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【レビュー】力作だがプレイヤーのがんばりを信じ過ぎ!『がんばれゴエモン さらわれたエビス丸』【PS5/Switch/GB/PC】

 

『がんばれゴエモン さらわれたエビス丸』のレビュー行きまっせー!

PS5版の『がんばれゴエモン大集合!』でプレイしたぞ。

 

パブリッシャー:コナミ

機種:GB

ジャンル:アクション

発売日:1991/12/25

 

ゴエモンシリーズ5作目にして、シリーズ初のゲームボーイ!

ファミコン版を踏襲したアクションゲームで、今回はさらわれたエビス丸を助けにゴエモンが日本各地を大暴れする内容だ。

 

発売が『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』の5か月後ですごいスケジュール。

それどころか本作から1か月後には『がんばれゴエモン外伝2 天下の財宝』が出ている大ゴエモン時代だ。

 

1991年のコナミはゲームボーイで数多くのタイトルを出しており、なんと1年で『ドラキュラ伝説2』『ネメシス2』『カーブノア』『コントラ』『パロディウスだ!』『F-1 SPIRIT』『T.M.N.T2』と、ゴエモン含めて8本の物量!今とスピード感が違い過ぎる……。しかも今でも評価の良いタイトルが揃ってるのがコナミの恐ろしさ。

 

『パロディウスだ!』は『ネメシス1』では無理だったビックバイパーの細いレーザーを再現していてスゴいんすよ!

 

今回初めてプレイしたが、ゲームボーイでもしっかりゴエモンらしさ満載の内容に仕上がっていて、バラエティ豊かなステージとミニゲームも健在。BGMもイカしてる!

ゲームボーイでここまで「ゴエモン」をやっていたとはなぁ。

 

ただ、一部のやたら高難易度なステージで全体の評価を落としているのが惜しかった!

 

 

物語は「いつもへいわな えどのはずれの はぐれまち」という、「あきれ返るほど平和なプププランド」くらい欺瞞に満ちたフレーズで開幕。

 

 

のんびり過ごしていたゴエモンの元に、ヤギ・ジュウベエなる人物から手紙が届く。

エビス丸の命が惜しければ肥前まで来いという内容で、ゴエモンは仕方なしに冒険に出発。なんやかんやあって日本中を回ることになる流れだ。

 


ファミコン版に近い見下ろし視点のステージクリア型アクション。

ザコ敵を倒してお金を稼いで、ショップで装備を買うと被弾を数回防げたり、体力がゼロになっても回復する辺りも同じだ。

 

 

ステージクリア時に表示されるあいことばで再開可能なのは、ファミコン版から遊びやすくなった点だ。

この時代はたまにあったなぁ!アイコン形式のパスワード!

 

 

エビス丸を助けに行く旅だが、先に進むためのアイテムを探すことになるし、行く先々で行方不明の人間を探したり、悪代官を懲らしめたりと様々な手助けもすることに。義理人情の漢ゴエモンは困ってる人をほっとけないのだ。

コテコテな和風人情モノをここまで真正面からやってるゴエモン、初めてな気がするぜ!

 

 

コテコテな悪代官が巨大からくりメカで襲ってくる辺りはゴエモンなわけですが。

動くベルトコンベアの上でボス戦になるのは「悪」にもほどがある!

 

 

ゲームボーイながらミニゲームもしっかり5種類!

お馴染みの丁半博打から、カメレースやかけっこといった独自のものも。

弓矢を使った的当てが楽しいし稼ぎやすい。

 

 

女湯に入って悲鳴を上げられるイベントも健在!この表情とポーズすべて違うドットを見よ!

ここからジャンプして大喜びするゴエモンが異常者過ぎる……。当然ぶっ飛ばされる。

 

 

過去作に比べるとお金が稼ぎやすく装備に困ることが無いし、関所の役人が脳改造されたのかと思うくらい優しかったりイージーモード。

『がんばれゴエモン からくり道中』は関所抜けるのが大変で気が狂いそうだったのによぉ~!

 

 

しかし接触すると即死の炎や、落下すると即死の穴をジャンプで避けながら進む箇所がちょくちょくあり、ここだけかなりシビア。

 

 

ステージ8の陸奥は本作最大の難所で、毒団子を盛られて倒れたゴエモンに変わり、通りすがりの「みこ」ちゃんなるキャラを操作する。

 

 

ゴエモンを助ける薬草を海のヌシから貰うために、落下したら即死の海に浮かぶ足場をジャンプで乗り継いで進んでいく。

このエリアがびっくりするくらい長いし、一定間隔で出たり消えたりする足場も活用する必要がある上に、海のヌシが欲しがる真珠を4つ集める必要がある。

真珠はノーヒントで目に見えない。怪しい場所でジャンプすると出現することがある。

 

遊んでいてメチャクチャ神経が磨り減る上に、海のヌシに出会ったらスタート地点まで徒歩で戻る必要あるぞ!

何がヌシだよ入口までワープくらいしろよな!

 

落下の一撃死は装備アイテムと無関係かつ、このゲームには1UPが無い。

3回死んだらやり直しで突破できるまでやるしかないのだ……。

 

 

死ぬ度にステージ最初に戻ってゴエモンが毒団子を食うシーンを見せられるため

「何やってんだよゴエモン!」「バカエモンがよぉ……」「このバカ!」

と、プレイヤーの心も毒団子で痛み始める。

 

ただ、消える足場は動きが単純だし、真珠もいかにも怪しそうな場所にあって、取り逃し対策で5つ以上ある。

ゲーム自体の操作性も悪くないため、斜め移動を極力使わない、ジャンプしたら空中で逆方向にキーを入れてブレーキを掛けるなどを徹底すれば、安定して進めるようになっていく。

ちゃんとアクションゲームとしてプレイヤーの上達が反映させる手応えになっており、この辺は「毒を盛られてもゴエモン」って感じする。

それでも長すぎる上に死んだらステージ頭からなので、もうやりたくないけど……。

ゴエモンじゃない奴ががんばってるのも意味不明だしな!

 

 

意味不明と言えば、ストーリーでゴエモンと因縁がありそうな「ヨロズヤ」なるキャラが今回初登場なのも困惑。一体誰なんだ!?

 

 

便利機能を使わず遊んで5時間ほどでクリア。

テンポ良くお金を貯めて装備を整え、小判投げでサクサク敵を倒していく感触や、各地のショップに並ぶご当地料理、多彩なステージ、超カッコいいBGMに細かいドット演出の作り込みなどなど、ゲームボーイのアクションとしてはかなりレベルが高くてボリュームもある。部分的にファミコン版を超えている箇所もあるだけに、即死で無駄に難易度を上げているのが惜しい1本だった。

プレイヤーのがんばりを信じすぎてしまったが故の悲劇である。