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3DS「逆転裁判6」レビュー!まさにシリーズ集大成!王泥喜法介の物語、ついに完結!

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CAPCOM:逆転裁判6 公式サイト

逆転裁判6のレビュー行くぜ!


メーカー:カプコン

機種:3DSソフト

ジャンル:法廷ADV

配信日:2016年6月9日

価格:5800円


弁護士となって絶体絶命の状況で依頼人を守り、真相を暴いて見事逆転無罪を勝ち取るADV!

ゲームボーイアドバンス時代から続く人気シリーズ待望の6作目だ。

スピンオフである逆転検事や大逆転裁判、レイトンvs逆転裁判を含めるとこれで10作目!

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今回の舞台は霊媒能力が法廷の中心となり、

弁護士が悪しき存在として扱われているクライン王国!

ゲーム開始の時点で弁護士は弁護士狩りで殲滅済みの恐ろしい国だ!

1話からして弁護のために法廷に立っているのに、観衆から罵声を浴びせられるわ、

守るはずの依頼人からも弁護士ということで嫌われてしまうわと

圧倒的アウェイからのスタート。

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なんせ主人公であるナルホドくんも

ゲーム内外で10年以上弁護士やってる最強キャラになってしまったから、

戦う舞台からしてこのくらい追い込まないと緊張感が出ないのだ。

次は宇宙人相手に裁判をするくらいしないといけないだろう。

いや、それもマーブルvsカプコン3とかでやってたな!

じゃああれだ、中世の魔女裁判に放り込まれるとか。

それもレイトンvs逆転裁判でやったな!

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頼りない細い糸を10年間ずっとたぐってきた男。

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ナルホドくんは国外のクライン王国で。

もう一人の主人公であるオドロキくんは日本国内。

シナリオによって舞台が変わる構成だ。

事件を捜査する探偵パートと、事件の裁判を行う法廷パートの2部構成で

法廷パートでは証人の発言にムジュンを見つけて

証拠品を叩き付ける流れなどここら辺はいつも通り。

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今回は信仰と神秘と弁護士アンチの国であるクライン王国が舞台であり、

巫女の不思議な力によって被害者の最期の瞬間が水鏡に映る「託宣」が法廷のメインになったりと、

シリーズを通しても極めてファンタジー色の強いノリ。

そして初代からのヒロインでありながら

ナンバリングでは逆転裁判3を最後に登場がなかったマヨイちゃんが久々に登場!

と、どうなることかワクワクドキドキだったんだが満足度高かったよ!

昔のままなんだけど成長してるとこは成長してるマヨイちゃん良かったぜ。

いやらしい意味ではなく!

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被害者の最後の瞬間の映像と五感を見ながら、

おかしな部分を指摘する新システムである

「託宣システム」は難易度高いところもあったが面白かった。

大体もう「こら被告人が完全にやってますわ…」って映像ばかり見せられてるんだが、

そこから「事件のタイミングでこれが聞こえるのはおかしい」とか、

「被害者の位置からこれが見えるのはおかしい」などと指摘して“逆転”していく気持ち良さ!

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逆転裁判5ではカットされてしまった、

探偵パートで背景のあちこちを調べて情報や証拠品を集める要素も復活。

むしろ何故5でこれを削ったのか!

今回は登場人物が多いから色んな組み合わせで探偵パートが進行することになり、

あちこち調べるのが非常に楽しい。

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ナルホドくん&レイファ様で調べるのも面白かったけど、

やっぱオドロキ&ココネちゃんのタッグが好きだなあ。

この笑顔で言うことじゃなさすぎる……。

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今回の相手検事である、クライン王国のナユタ検事もいいキャラしてたぜ。

世界を股にかける有能検事。

最初は優しい態度だが、いざ裁判が始まると弁護士に容赦なく毒舌を吐いてくるクソ坊主!

