
ズバリ!『ちびまる子ちゃん2 デラックスまる子ワールド』のレビューでしょう!
パブリッシャー:タカラ
機種:GB
ジャンル:アドベンチャー
発売日:1991/9/13
ゲームボーイで発売された『ちびまる子ちゃん』のゲーム2作目!
『ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦』という人の罪から1年経たずに発売された続編だ。賭博RPGだった前作からガラッと変わり、オーソドックスなミニゲーム付きのアドベンチャゲームになっている。
1991年はゲームボーイが普及してサードメーカーがガンガンソフトを出し始めた時期で、RPGは『聖剣伝説』『サガ3』『ウィザードリィ外伝I』『アレサ2』などなど。
キャラゲーでは『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』『きんぎょ注意報! わぴこのわくわくスタンプラリー!』『少年アシベ ゆうえんちパニック』『まじかる☆タルるートくん』などが出ていたぞ。作品名だけで遠い目になる顔ぶれ。夏休みの気持ちになってくる。
ADVとしては平凡な作りだが、グラフィックは大幅パワーアップしているしミニゲームも6種類。子供向けゲームとしては正しく平和な内容になっているぞ。
とはいえ、ミニゲームの作りはちょっと邪気を感じるかな……!

賭博地獄から解放されたまる子が笑顔のタイトル画面!
BGMは前作の『おどるポンポコリン』から『走れ正直者』に更新されている。

ゲームオリジナルエピソードで構成された全3章のゲーム。
授業参観、海水浴、夏祭りを描くストーリーで、「はなす」「かんがえる」「いどう」「よいしょ」を選択して進んでいく。
章ごとのパスワードコンティニューにも対応している。
テキスト量は少なく、ゲーム進行に関係ないコマンドを選んでも何も起こらずに選び直し。全然関係ないシーンで相手を「よいしょ」しても、何も表示されないってわけだ。
こういう関係ないテキストも楽しむのがADVだと思うが……。あたしゃ寂しいよ。

まる子らしい雰囲気作りはしっかりしている。
キャラのセリフは上のフキダシ、ナレーションのツッコミは画面下の枠に分かれているし、キャラの表情を大きく表示するレイアウトもある。

花輪くんが登場すると毎回テーマ曲が流れる。これは以降のシリーズにも引き継がれている演出。

絶妙に口が悪い初期まる子の味わいもある。

遅刻してきたブー太郎に対して「20世紀最後の痴れ者」呼ばわりする丸尾くん。
何もそこまで言わなくてもいいだろ……!

海水浴ではかわいらしい一枚絵もあるぞ。
花輪くんが人魚伝説を語るシーンでファミコンの推理ADVの怖いシーンみたいなBGMが流れる #ちびまる子ちゃん2 pic.twitter.com/db0zVty8RZ
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) September 7, 2026
BGMが少なすぎた前作から格段に種類が増えており、専用BGMも色々あるぞ。
花輪くんが人魚伝説を語るシーンのBGM、ファミコンの推理ADVの怖いシーンみたいだ……。クオリティは高い!

おじいちゃんと一緒に夏祭りに行く回ではまる子の浴衣姿も見れる。
よく見ると背景のお面にスコープドッグが混じってる!?

シナリオは流れが唐突な箇所も多く、ブー太郎が人魚伝説に影響されて急に貝殻をパクって逃げたり、急にクイズ勝負で話を聞きだしたりと変な箇所が多い。
唐突なクイズ勝負を話に組み込んでる箇所もあり、そこは捻りが聞いていたな。

クリアしないと先に進めないミニゲームはやや理不尽な作り。
授業参観ではシビアな目押しのルーレットでまる子にカーソルを止め、その後に出題されるクイズを答える。これを連続でクリアする必要がある。

最後におじいちゃんが入った扉を当てるミニゲームは、何度やっても入った扉と違う扉から出て来る……。ランダムなのか?いや法則性があるようなないような。
二人いるニセ友蔵も何者なんだよ!

一番難しいのは金魚すくい。
ボタンを押すとポイが下に落下する操作で白い金魚を3匹捕まえればクリアだが、動きが早い上に、デメキンやザリガニにぶつかるとアウト。チャンスは4回なので許されるミスは1回。白い金魚は取ると消えるが、他の魚はぶつかっても消えない。普通に結構キツかったぜ。

エンディングではまる子と登場キャラたちが一人ずつ登場し、プレイヤーにメッセージを送る心温まるもの。

その後にはスタッフロールもあり「きかくのおにいさん」「おはなしのおにいさん」などの子供向け表記がほっこり。
責任逃れとばかりにスタッフロール無しだったおこづかい大作戦との差があまりにデカい……。地獄には無かった人の心の温かさを感じる。

最終的に「えらいおにいさん」たちが出て来る。ざっくりしてるな!

説明書も登場キャラたちの言葉で紹介してるのが良い。
丸尾くんのマル秘ヒントコーナーもあるが、大したこと書いてないのが笑える。

これはセリフに脱字がある上に口調が少しヘンなまる子。

クリアまでは2時間掛からないくらい。
雰囲気作りは良いがミニゲームの作りが粗く、メッセージの表示が遅い上に早送りが出来ないため、今遊ぶと……というか当時でもかなりテンポが悪い。
とはいえ、前作と違って子供向けのゲームとしてはちゃんと作られており、平凡だが平和なのが嬉しい1本なのだった!