魔法学園アヴィリオン forever | Nintendo Store
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『魔法学園アヴィリオン forever』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。
パブリッシャー:STUDIO FRONTIER
機種:Switch/iOS/Android
ジャンル:RPG
発売日:2026/4/23
価格:980~1000円
2004年にiアプリでサービスを開始し、2013年にサービスを終了したネットRPG『魔法学園アヴィリオン』。そこからオンライン要素をカットし、一人用RPGとしてリメイクした作品だ。オリジナルは全15章で、シナリオ的にキリの良い7章まで収録。以降のシナリオもDLC配信を検討しているとか。
ガラケー時代にオンライン要素のあるRPGが9年も続いたのは凄いぜ!
かなり人気もあったようで、当時好きだったという声も多く見つかる。ファンブックも発売されていた。復刻に当たっては版元や当時のスタッフなど、多数の協力を得て実現までこぎつけたようだ。
最近はガラケー作品の現行ハード復刻も少しずつ増えているが、まだまだ数が少ないしオンライン要素があった作品は更に貴重!オリジナル知らないけどやってみるぞ!
と、挑んだものの、一人用RPGとオンラインRPGの悪いとこどりみたいな調整で、ぶっちぎりで今年一番つらいゲームでしたッ……!
- キャラエディットをして、勇者を育てる学園に入学するストーリー!
- ゲームはスーファミ時代を思わせる王道RPG。仲間は膨大なアバターから選択!
- 超おつかいイベントとレベル上げの強制で心に虚無が舞い降りる
- レベル制限の多さで強くなる喜びが感じ辛い!ダンジョンも修行僧向けの構造!
- クリアまで30時間以上!本当につらかった……。
キャラエディットをして、勇者を育てる学園に入学するストーリー!

名前と性別、クラスを選択してゲームスタート。
性別以外はゲーム中に自室で変更可能だ。

オプションは充実しており、ウィンドウカラーやフォント変更にフィルタのON/OFFなどなど。移動速度と戦闘速度も通常と高速が選べる。
まあ、高速にしてもそこまで早くならないんだけども……。神速と超神速を付けろ!

本編開始前に英雄王ヘルデと魔族を率いる影の王の戦いがあり、ヘルデと影の王は相打ちとなって魔族は撤退したものの、戦いで人間側は疲弊しているし、魔族の脅威が去ったわけでもない。そこで各国が協力して、魔族に対抗しうる勇者を育成する施設「アヴィリオン学園」を創立してから20年……という舞台設定だ。

物語は魔法学園に主人公が入学し、遅刻遅刻~!なノリでぶつかった生意気なチビッ子が校長でした!からスタート。
トラアムル校長、無茶ぶりを言い出したり、決めるところでは決めてくれたり、物語を引っ張るいいキャラしてる。

個性豊かな先生や生徒たちと交流しながら、学園内外の様々な事件解決や魔族との戦いをこなしていくシナリオ構成。
ヒロイン的な立ち位置でかわいいエアちゃんに、いかにもな生徒会3人組、家をポンと買う金持ちの息子のグリフレッドなどなど。クラスメイトはみんなキャラが立ってるし、学園のオバケ騒動に振り回される序盤から、勇者育成学園らしく各国での揉め事解決に遠征する展開、徐々にシリアス色が濃くなっていく魔族とのバトルと、舞台設定を活かしてしっかり盛り上がりどころがある。

校長が突然バカンスに行くと宣言して、南の島での冒険が始まる展開は待ってました!水着のドットも気合入ってるぜ!

個人的に印象的なキャラはやっぱりクードルーネだなぁ。
序盤から顔出すし行動が繋がった時の「ああ……」ってなるところがね。
ゲームはスーファミ時代を思わせる王道RPG。仲間は膨大なアバターから選択!

ゲーム自体はスーパーファミコン時代を思わせるオーソドックスなRPGだ。
メインクエストとは別にサブクエストが色々あるのは、もうちょっと先の年代っぽい作りか。

オリジナルは他のプレイヤーが育てたキャラを借りてパーティを組むシステムだったが、各地のNPCをアバターとして仲間に誘うシステムにアレンジ。NPCの数は数百種類!
いかにもハンドルネームっぽい名前のキャラが多くて笑える。一部のキャラを検索して呼び出せる施設も学園内にあるので、特定のクラスの仲間が欲しい時はそこを活用する。

パロネタがぶっこまれてるキャラも多いぞ。あのランスじゃねーか!

