Amazon.co.jp: 初夏のコミックフェア(7/18まで): Kindleストア
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現在kindleストアで鬼のような物量のセールが開催中で、
俺の好きな『世界八番目の不思議』全3巻も半額になっていたので紹介しとこう!
もう本で持ってるんだけどkindleで買い直してしまったわ。
1つのエピソードが8×8ページほどの前後編で構成されたゆるい短編コメディ集で、
変な設定や境遇の女の子が次々に出てくる話が中心だ。
父親が超能力者なスプーン曲げの天才少女、
倦怠期を迎えた魔王とサキュバスの夫婦、
方々のトイレを渡り歩くトイレの花子さん、
三途の川で仕事をするかわいい脱衣婆ちゃんなどなど……。
現代物からファンタジー、昔話、それらが混じってるものまで幅広いノリ。
いきなり地球が滅亡しそうになったりもする。
完全にキャラ設定の勢いだけで最後まで走ってる回もあるが、
斜め上の導入から展開されるギャグのキレ味や間の取り方が絶妙だし、
たまに結構しんみりするオチなどもあり、
読んでいて飽きさせない内容になっているぜ。
登場する女の子もみんなキャラ立ってて、絵柄も含めて可愛い。
俺がぶっちぎりで好きなのは1巻5話に収録されている、
蝶よ花よと育てられるうちに、蝶と花しか食べられなくなった「花村蝶子」の話。
学校の花壇が荒らされていることに悩む園芸部の男の子が、
花村さんを犯人だと思って近づく内容だ。
導入からオチまで短編として完成度高いし、
涼しい顔で虫をモリモリ食ってる花村さんの表情がいちいち素敵。
空気感が素晴らしいのは3巻ラストを飾る「メモリー・オブ・イサナ」。
地方の町に住む男子高校生と、同級生である身長5~6メートルほどの女の子のお話。
なんでこんなにデカいのかという説明は一切ない。
風邪を引いて自宅の2階で寝込んでいたら、
窓から心配した女の子が顔をのぞかせて「大丈夫?」なんてお見舞いにきてくれたり。
短いページ数にこの2人の「身長差」をふんだんに活かしたやり取りを
これでもかと詰め込んだ逸品。読み終えた後の満足感は随一。
ギャグで一番笑ったのはレベル3の勇者とレベル2の僧侶が
ストーカーサキュバスにどうにか対抗するアホ過ぎる話。
あとプリパ……女児向けキッズカードゲームを遊ぶために
パンツを売って金策に走る女児の話もお気に入りです!
女の子がでてくるゆるいショートショートが好きならばオススメの全3巻だぜ。