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【レビュー】シリーズ決定版!色褪せぬ極彩色の大冒険『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』【PS5/Switch/SFC/PC】

 


『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』のレビュー更新でい!

PS5版の『がんばれゴエモン大集合!』でプレイしたぞ。

 

パブリッシャー:コナミ

機種:SFC

ジャンル:アクション

発売日:1991/7/19

 

『がんばれゴエモン』シリーズ4作目にしてシリーズ初のスーパーファミコン作品!

1作目と2作目のシステムをベースに、RPGである外伝で確立したヘンテコ和風ノリでまとめ上げたアクションゲームだ。

以降のシリーズの基礎を確立した1本で、ゴエモンの話する時はだいたい『ゆき姫』か『マッギネス』という印象ある。ネタで語られるのは『きらきら道中』の「大失敗!」だけども!

 

発売された1991年はスーパーファミコン発売の翌年でまだまだ黎明期だが、今も語り継がれる名作がズラリ。『ゼルダの伝説』『悪魔城ドラキュラ』『超魔界村』などなど。なんと本作と同時発売なのが『ファイナルファンタジーIV』だ!すげぇ時代。

 

子供の頃に散々遊んだ想い出のゲームだったんだが、改めて遊んだらステージ5を超えてるか超えてないかでやめてたことに気付いた……。

今回は便利機能を極力使わずにクリアしたぞ。

 

ビジュアル、音楽、多彩なステージ、いちいち笑える小ネタなどなど。

スーパーファミコンの大容量とスペックを惜しみなく使った豪華な内容で、ファミコン版から続けて遊ぶと感動する進化っぷり。これは今も語り継がれる決定版だなぁ……と改めて実感!

 

 

物語ははぐれ街に住んでいる正義の義賊ゴエモンの元に、相棒のエビス丸がやってくるところから始まる。ほろほろ寺で女幽霊が悪事を働いていると聞いたゴエモンは、義憤に駆られて街へ飛び出す!幽霊騒動から始まる物語はお江戸の一大事へと繋がっていき、江戸から琉球までを巡る大冒険の始まりだ!

 

すっかりテンプレが確立したゴエモンとエビス丸のやり取りから始まるオープニングデモ、表情豊かで拡大演出を使ったギャグもあってもう面白い。

 

 

ゴエモンの家の間取りが『がんばれゴエモン外伝 きえた黄金キセル』と同じで、よく見ると黄金キセルもあるのが注目!

 

 

過去作を踏襲したステージクリア型のアクションで、様々な施設があるマップを探索して装備を整え情報を集めてから、ボスが待つ一本道の2Dステージに挑む構成だ。

 

今回も女の子以外の通行人はすべて敵キャラなので、片っ端からキセルで殴り倒して金を稼いでいくぞ!義賊とは一体……。

きっと悪い通行人なのでしょう!役人も追いかけてきてる気がするが!

『外伝』からの設定だが、番所とゴエモンの自宅がめちゃくちゃ近いので癒着してる疑惑ある。

 

ポコポコ敵を倒しながら進んでいくが、初期状態のキセルがめちゃくちゃ射程短いのと、画面をちょっとスクロールすると敵が復活するのとで、油断すると序盤からボコられがち。

パワーアップを取るとキセルが伸び、最終的に貫通力のあるヨーヨーになるのが爽快感ある。

 

過去作にあった小判投げは標準装備のサブウェポンとなり、今回から投げる度に所持金が減る。手数料が掛かるようになったってわけだ!

連射も効くし飛び道具なので威力は強力。詰まったらとりあえずザコ狩りして金貯めて、小判投げでゴリ押すようにするとボスはかなり楽になるぞ。

 

 

お店で装備を買えばある程度被弾を防ぐことが出来、おにぎりがあれば体力ゼロになっても回復!

装備は同じものを複数買うことが出来るので、ガチガチに固めるとまず死ななくなる。傘と鎧を三段重ね、懐におにぎり三人前を忍ばせて諸国漫遊だ!

 

 

探索要素のあるエリアが前座で、奥行きがないロックマン的な2Dステージが本番!

という構成になったことでゲームが引き締まっている。

トゲのギミックや足場を乗り継いで進む地形などなど。手強いが攻略しがいのあるステージ構成。

ボスに向けて稼ぎプレイをしてから挑んでも良し、根性で突っ込んでも良し。

 

アクションのゴエモンはこれまで途中セーブの類が無かったが、今回はパスワードで再開できるのがありがたい……!技術の進歩を感じる。いや、パスワードで再開できるゲームくらいファミコンでもあったが!

