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【レビュー】体内で戦え!弾を撃たない医療シューティング『弾幕病の特効薬』【PC】

 

Steam:弾幕病の特効薬

 

『弾幕病の特効薬』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:Mk.Ⅲ

機種:PC

ジャンル:シューティング

発売日:2026/6/26

価格:800円

 

医療用ナノマシンが患者の体内で戦う弾幕シューティング。

こちらから弾を撃てず、敵の攻撃をカウンターしていくシステムが最大の特徴だ。制作したToAgeさんはなんと現役のお医者さんである!

システム、ステージ構成共に作り込まれており、かなり良ゲーだったぞ!

 

 

舞台となるのは医療用ナノマシンにより、あまねく疾患が治療可能になった21XX年。

古今東西の病気が体内に弾幕のように押し寄せる新たな疾患「弾幕病」が発見される。最初は虫歯から始まって、様々な癌やクローン病、エキノコックスなども登場だ。

 

弾幕病って弾幕シューティングのやりすぎで頭がおかしくなってる人のことかと思ったら、ハチャメチャにヤバい病気だった。未来こわい。

 

医療用ナノマシンのハスターを操作して弾幕病に挑め!というストーリーになっている。

 

 

最初にセーブファイルに患者の名前を付けてゲームスタートだ。

データを消す時の表記が「タイイン」なのが怖い……。

 

 

マップを進みながら1つずつステージをクリアしていく形式で、合間には細胞との会話で情報収集する要素もある。

 

 

肝細胞が「毎日アルコールの処理ばっかりで飽きちゃうよ」とかボヤいてるの面白い。

オラオラ!肝細胞は黙って仕事してろや!今日も飲酒すっぞ!肝細胞がんばれよ!

肝細胞?肝細胞くん……?

し、死んでる……。

 


画面内に飛び込んでくる敵と戦う縦シューティングで、基本は移動と高速移動のみのカンタン操作。

バリアが張られた状態で敵の弾幕に触れるとカウンターで反撃を行うシステムで、これを活用してすべての病気を倒せばステージクリアだ。

 

 

バリアは5発喰らうと割れてしまい、その状態で被弾したらゲームオーバー。

時間経過で進行する病気が最大に達してもゲームオーバーだ。

病気の進行は敵を倒した時などに出現する抗体を取ると抑えられる。

 

バリアは時間経過で回復するので、耐久度と敵の弾幕のパターンに気を配りながら、どのタイミングで弾を受けるか?を問われる作り。連続で被弾すればバシバシ攻撃できるが、当然バリアが薄くなってピンチになる。

 

パターン構築が大事なシステムだが、思わぬタイミングでバリアが割れてピンチになっても、弾避けを頑張ればなんとかなる側面もあるぞ。

 

 

本作最大の特徴がカスタマイズ。

ステージクリアで手に入るポイントを割り振って武装と防御を強化できるのだ。

武装はミサイル、レーザー、バウンス、サテライトの4種類でそれぞれ性能が異なる。守りは移動速度、バリアの回復速度、反撃時に周りの弾を消す力&抗体の取得範囲アップのバブルオーラ、中盤で手に入るバリケードのバブルバリアがある。

 

割り振りは自由なので、ステージに合わせて何度も試行錯誤するゲームになってるぞ。

 

 

例えば硬い敵が沢山登場するステージだったら、貫通性能の高いレーザーが有効。

自分の周りをグルグル回るサテライトは超接近仕様だが、火力は最高なので極めればボスを圧倒できる。ミサイルは威力弱めだが、着実に敵をホーミングするので動き回る敵に有効だし、最強まで鍛えると火力も頼れる。

 

移動速度やバリアオーラを上げれば、抗体が取りやすくなって長期戦でも耐えられるようになる。バリア回復速度アップは攻防共に強力だが、消費ポイントはその分多めだ。

 

 

強敵揃いの病気と何度も戦いながら、有効な攻略パターンを見つけていくのが非常に楽しいゲーム!カスタマイズで目に見えて動きが変わるし、反撃で敵の体力ゲージをゴリゴリ削っていくのも爽快だ。

 

 

難易度選択は無いが、ステージ毎に設定された最大コストで幅を出している。

カスタマイズに使ったポイントがコスト内に収まるかでクリアマークが変化するし、実績にも関わる。

ゲーム進行には関係ないので、とりあえずクリアしたいなら最強カスタマイズで殴り込めば良いし、腕に覚えのあるシューターならコスト内でのやり込みに挑戦できる。

幅広いユーザーが遊べるうまい仕様になっているね。

 

カスタマイズを全部MAXにすると、最強性能になった4つの武装を高速クールダウンで乱射する医療ナノマシンが誕生!1殴られたら100殴り返す復讐の鬼だ!弾幕病などすぐさま撲滅だぜ!

まあ、ラスボスはそれでも結構手強いが……!

 

 

「全ステージSランク」の実績以外すべて取るまで遊んで4時間ほど。

そっちも目指したら2倍くらい掛かりそう。

 

「敵弾にあえて当たりにいくシューティング」というのは『斑鳩』『サイヴァリア』『Graze Counter GM』などいくつか存在するが、本作はどれとも違った手触り。

どのタイミングで当たりに行くか?を強調した手応えが熱い。1ステージずつ挑む構成とカスタマイズでパズル的な面白さもあるし、コスト内クリアを目指した際のバランスが絶妙で手に汗握る。

 

ストーリーも簡素だが結構ハードな描写を入れてきて驚き。ちゃんと「20XX年の医療モノ」してる!

 

バリアが割れた時に画面の色合いが反転するのと、細かい弾の多さで画面がやや見辛い点は慣れが必要だが、独自性とバランス調整、どちらも見事な1本でした。オススメ!