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PS4「ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ」レビュー!これぞ理想のキャラゲー!爽快な戦車バトルと圧巻の会話デモが必見だ!

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ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

 

すっかり今更になってしまったがPS4版ガルパンのレビュー行くぜ!

パンツァー、フォー!

 


メーカー:バンダイナムコエンターテメント

機種:PS4専用ソフト

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2018年2月22日

価格:税込8200円


 

女子高生が戦車に乗って戦う人気アニメ

『ガールズ&パンツァー』をゲーム化した対戦型3Dアクションシューティングだ。

TV版と劇場版に登場した40以上の戦車と

60人以上のキャラクターが総登場するまさに決定版。

 

開発はナツメアタリが担当しているぞ。

最近だとSwitchやPS4の『WILD GUNS Reloaded』が出たばかり。

バンナムでキャラゲーだと他では

PS4の『GODZILLA VS』やPS3の『魁!男塾』を担当しているし、

昔の『メダロット』シリーズの開発でもおなじみだな。

ゴジラゲーの新作まだです?

 

VITA「ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!」レビュー!

キャラゲーとしては悪くないが雑さも目立つ!

 

ガルパンのゲームだと西住流憑依術を駆使して戦うVita版が過去に出ていて

そちらもそこそこ面白かったが、

今回のPS4版はそちらとはまったく違う完成度の高さ。

圧巻のキャラクター数、手軽かつ狙い撃つのが楽しいシステムに、

ファンなら文句無しのボリュームと丁寧さで送る会話パートがスゴい!

これこそ理想的なキャラゲーだと言える完成度だったぜ。

 

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メインとなるのは劇場版のシナリオを追体験していく『感想戦モード』と

使用する学校を選択してゲームオリジナルの大会に出場する『争奪戦モード』の2つ。

この他にもストーリーが無く、

特殊な状況のミッションに挑む『エクストラマッチ』や、

オンラインでみんなでワイワイ戦車道が出来る『オンラインマッチ』。

自由な設定で試合が出来る『フリーマッチ』が存在する。

 

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戦車で撃ち合う3Dシューティングだが、

部位によってダメージが異なり、

当てる場所や角度が悪いとまったくダメージを与えられない。

L1かR1ボタンを押すことで、

ロックオンしてる敵に自動で装甲を斜めに向けて防御する機能もあるため、

的確に砲撃を当てつつ、的確に砲撃を受けるという立ち回りが重要になってくるぜ。

 

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スコープを使った狙撃ももちろんあるし、戦車毎に違う弱点を抜ければ大ダメージ。

履帯にダメージを与え続けて破壊すると一定時間行動不能に出来るぞ。

 

砲撃をした後にタイミング良くボタンを押すことで

リロードを高速化できる「クイックリロード」もアリ。

失敗すると逆にリロードが長くなってしまうので腕の見せ所だ。

 

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また、本作の最大の特徴が「ドリフト」!

走行中に曲がりながらブレーキを短く押すことで大きく旋回が可能。

ドリフト中は砲撃の威力とロックオンに補正が掛かるから、

使いこなせるようになると敵の攻撃を避けつつ連続で撃破出来るぜ!

火花を散らしてギギギギッ!と回り込む感覚もまだ実にイイ。

 

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ブレーキと方向スティックを組み合わせることで

止まった状態から急加速or高速後退が可能な『ブーストダッシュ』も可能だし、

軽戦車と突撃砲のみだがドリフトから更に急旋回する『ナポリターン』が使える。

 

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行動すると溜まっていくアクティブゲージを消費することでキャラ事の車長スキルか、

5秒ほど無敵&クイックリロード自動化&弱点表示となるパンツァーハイを発動可能。

ここぞという場面で使いたい。

 

戦車を使ったライトな3Dアクションシューティングとして

非常によくまとまったシステム。

 

ドリフトなどのアクションを活用して敵を撃破する爽快さに、

被弾と大ダメージを防ぐための立ち回り、

仲間に指示を出して連携したり、未発見の敵を警戒しながら進軍したりの戦術にと。

ガルパンらしさと、シミュレーターではないゲームとしての面白さを

しっかり押さえた作りになっているぜ。

 

砲撃&砲撃した後のリロードのスキを考慮した駆け引きや、

アクションを駆使した避け方など、

繰り返し遊ぶことで自分の上達がしっかり分かる手触りなのも良し。

 

BGMがちゃんとアニメと同じなのもアガる!

まあ、一部ゲームオリジナルBGMに差し替えられてるシーンがあって

「なんか違う?!」ってなったりもするが!

 

戦車も個性付けしてあって、

主砲と副砲を併用した火力が動かしてて気持ち良いマウスとか、

紙装甲、超高機動で対人戦だとかなりウザいCV33とか、

無難にめっちゃ強いけど納得のセンチュリオンとか。色々と使いたくなるね。

 

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マップの作り込みも見事!