一度パスワードを聞いておけば、ゲームオーバーになってもその状態から再開できるので稼ぎが大事。

 

 

バラエティ豊かなボス戦の作り込みも圧巻だ。まずBGMのイントロが熱すぎていきなり脳を焼いてくる。

半透明処理にスーファミの性能を感じる女幽霊かわいい。

 

 

スーパーファミコンの拡大・縮小・回転機能を、どんどん巨大化するオカメのボスに使うセンスが実にゴエモン!初見だと困惑するしかないこの強烈さ。

 

 

カウンターや2体同時バトル、足場を乗り継いで弱点を叩くなど、ちょっと捻った構成のボスが多いのも楽しいところ。どのボスも慣れるとサクッと倒せるのが良いバランス。

 


以降のシリーズでお馴染みのサスケも初登場!この頃はボスの一体でセリフも無し。

チョイ役だが、ヤエちゃんやコバンネコといった『外伝』で登場した面子も登場し、ゴエモンの世界が広がっているのを感じる。

広がると無かったことにされる設定も増えて来るんだがな……!

 

 

お金を稼げるミニゲームの豊富さも圧巻。

まず最初のステージで「もぐらたいじ」「ぺんきぬり」「おにたいじ」の3つがあるし、進むと競馬にクイズ、丁半博打、宝くじとどんどん増えていく。

 

 

まさかの『グラディウス』や『謎の壁 ブロックくずし』といった歴代コナミタイトルも!

さすがに全ステージ遊べるわけではないが、初代『グラディウス』をスーファミ音源の曲を聞きながら遊べるのは貴重過ぎる。巨大テレビ越しにプレイするレイアウトもいいよなぁ~!

 

 

クイズで3席目に座っているの、2と外伝に出てきたダジャレ中国人じゃん!?

今遊んで気付けた……!

 

 

ミニゲームはステージ3のからくりアイランドに集中している。ここはほぼミニゲーム施設だけのステージなので平和。ザコ狩りでお金稼ぎながら延々と遊んじゃう。

「宝くじや博打で一発逆転!」を味わうと、ついそればかりやってしまうぜ!

 

 

遊園地なので顔出し看板もあるぞ!2人プレイ出来るので看板も2人分!

 

 

ミニゲームも含めて小ネタの密度が凄まじいゲーム。

ステージ1からステージ2に船で向かう際には、金額が異なるコースを選べてデモ演出も変化する。最高のコースだと添乗員付きの豪華クルーズ船で行くし、一番安いコースだとイカダでサメに追われながら四国まで向かう。ゴエモンとエビス丸の表情豊かで笑える。

イカダ50両でクルーズ船200両はちょっとバランスおかしくねーかな!?

 

 

序盤はお金稼ぎとミニゲームで平和な旅路だが、ステージ5辺りからジャンプアクションの難易度が上昇してくる。アメリカンクラッカーを乗り継く箇所でポロポロ落下して「遊園地はあんなに楽しかったのに……!」と涙することに。

 

 

当たり判定がおかしいザコの鳥も襲ってくる!

アクションゲームの鳥は強敵が多いが、こいつは異次元から攻撃を仕掛けてるとしか思えない挙動だ!楽しい遊園地の思い出を胸に、異次元殺法で抹殺されまくることになる。

 

 

琉球ステージは本作でも屈指の難易度。

落下したら一撃死なのに長いしシビアな連続ジャンプが多いし。

初見殺しのトロッコステージが始まるし。

何もめでたくないクソみたいなダルマが攻撃してくるし。

要求されるがんばりが多すぎてがんばり国際法違反だろ。

 

 

ただ、実は各ステージで覚えられる術が強力。

大金が必要かつそのステージでしか使用できないが、空中飛行や無敵変化まであるので、しっかり使えば難所もラクラクの救済措置。

 

マントで空飛んで地形を無視できるのは『スーパーマリオワールド』を参考にしてそう。ネタ自体はコナミマンなんだけども!

 

そして、その辺を使わなくてもがんばればクリア出来るバランスになっている。

個人的には術の使用無し、最終ステージでの稼ぎ無しが、ほど良く絶望出来て楽しかったな。プレイヤーが上達するほど、難所もボスもスルッと抜けられる手応えが絶妙。

 

 

『がんばれゴエモン 大集合!』の便利機能を使わず遊んで8時間ほどでクリア。

 

今回初めて通しで遊んだが、1991年のアクションゲームとしてとんでもないレベルだった!ステージもボスもバラエティ豊かで、難所はあるがテンポが悪く感じる箇所はほとんどない。満載過ぎる小ネタとミニゲームで探索も楽しく、救済措置もあり。明るいドットとイカしたBGMもハズレ無し。

 

敵のからくりメカに遊園地だのホテルだのクルーズ船だの、どう考えても時代劇じゃ無さ過ぎる画が飛び出すヘンテコ和風な世界観も、やり過ぎ感のあった『外伝』から押さえてあって程良い。あっちは最終的にバイク乗った仮面ライダーが出てきたからな!

 

シリーズを順番に遊んでいると4作目にして完成系と言う他ない1本。90年代初頭という時代の輝きが詰まっていると思える。

ここからゴエモンインパクトが登場し、シリーズは更なるカオスに突入していくのである……!