軒並み強キャラなのは初心者でも遊びやすい点かも。

どいつもこいつも特殊能力が強力で頼れるので、共闘していて気持ち良い。

 

 

名前が「職業名+種族名」で、なんでコイツが仲間になるの!?って困惑した海賊デブータがめっちゃ強くて更に困惑。

深い階層だと火力不足になってくるが、序盤だと「海賊デブータさんよろしくお願いします!」と敬語になるくらい強い。なんでこいつこんなに強いの!?

 

 

アスカが久しぶりに登場したの嬉しいけどこんなキャラだっけ!?

いや、「こんなキャラだっけ!?」って言えるほど俺はアスカのことを知らないことに気づいた……まあ、かわいいからいいか!

 

出会ったモンスターと階層が記録される快適仕様!

 

 

新要素で一番大きいと思ったのは「冒険の足跡」の仕様。

 

「不思議のダンジョン」シリーズは鍛えたアイテムを持ち込めるダンジョンもあるが、基本的には一度死んだらレベルもアイテムも無くなってやり直し!成長するのはプレイヤー自身だ!繰り返し遊んで知識を蓄えよ!

 

というゲームなのが面白くも敷居が高いところ。かといってここを変えるとコンセプトがブレてバランスがおかしくなったりする。

 

今回は一度到達した階層と、そこで出会ったモンスターが記録されるため

 

「あの階層はウザい敵が多いからすぐに抜けよう」

「あの階層はマゼルンが出るからそれまでに準備しておこう」

 

というのが繰り返し遊ぶことで見えてくる。ゲーム側が目に見える形で蓄積される知識を補助。基本コンセプトを崩さず、遊びやすさを補助する上手い塩梅だ。

 

ダンジョンは27+有料DLC10の合計37個!快適なUIも健在

 

 

ダンジョンは27+有料DLC10の合計37個!

ガチ勝負からゆるめ、詰め将棋的な変則ルール、過去作をオマージュしたものまで様々で、99階でクリアになるものもあれば、5階で終わるものもある。まあ、一回遊んだら十分なダンジョンも少なくないんだが……。

 

一度クリアしたダンジョンはゴールを99階にして再挑戦できるので、そこも含めた完全制覇を目指すと何百時間掛かるか分からないぞ!

 

 

個人的には「推測の修経道」のアイデアが面白かった。

高難易度ダンジョンになると落ちてるアイテムが未確定で出現し、鑑定するか、とりあえず使ってみるまで分からないのがお約束だが、このダンジョンだと3択で「以下のどれかではある」が分かる。通常と高難易度の間に一つハマる形で上手い。

 

 

UIもさすがの洗練っぷりで、現在の状態が一目で分かるライブ探索表示も健在だ!

『風来のシレン5plus』で実装された画期的な表示で、ゲーム配信向けの情報表示だが、通常プレイでも非常に見やすく遊びやすい。

 

 

細かい仕様を弄れるマニアックなオプションも充実しており、シリーズ30年の積み重ねを感じさせる快適さになっているぞ。

 

ここまで出来るのに、ボタン押しっぱなしで矢を連続発射できないのは気になったが……。『風来のシレン5plus』は出来たのにな。

 

初心者にはやや敷居が高め。アップデートで改善されてはいる!

 

 

最初にも書いたが色々なアイテムやシステムを追加してきた長いシリーズなので、どうしても構造的に敷居が高い作り。

初心者向けにアップデートで基本ルールが学べる特訓場が追加されたし、細かい仕様や攻略テクをNPCが教えてくれる要素もあるが、慣れるまで結構掛かる。細かい要素が多すぎて経験者でも「こんな仕様あったんだ!?」って思う瞬間があったり。

 

分かって来ると本当に果てしなく面白いゲームなので、他のプレイヤーに助けて貰える「風来救助」なども活用しつつ頑張って欲しいぜ!

 

入門編にして決定版!

 

 

これぞシリーズ最新作!と言える入門編にして決定版であり、「どれ買うか迷っているなら6を買え!」と断言できる内容。アクション要素の無いクラシックなターン制のローグライクは今も色々出ているが、完成度はさすが『風来のシレン』!

久しぶりのナンバリング最新作で、これぞ最新作と言える内容に仕上がっているのがただただ嬉しい。

 

全体的にモンスターの能力をシンプルにしたのと、復活の草の出現率の高さでややバランスが大味になっているのと、体感で呪われているアイテムが妙に多くてイラッとしがちなど気になる点はあるし、傑作なのは揺るがない。

無数のアイテムが生む膨大な選択肢、多彩過ぎる死に様と後悔による数えきれない「今度こそ!」で、一度始めると無限に時間を吸われるゲームだ。

 

ダウンロード版で買ったんだけど、ハマってる時期は遊び過ぎちゃうから本体から削除することになったわ。削除してもすぐ再ダウンロードできるのがダウンロード版の良いところですよね。

 

2周年を経てもまだまだ面白い『風来のシレン6』。初プレイもお久しぶりの方も大歓迎!不思議のダンジョンはいついかなる時でも旅人を待っているぞ!