大洗は海岸や「麻子さんなら大丈夫」で駆け下りた神社の階段まで

本当に細かく再現されているから走るのが楽しいし、

劇場版マップにはもちろん遊園地や迷路、西部の町がある。

 

エクストラマッチではTV版の再現マップがあるのも嬉しいところで、

プラウダ高校と戦った雪原ステージは

雪の結晶がそのまま降ってる表現が面白かったなあ。

 

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そしてフルボイスで送る会話デモが圧巻。ファンなら感動するレベルだぞ!

 

ガルパンは戦車を動かして試合をするという話の都合上、

作品そのものボリュームに対して登場キャラが異常なくらい多いアニメで、

そのせいで本編でまったく会話してない組み合わせも多いんだが、

そこら辺をガンガンやってくれるからメチャクチャ面白い!分量もスゴい!

「〇〇と〇〇が会話をしている!?」の連発!

 

「感想戦モード」では登場キャラが一堂に会して劇場版を振り返る展開で、

各チームから見た考察や感想を好き勝手に喋る賑やかさがたまらんぜよ。

 

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ここは……劇場版での秋山優花里の数少ない見せ場だ!

 

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「争奪戦モード」では

「月刊戦車道編集部」が主催する大会に各高校が参加するもので、

豪華すぎる優勝賞品に燃える各高校のエピソードが語られる。

すべての試合に対戦校との専用の会話パートがあり、

無茶苦茶なギャグから本編の関係性を踏まえたグッと来るやり取りまで、

分量も多ければ完成度も高い!

 

相変わらずマイペースなアンツィオの面々や、

プラウダと黒森峰の強豪校同士らしいやり取り。

色々と噛み合ってない知波単にと見所満載だ。

かなり細かい設定もしっかり拾ってるのが凄い。

 

本編で他のキャラとほぼ絡んでなかった継続高校がガッツリ会話するのは特に貴重。

まあ、新規会話を大量投入してガッツリ掘り下げた結果、

「こいつらタダのろくでなし集団なのでは?!」って印象強くなっちゃったけども!

 

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設定だけで本編では一度も触れられていない

エリカのハンバーグ好き設定を拾うところとか、

身長を伸ばしたがるカチューシャに

ノンナとクラーラが焦る話なんかは二次創作っぽいノリだったけど、

これはこれで嫌いじゃないぜ……!むしろ好き!

ハンバーグの話が出てきた時は「おおっ!拾ったか!」ってなったし。

 

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気合が入るとシン・ゴジラみたいなポーズになるエリカ。

 

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やっぱりローズヒップに喋らせたらダメだな!

ってくらい問題発言を連発するローズヒップも爆笑。

でもローズヒップに期待するダージリンさんの描写とかすごくいいのよね。

軽いやり取りをさせつつ、各々の戦車道への想いもしっかり描いてる会話パートだ。

 

よくここまで……!と唸るくらい会話が丁寧かつフルボイスが豪華な内容。

「争奪戦モード」のエンディングでは各校ごとに専用の一枚絵があって

これまたどれも素晴らしいものだったわ。

 

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堪能したが惜しいところもポツポツと。

劇場版を再現した「感想戦モード」ではアヒル殿をしっかり再現してたり、

最後の決戦を自分で出来るところはテンション上がったが、

自走砲との死闘や観覧車先輩の雄姿など、

ここはゲームで見たいなと思ったところが

本編のキャプや立ち絵で済まされているところがあって残念。

 

チュートリアルが親切なようでいて不親切なので、

一度マニュアルを読まないとキモとなるシステムが理解し辛いのも気になったな。

 

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全体的に難易度は低めでまとめてあるんだけど、

たまに理不尽気味なステージが挟まる。

特にエクストラマッチの「ローズヒップ秘密の特訓」は地獄!

めっちゃ操作性が悪いローズヒップ仕様のクルセイダーを使って

規定タイム以内にゴールする内容で、

制作スタッフの悪ノリにプレイヤーが苦労して付き合わされてる感が凄かったわ!

 

またローズヒップ仕様のクルセイダー、

操作性が悪いだけでそこまで加速性能が高いわけじゃないのがなあ。

ミッションは全部やらないと戦車が集まらないから避けて通れないのだ。

 

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デカールと塗装を集めて自分の戦車を好きにデコれる要素と、

カードを集めて自分だけのチームを作れる要素も

キャラゲーとして素晴らしいんだけど、どちらも集めるのが大変なのが惜しい。

 

デカールと塗装はマップのどこかにいるボコを狙撃すると1枚落とす仕様で、

稼ぎやすいステージを繰り返し遊べば2~3分で5枚くらいは手に入る。

 

……が、デカールの総数は1000枚以上!作業過ぎるわ!

普通に敵撃破で手に入るような作りで良かったのになあ。

 

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『ガールズ&パンツァー 劇場版』の公開からかなり時間が経ち、

満を持しての発売だけあってかなり作り込まれている。

 

ガルパンっぽい戦車戦をしたい!

ガルパンの舞台を走り回りたい!

好きなキャラで戦いたい!

 

この辺の期待にしっかり応えてくれているぜ。

色々と惜しいところもあったが十分に良ゲーと言える完成度だ。

良い意味で「ファンなら買い!」の1本だね。