その割に「ゴリ押し過ぎでは?」と言いたくなるようなやり方が多いのは気になったが、

追い込まれた時のリアクションや、

事件のことを事前にしっかり勉強して…いや、変に勉強し過ぎてくるところが味わい深いキャラだったね。

4話は笑うわあんなん。

なんていうか、仮にコミケで発生した事件の担当検事になったら、

一夜漬けで勉強して薄い本を一冊仕上げて法廷で見せてきそうなところが大好き。

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クライン王国の姫巫女であるレイファ様も良かった。

ナルホドくんを振り回す様や、

赤面する時のモーションが顔の変化や手の動き含めて細かくてかわいい。

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キャラのモーションは力入ってていいねー。

ミミちゃんのイリュージョンも好きだったけど、やはり2話の犯人のモーション全般がカッコ良くてイイ。

まあ、ちょっと悪い意味で力入りすぎてる箇所も多かったがな…。

後半出てくるネタバレになるあのキャラ含めて今回は女性陣がレベル高い。

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クライン王国という特殊過ぎる場所でも大ピンチになっても自分を貫き通し、

それが他人からの信頼に繋がって活路が開かれていくナルホドくんもカッコ良かったけど、

今回は何といっても最終話が圧巻。

6は霊媒ネタメインで行くから!という勢いで設定にしても展開にしても

やり過ぎなくらいの盛りっぷりでガンガン進むのが気持ちいい。

ナルホドくんの教えを受け継いだオドロキくんをガッツリ掘り下げる展開で、

あのエンディングも含めて、やっと「王泥喜法介の物語」が完結したんだ!と感動。

逆転裁判4の暗雲立ち込めるデビューからよくここまで…・・・と、

シリーズ全部やってると感慨深いものがあったわ。

2話も良い意味で「逆転裁判4でこれが見たかった」ってなったよ!

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欠点としてはやはりテンポの悪さ。

一番ひどいのは1話の証人なんだけど全体的にキャラのモーションが長いのと、

数分前の出来事を「そういえばあの時…」とか回想するシーンがやたら多いのがテンポ悪し。

特に最終話の長さはもうちょっとなんとかならなかったものか。

最終話は面白かったんだけど、他のシナリオの3話分以上ある上に法廷パートがとにかく長くて、

怒涛の展開なのは良いんだけどさすがに遊んでてダレてきた。

もっとサクサク畳みかけるように進めて欲しかったぜ。

ちょっとメインキャラが多過ぎて持て余してる感もあったなあ。

なんせオドロキ&ナルホドのダブル主人公な上にシリーズのメインキャラはほとんど出てくる。

逆転裁判5の時も思ったけど、

全体のボリュームそのままで話数を増やす方向には出来ないものか。

事前に宣伝で推されまくっていたせいでマヨイちゃんの出番少なく感じたし、

ミツルギはナルホドくんがいるなら出さないと…ってことでかなり強引に突っ込んだ感あったわ。

まあ、そのためにDLCでファン向けに

初期シリーズのメインキャラ中心で進むシナリオとかやってるんだろうけども。

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不満点もあったが、メインキャラが出揃っての逆転裁判1~3、そして逆転裁判4~5の集大成。

終えた後の満足度は高かった。

逆転裁判はレイトンvsで3D化したり、ボイス演出がついたり、

映像を使ったりと色々ゴージャスになってはいるものの、

「昔ながらのADV」のままシリーズを重ねてきてるのも嬉しいね。

さすがにシリーズ未プレイの人にはお勧めし辛いが、期待を裏切らない内容だった。

しかし次の逆転裁判7がどうなるかは気にところ。

ナルホド、オドロキのダブル主人公で出来る展開は今回でやり切ったと思うし、

登場人物もさすがに増えすぎた印象。やっぱり新主人公…かなぁ?

あるいはもうシナリオが違う「逆転裁判7 オドロキ」と

「逆転裁判7 ナルホド」で2本同時発売しちゃうとか……。

まあどうなるにしても追いかけていくぜ。

とりあえず次は大逆転裁判2をよろしくお願いします!