
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』のレビュー行きまっせー!
PS5の『がんばれゴエモン大集合!』でプレイしたぞ。
パブリッシャー:コナミ
機種:SFC
ジャンル:アクション
発売日:1993/12/22
『がんばれゴエモン』シリーズ7作目となるアクションゲーム!
『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』の流れを汲んだシステムと、巨大メカ「ゴエモンインパクト」の初登場が特徴だ。
発売された1993年はスーパーファミコン本体発売から3年経っており、ヒット作が目白押しの全盛期。
本作と同じ12月に出たタイトルだけでも『ロマシンングサガ2』『す~ぱ~ぷよぷよ』『ドラゴンボールZ 超武道伝2』『ロックマンX』『ドラゴンクエスト1・2』『新桃太郎伝説』『決戦!ドカポン王国IV』が出ているから凄まじい!
レトロゲームのレビューする時は毎回当時のラインナップ調べるんだけど、スーファミは名作の密度に毎回ビビる。
俺は今回が初プレイ。
あらゆる部分が前作からスケールアップしており、シリーズとして油が乗り切ってるのを感じる完成度だった!
- 福引は罠!怪しい異人マッギネスにご用心!
- プレイアブルは3キャラ!自由に選んで全体マップを進むスタイルに!
- 3キャラで楽しむヘンテコ和風アクションとして凄い密度!
- 登場!ゴエモンインパクト!スーファミのスペックを活用したボス戦は大迫力!
- デモシーンも格段に進化!街にはコナミキャラも?
- まとめ:横スクロールアクションとしてのゴエモンを極めた名作!
福引は罠!怪しい異人マッギネスにご用心!

物語はゴエモンたちが福引で当てた琉球旅行を堪能しているシーンからスタート。
エビス丸がタコ踊りしながらアップになる演出がもうお約束。
そこにやってきたのが前作だとチョイ役で敵だったサスケ。なんとマッギネスという悪党が大江戸城が空中要塞に改造し、そのまま空に飛び去ったというのだ。
福引はゴエモンを江戸から遠ざけるために、マッギネスが仕掛けた罠だった!
江戸城にいたおみっちゃんも危ない!急げゴエモン!というストーリーである。

福引トラップを自らゴエモンに仕掛けるマッギネスがもう面白い。めっちゃ現場主義デース!
ゴエモンシリーズ、いつも変なオッサンの陰謀と戦ってるよな……。
プレイアブルは3キャラ!自由に選んで全体マップを進むスタイルに!

ゲーム開始時に性能が違う3キャラから選べるようになったり、パスワードではなくセーブが可能になったりと続編として進化。
キャラ選択がリセットしないとできないのはやや面倒なところか。

全体マップでステージや村を移動する形式になり、各エリアの最後には城ステージとボス戦が待っている。探索要素は控えめで『スーパーマリオワールド』近い構造になった。ここ以外も影響を受けてる箇所が多いぞ。ニセゴールとかマッギネスの乗り物とか!

村に到着!よーし!まずは通行人をぶん殴って金を稼ぐぞ!
と、いつものノリで動くと役人から怒られてお仕置きされる。
えっ……もしかして……通行人って……殴っちゃダメだったのか!?
いや通行人がほぼ全部敵で攻撃してくる過去作がおかしかったんだけどさ!
7作目で急に正気に戻ってんじゃねーぞ!俺たちは未だ狂気の中にいる。
3キャラで楽しむヘンテコ和風アクションとして凄い密度!

今回もジャンプ、近接攻撃、小判を消費するサブウェポンで敵を倒しながら進む形式。
アクション部分は3キャラの性能差がきっちりあり、ベーシックで新武器のチェーンキセルが楽しいゴエモン、機動力が低くて大半のステージで苦戦するが火力が高いエビス丸、攻撃範囲の広さと機動力の高さで圧倒的に使いやすいサスケと、新入りの扱いが良いぜ!
ただ、エビス丸はハリセンで敵の攻撃を跳ね返しやすいし、サスケはパワーアップすると小判を稼ぎにくくなったりするので、細かい仕様を見ていくとまた違ってくる。
敵によってはエビス丸のハリセンで画面奥に吹っ飛んだり、サスケのクナイで真っ二つになったりと、やられ方が違うのが細かい。

新要素として敵のからくりメカを奪って進めるステージも登場だ。
使い辛そうに見えて水中だと真価を発揮したり、強力な射撃で敵をバリバリ倒せたりと、動かしていて楽しく見た目もヘンテコ揃いで笑える。わけのわからないメカの攻撃で地獄に行けーッ!
この時代のゲームキャラはみんな乗り物に乗っていたもんよ……!あの緑色の恐竜の影響でな!

各エリア最後の城ステージはマッギネスの勘違い日本観が炸裂しており、まさに奇天烈で前作以上のぶっ飛びっぷり!相撲ステンドグラスが背景を飾るすもう城で、最後はスモウメカに乗ってボスとスモウ勝負だ!
これを最初のエリアからやってくるので最初からクライマックス。
ちなみにスモウメカから降りてダイレクトにボスを殴った方が楽です。
知らなかったのか?ハリテよりキセルでぶん殴った方が強い!

わしょく城では油でカリッと上がった海老天の上をジャンプで進んでいくとか、見た目の面白さとアクションゲームの楽しさが噛み合った構成になっているのが素晴らしい。
最初から最後まで、ヘンテコ和風アクションとしてのアイデアがぎっしり詰まっている。

でもトコロテンの機械に巻き込まれると、体がトコロテン状に両断されて即死するのは怖すぎ!ドットだから許される表現にもほどがあるぜ!