戦闘中でスキルを使った時のセリフがエディット可能で、NPCはすべて違うセリフになってる。『炎神戦隊ゴーオンジャー』のパロネタあるゲーム初めて見たぞ!
2008年の戦隊なのでドンピシャ。
超おつかいイベントとレベル上げの強制で心に虚無が舞い降りる

という作りでキャラや雰囲気は良いんだが……。
ゲームテンポが尋常じゃないくらい悪く、遊んでいてとにかくキツい!
メインクエストがおつかいイベントばかりで、それは許すとしてたらい回しが過ぎる!
Aというアイテムを手に入れるためにBとCが必要で、Bを手に入れた後にレベルを一定以上上げないとイベントが進まず、更にCを手に入れるのにDが必要……みたいな作りで倒れそう。
他にも僅かなヒントを頼りに一度来た街やダンジョンのどこかに隠されたアイテムを複数見つけろとか、ザコ敵が低確率でドロップするアイテムを集めろとか、そんなのばかり。レンジャーがドロップ率を上げるスキル持ってるので、それを活用すれば少し楽になるが……。
道を塞いでる扉を開けるためのカギがどこ探しても見つからず、解法が「特定のザコ敵が低確率で鍵をドロップする」だった時は天を仰いだぞ!

「レベルを上げないと先に進めない」
が定期的に来るのが本当にキツくて、普通にレベル3とか4とか上げることになるので、その度に2~3時間くらいの経験値稼ぎ作業を強制させられる。
パーティに仲間が多いほど経験値が下がる仕様と、敵とレベル差があるほど経験値が下がる仕様もしんどい……。どんどん経験値が入り辛くなっていく。

最終決戦に向かうためにゲートを進みながらボスを次々倒して、真実が明らかになっていく最中にもレベル上げろって言われるから本当にうんざりする。
助けを求めながら俺を追い返すお前は一体何を言ってるんだ!?
レベル制限の多さで強くなる喜びが感じ辛い!ダンジョンも修行僧向けの構造!

すべての装備アイテムに「レベル○○以上じゃないと装備出来ない」という制限がある上に、店売りの装備の種類が少ないからなかなかアップデート出来ないのもつらい。
敵が落とすレア装備を狙うのが基本になるが、やっと手に入れてもレベル制限が遠くて装備出来なかったり、自分が装備出来ないものだったり……。
戦闘で手に入る熟練度を消費して新しいスキルを覚える要素もあるが、ここでも適正レベル以上じゃないとポイントがあっても覚えられない。
何をするにもレベル制限が引っかかる作り。
学園で自由にクラスチェンジ出来るが、レベルが個別なので最初から育て直しになる。ただでさえレベル上げ辛いのに!仲間のレベルは主人公に合わせて補正されるので、本当に1からやり直しになるぞ。強い仲間を入れてモンスターが強い地域で稼ぎプレイとかが出来ない。

ダンジョンも単調で、曲がりくねった通路を延々歩くだけみたいなダンジョンがどんどん増えていくし、ガラケー時代のRPGのお約束であるワープゾーンによる迷路も完備。
ラストダンジョンは広大なだけのバカ広い空間をしらみつぶしに歩いて「落とし穴を避けながら進むゾーン」「光パズルを解くゾーン」「動き回る光を避けて進む(ぶつかると戻される)ゾーン」という、ツクール製RPGの墓場みたいな3つのゾーンを発見&突破するとラスボス部屋が解放される。
便秘中の腸みたいな構造で気が狂いそうだったよ!
クリアまで30時間以上!本当につらかった……。

クリアまで30時間以上。
一人用RPGとオンラインRPGの悪いとこ取りとしか表現しようがない内容で心底疲れた。時間をドブに捨てている感覚があまりに強い。
近年はガラケーのRPGが現行ハードに移植されることが多く、このブログでも何本かレビューしている。
大体このゲームと同じでザコ戦と単調なダンジョンとおつかいイベントが面倒な作りなんだが、基本的に10時間以下、長いものでも15時間で終わったのに対して本作は30時間以上!大ボリュームだね!ふざけやがって……!
加えてレベル制限で進行が制限され、装備やスキルにもレベル制限があり、仲間はアバター扱いなのでレベルは上がらず装備の変更も出来ずと、RPGの面白さを削ぎ落す窮屈な仕様が山盛りなため、遊んでいるときの苦痛が別次元。驚くほどストレスが溜まっていくのでまるで魔法みたいだね。
ザコ敵から逃げるコマンドの成功率が高いのだけが唯一の救いだった。
オリジナル版なら他のユーザーと交流してキャラを貸し借りしつつ、毎日ちょっとずつ進められるし、攻略必須みたいなイベントの多さもなんとかなったと思う。
キャラやドットは魅力的だし、戦闘のバランス自体は悪くない。

パーティメンバーの役割をしっかり意識する必要があるボス戦は歯応えあったし、「敵の物理攻撃に確率でカウンターする」「カウンターの確率を上げる」のスキルを組み合わせるとボスの大技にも有効なのが面白かった。
戦闘中にアイテムを自由に使えず「特定のアイテムをスロットにセットする」という手順が必要なので、スキル枠を1個潰してどのアイテムを戦闘中に使えるようにするか。強力なMP回復薬にしようかな?なんて悩めるのも良いところ。

見所は色々あるので、取得経験値が今の3~4倍くらい多かったら「ダンジョンがだるいけどガラケー時代のRPGならこんなもんだろう。雰囲気は楽しめる!」で済んだんだけど、3~4倍じゃなかったので虚無の苦行になりました!
よほどオリジナルが好きだった人以外にはオススメ出来ないッ!