くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編 | ARC SYSTEM WORKS
『くにおくんの熱血西遊記 天竺乱闘編』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはPS5版ね。
パブリッシャー:アークシステムワークス
機種:PS5/Switch/PC
ジャンル:ローグライト
発売日:2026/6/4
価格:2970円
熱血硬派くにおくんシリーズの最新作。前作は三國志で、今度の舞台は西遊記!
マルチプレイの印象が強いシリーズだが、今回は完全一人プレイのローグライトアクションになっているぞ。
開発はお馴染みエープラス改めてユナイトプラスが担当だ。
今度のくにおは西遊記でローグライト!
というノリでアクションの手触りはさすがだったが、これまでのシリーズの持ち味をあまり活かせておらず、ターゲット層もよく分からない内容だったな。

ストーリーは言わずと知れた西遊記。
孫悟空、沙悟浄、猪八戒、三蔵法師のご一行が、世を救うための経典を取りに天竺への旅をする!
いつも通り、シリーズお馴染みのキャラたちを西遊記に割り振ったシナリオ構成だが、今回は三蔵一行すべてくにお!くにお4人によるやかましい珍道中が展開されるぞ。仏恥義理で夜露死苦!

画面内の敵を全滅させて次へ進む、を繰り返す一本道のステージクリア式。
過去作のバトルシステムとは異なり、コンボになる通常攻撃、大振りのスペシャル技、攻撃からサポートまで様々な効果のある仙術、大技の必殺技、無敵時間のあるステップを使い分け、大量のザコ敵をなぎ倒していくアクションになっている。
くにおくんなのにジャンプも投げ技も無くてビックリ!

ランダムで選ばれる3択パワーアップを積み重ねて技を強くしていく。

歴代キャラたちが演じる神様からもパワーアップを貰える。
ランダム要素が絡むものの、どの神様を選ぶかである程度プレイヤーが成長方針を決められるのだ。プレゼントを渡して好感度を上げると1回だけ特別な装備も貰える。
ここら辺は『HADES』まんまって言われてるのが俺は未プレイ。
ゲームオーバーになったら成長がリセットされて最初からやり直しだけど、集めた素材でステータスの底上げや、回復ポイントの増設などが出来る。繰り返し遊べばどんどん強くなっていつかはクリア出来るぞ。
ローグライトとしては非常にオーソドックスな作りだ。

ゲームオーバー画面が怖すぎるんだが!?

ド派手な技で大量の敵をなぎ倒す気持ちがあるし、やはりこの2Dスタイルは見た目も分かりやすい!
悟空の分身技でコンボ数を増やしたり、広範囲の必殺技で鬱陶しい敵を一掃したり。
シリーズお馴染みの「棒術スペシャル」が如意棒を振り回す技になっているなど、西遊記ならではのアレンジも面白いところだ。
3択パワーアップで補正効果を積み重ねて、火力を爆発させて敵をぶっ飛ばせ!
ただ、くにおくんなのに投げもジャンプも無くて、無敵ダッシュで避けて3択パワーアップ重ねた単発技でぶん殴るだけのゲームなので、シリーズの持ち味があまり活かせてない。よくあるローグライトアクションそのままのシステムだ。

中盤過ぎるとダメージ床や仕掛けでこちらの動きを制限する地形ばかりになってくる。
無敵時間の長い技が圧倒的に強いので、これ強化して連発すればラスボスも安定して撃破出来る大味っぷり。
まあ、ローグライトだから大味なのは悪い事ではないが……。

ダメージ表記があるのは良いが、ステータス表示が分かり辛いのはやや気になる。

プレイアブルキャラは3人。全員くにおだ!
三蔵一行が全員くにおなの、プレイアブルキャラを省エネするための設定でもあったな!?他のキャラは必殺技で一時的に変身する形でチラッと登場するぞ。
孫悟空がバランスタイプ、沙悟浄が遠距離&広範囲攻撃タイプ、猪八戒が意外にもパリィを軸にしたパワータイプで、結局悟空しか使わなかったな。

ストーリーは西遊記なのにさわぐちがパー券を売っていたり、ヤンキー要素が強くて笑えるんだが、旅の途中から始まり、三蔵法師一行と神様連中が顔見知りな状態だ。

西遊記知ってないと結構置いてけぼりになるし、くにおくん側の過去作を踏まえたネタや関係性も多いため、両方を知ってないとピンと来ない会話が多い。尺の割にキャラ多すぎて大半が出オチ。

三國志は桃園の誓いから始まるからまだ飲み込みやすかったし、このノリで「3日で矢を10万本集めろ」のエピソードになだれ込む諸葛亮(みさこ)とかが魅力的だったんだけど……。
ただ、真エンディングは設定を上手く使った一捻りがあって好き。

真エンド見てトロフィー完全コンプまで遊んで12時間ほど。
高難易度やキャラ毎の育成が無いのでこれでほぼ遊び切り。トロフィーは普通に遊んでいれば真エンド見た辺りで埋まる。
アクションの派手さでそれなりに面白いんだけど、くにおくんの持ち味を捨ててローグライトのテンプレを当てはめたような内容で、シリーズ作品としては微妙。
新規ユーザーを呼び込むための作品として見ても、ローグライトとしては独自性が薄くてお値段高め。シナリオはくにおくんと西遊記の両方を知らないと取っつき辛い。
悪くないけど誰に向けたゲームなんだ……という感想になったぜ!