ボスも個性派揃い。
お面を変える度に攻撃パターンが変化し、ライダーキックまでぶちかますボス、平成ライダーを先取りしている!キツネもいるし!
ゴエモンシリーズ、意外と特撮ネタが多いんだよな。

ボスや街のモブで前作のキャラも多く登場してるのも「おっ!」となるところ。
前作ボスのつづら助六はボディを機械化して再び立ちはだかる!登場時演出などがまんまターミネーターだ!帯ひろし先生のマンガ版だと更に露骨になってたり。
この時期のエンタメはターミネーターの影響受けた作品めっちゃ多かった。ゴジラとか……な!
登場!ゴエモンインパクト!スーファミのスペックを活用したボス戦は大迫力!

そして本作で衝撃的なのは何と言ってもゴエモンインパクト。ものしりじいさんが開発した巨大からくりロボットだ!
この画面で方向キーを押すと顔が微妙に動くお遊び、小学生の頃に遊んでたら笑い転げたと思う。

元ネタはファミコン時代にCMなどで使われていたゴエモンの着ぐるみである。そのまんまだ!これを巨大ロボットにする発想がすごい……!

すべてではないが、各エリア最後にはインパクトを使ったボス戦が待っている。
敵や建物を蹴散らしてアイテムやエネルギーを稼ぐ前半戦を経て……。

敵ロボットとの一騎打ちとなる後半戦のスタートだ。
カーソルを動かして狙いをつけ、2種類のパンチと鼻から発射する小判バルカン、一撃必殺のキセルボム、ガードを活用して戦う。
ボスの飛び道具をパンチやバルカンで叩き落したり、カウンターで連続パンチを叩き込んで吹っ飛ばしたりと、行動パターンを見切ってぶん殴る爽快さが格別!
スーパーファミコンの回転拡大縮小機能を活用し、画面奥からスピーディに迫るボスは迫力ある。普通にスーファミで実現したロボットアクションとしてよく出来てる。
ボスの体力が減るとボディが壊れていく演出も痺れる~!

難易度は結構高めで操作に慣れないうちは負けまくるし、終盤に登場する「最終からくりメカ 神輿天狗」は肩書に恥じない強敵!
攻撃パターンが多い!動きが素早く画面外からの奇襲を仕掛けて来る!単純に体力が高い!などの要因でめちゃくちゃ強い。前半戦からやり直してキセルボムを稼ぐなどしてゴリ押せばなんとか……という、さすがにやりすぎな強さ。
長丁場なので、こっちの体力が時間経過で減っていく仕様も響いてくる。
ただ、ここも壁を破壊して追いかけるシークエンスや、柱が並ぶ地下工場内を横に走るような画面スクロールが秀逸。こっちがやることはカーソルを動かして攻撃をするだけなのに、広大な空間での高速ロボバトルを演出出来てる。
門松型のビットで攻撃してくるのもイカすぜ。
デモシーンも格段に進化!街にはコナミキャラも?

ステージクリア後のデモなども表情豊かで、とにかく演出面の進化がすごい。
最終ステージ突入後のマップ画面ずるいって!

サスケは優遇されているがヤエちゃんはまだまだ脇役。仕掛けた地雷をうっかりゴエモンが踏んで爆発しちゃうなど散々だ。外伝1ではプレイアブルキャラだったのに!

モブキャラに他のコナミ作品からのゲスト出演が多いのも驚き。
ゴッドメディスン!ゴッドメディスンじゃないか!
1993年にゲームボーイで発売されたRPGなので当時はバリバリの最新作か。

当時展開されていた「ウインビー国民的アイドル化計画」の残滓も感じ取れる。合言葉はbeeだッ!
『ツインビー』も去年の40周年で何かやって欲しかったなぁ。

ミニゲームもパワーアップしており、前作の『グラディウス』に続いて今回は『ゼクセクス』を遊べたり。プレイすると「わたしみずからが出るぜ!」なんてトロフィーが解除されるの、絶対エムツーのしわざ!
まとめ:横スクロールアクションとしてのゴエモンを極めた名作!

隠しステージの「ばーちゃじごく」まで完走して7時間半くらい。
エンディングがあまりにもハチャメチャで唖然としたぞ!
探索要素を簡略化し、横スクロールアクションとしてのゴエモンを追求した方向性。
これは最高傑作と言われるだけのことはある面白さで、製作スタッフのサービス精神が極まったような密度が圧巻。トンデモ和風SFとして過去最高の完成度になっており、ダラッとした箇所が無く、超絶コナミサウンドが堪能できるBGMも最高。すごいがんばりっぷりだ。他のコナミ作品ネタが多いのも嬉しいところ。
前作と比較してもセーブ機能や全体マップの導入、お金稼ぎのしやすさ、ボタン長押しでの早歩き導入で装備アイテムから「わらじ」の削除と、随所で遊びやすくなっている。ゲームオーバーからのやり直しがしやすく、使いやすいサスケでサクサク進めても良いし、見た目が笑えるエビス丸で頑張っても良しという幅もある。
一部、カウンターによるボスの倒し方が分かり辛かったり、再戦時の会話をスキップ出来なかったり、インパクト戦や初見殺しのステージが難しかったりもしたが、そこを含めても十二分に面白いアクションゲームだった!最高!