Nintendo Switch|ダウンロード購入|机でピンポン
『机でピンポン』のレビュー行くぜ!
メーカー :SAT-BOX
機種:Switch
ジャンル:スポーツ
発売日:2019/02/14
価格(税込):850円
SAT-BOXが展開している、
学校の机の上で様々なスポーツを遊ぶ「机で〇〇」シリーズの1作だ。
簡単操作で遊べて変なラケットやモードも盛り沢山の内容となっている。
元はスマホのタイトルね。
ゲームとしては物足りないが、低価格のピンポンゲームとして
コンセプト通りに楽しませてくれる内容ではあった。
モードは様々なラケットと戦っていく勝ち抜き戦、対戦モード、
他の選手と戦って優勝を目指すトーナメント、特殊なステージでお題に挑むチャレンジ、
試合で溜めたポイントで新しいラケットを手に入れるカプセルスマッシュ、
24時間に一回だけ遊べるミニゲームでポイントを稼げるお楽しみとあるぞ。
ピンポンは空中に浮いたラケットを動かして打ちあう表現になっていて、
キャラクターなどは登場しない。
4つのボタンとスティックの方向で打ち分けをするシステムになっており、
判定がゆるいからミスし辛いし、
スマッシュの応酬も簡単に出来るようなバランスになっている。
慣れてくると緩急をつけて相手のリズムを崩したりもできるので、
単純ながらゲームとしての基本は押さえた作りだ。
机にラクガキが書かれていたり汚れがあったりと、
学校の机っぽいノスタルジーな表現が散りばめてあるし、
画面左上に操作を表示しておけるのが親切。
1試合も短いからとにかくサクサク進む。
トーナメントモードは各都道府県の代表との熱いバトルが繰り広げられる。
と、言ってもCPUに年齢と名前と代表の表示があるだけで、
ストーリーやキャラクターがあるわけではないんだが……。
一応自分のプロフィールは設定できる。
試合前後に女の子から応援のコメントが貰えるんだけど、誰なのか分からないので、
「なんか知らない女が馴れ馴れしく応援してくる……怖っ……」って思っちゃうな!
トーナメントで優勝したリ、試合で溜まるポイントを消費して引くガチャで新ラケットを入手可能。
ラケットと言い張っているだけでウチワだの、消火器だの、
弁当箱だの、魚だの、勇者の剣だの、ボクシングのグローブだの。
おおよそラケットとは思えないようなものが100種類以上存在だ!
学校の机で適当な物をラケット代わりにピンポンやるのは割とあるあるなので、
その延長線上のノリと言えるね。
ラケットの性能差はパワーとコントロールのみ。当たり判定も見た目通りではないため、
変なラケットでも問題なく使用できる。ここは良いような寂しいような。
俺のお気に入りラケットはロブスターです。
全60ステージのチャレンジモードは、
決められた回数以内で球を打ってお題をクリアしていく内容。
消しゴムを倒したり、セロハンテープの間を通過したリ、
ボタンを押したりドラゴンの人形に球をぶつけたり……。
通常の試合より球の軌道や打ち方が制限されているため、
正解のタイミングを掴む試行錯誤がやりやすいのが特徴だ。
それでも正解の判定がシビア過ぎて運が絡む場面が少なくないんだが、
何回かやり直せばそのうちクリア出来るバランスにはなってるし、
正解の軌道を探して延々とやり直しちゃう楽しさはあるかな。
それなりに面白いゲームではあるんだが、CPUの動きにかなりムラがあり、
突然棒立ちになったりわざとらしいミスをしたりするのが気になるところ。
ラケットが大量にあるものの、バカなのは見た目だけで個性は薄い。
ひたすらCPU対戦を繰り返すだけで、
難易度設定も無いから1人プレイだとかなり早い段階で飽きちゃうかな。
あと、BGMやラケットのデザイン、ステージの雰囲気が、
SAT-BOXの『ボクらの消しゴム落とし』などと同じなので、
そっちをやってると新鮮味も薄いぜ……。
850円の手軽に遊べるピンポンゲームとしては及第点なので、
短い時間でサクッと楽しめるゲームを求めているなら悪くない1本だ。