ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS
ついに発売された地球防衛軍シリーズのスピンオフ『デジボク地球防衛軍』!
俺は現在ノーマルで全ステージクリアして、
ハーデストの中盤までしか進めていないんだが、
スピンオフとして申し分ない完成度だったので軽く紹介しておくッ!
『地球防衛軍』シリーズが日本を代表するゲームの1本であるという点に、
議論の余地があると思っている人間はいないと思うが、
やっぱり長くシリーズが続いてるとここはもっと便利にして欲しいとか、
ここはテンポ良くして欲しいとか色々あるわけで。
開発会社の違うスピンオフなら伝統に縛られず、
本編の良くも悪くも面倒な部分をスッキリさせてくれるはず!
と期待したものの、過去に出たものはむしろ本編より稼ぎが面倒になってたり、
変な縛りがあったり……どうにも思い切りが悪いものばかりだった。
そこでやってきたのが今回の『デジボク地球防衛軍』だ!
『EARTH DEFENSE FORCE IRON RAIN』からユークスが続投しているが、
本編を踏まえつつ、やり過ぎなくらい爽快さに全部振りした構成になっていて、
これだよこれ!と叫ばずにはいられない!
最初のスピンオフであるインセクトアルマゲドンから9年!
俺はこれを待っていたんだ!
グラフィックは四角くなっているが、今回は味方も敵もオールスター!
オープニングでは新たな敵「ダークレジオン」に率いられた歴代の侵略者たちによって、
地球がバラバラにされてしまう!
もう既に地球の見えちゃいけないところ(中心核)が見えちゃってるが、
人類はまだ負けてない!ここから反撃作戦が始まるのだ!
ここまでやられてるのに反撃してくる人類ヤバ過ぎるだろ……。
過去作では武器を2つ装備して1人で出撃する形式だったが、
今回は1人プレイでも4人チームでの出撃!
武器は1人1つずつだが、
固有スキルと超必殺技的な「スペシャル」をそれぞれ持っているため、
取れる行動の幅広さが過去作と段違いだ。
装備アイテムであるアクセサリーという要素もあり、
これで個々の性能をさらに強く出来る。
歴代シリーズの兵科のほか、本作オリジナルの「ブラザー」という、
ザ・ドラえもんズみたいな連中が数十人も登場。何でもありの顔触れになっている。
デジボク地球防衛軍、射撃、移動、格闘、飛行、竜巻、時間停止、空爆、双葉理保をなどシームレスに繰り出せる爽快さに振ったシステムがマジで最高 pic.twitter.com/zf9zxZsUou
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) December 25, 2020
とにかく、操作キャラをシームレスに切り替えて攻撃可能なシステムの爽快さが凄い!
敵に囲まれたら飛べるキャラや高速ダッシュ出来るキャラに切り替えたり、
武器をバンバン撃っててリロードが挟まったら別のキャラに切り替えたりと、
移動も攻撃に途切れずに行える。
そこに各キャラ毎のスキルやスペシャルが絡むんだからお祭り騒ぎよ!
竜巻や大型の敵を圧倒的できる格闘コンボ攻撃、魔法の絨毯、カメラ、
サンバダンス、お菓子ばら撒き、ワープ、
悪霊召喚、ニンジャアクション、風車などなど。
これまでのシリーズでは考えられないぶっ飛んだ技が次々に飛び出す!
みんな技使う時に喋りまくるし、アクの強いキャラ揃いだから雰囲気が明るい。
従来のキャラも大体謎の新技を引っ提げてるので負けてないぞ。
なんだそのローリングバスターライフルみたいな回転撃ちは!
過去作で強かった空爆がさらに強くなってたり、
過去作だと隙がデカすぎて使い辛かった武器が、
チーム制になったことで猛威を振るったりするのがまた面白いね。
「やっぱりライサンダーは強い!」「やっぱりセントリーガンは便利!」とか、
強かった武器はしっかり強いのがまた嬉しい。
「これぶっ壊れすぎない?こんなに強くて良いの?」
「スピンオフだからいいんです!」という勢いを感じる調整が気持ちいい。
購入特典としてついに正式参戦した、
D3パブリッシャーとSIMPLEシリーズが誇るアイドル双葉理保もかなり強くて嬉しい。
スペシャル技のラブスマッシュで怪獣もイチコロだぜ!
新規収録のボイス満載なのでずっと使ってるわ。
武器のテキストが全部そのキャラの口調で書かれてるのも細かい。
この辺はアイアンレインを髣髴とさせる楽しさだね。
ただ、「双葉理保は銃を撃った事がない」……?
あるんだな、これ(SIMPLE2000 THEキャットファイト)が!
まあ、双葉理保の設定は結構幅広いから、
銃を撃った事が無い時間軸の双葉理保なのだろう。
マップのどこかで倒れてるキャラを助けることで、
クリア後にそのキャラと持っている武器&アクセサリーが手に入るシステム。
場所はステージ開始直後に分かるから、
最初に飛べるキャラでピュッと飛んで救助すればいいだけ。
過去作であったアイテムを1個1個拾っての
アーマー稼ぎや武器稼ぎは完全に撤廃されていて、
敵が落とすのは回復アイテムのみ。
最大体力はステージをクリアするだけで参加キャラ全員が自動で成長する。
ミッションも増援がしつこすぎないため、とにかくゲームテンポが良い!
こんなにサクサク進む地球防衛軍初めてかもしれん。
難易度が上がると持っている武器とアクセサリーのレベルが上がるし、
かなり強いものがあったりするので、シリーズ恒例のハクスラ的な楽しみもあるね。
ただ、「倒れてるキャラはランダム」
「同じキャラを何度も助けることでキャラのスキルレベルが上がり、
得意武器以外も装備できるようになる」というシステムなので、
狙ったキャラのスキルを上げるのは結構大変だ。
まあ、得意武器なら制限なく装備できるからそこは問題ないんだが。
格闘キャラに格闘武器じゃなくて
スナイパーライフルを持たせたい……って時に面倒って話ね。
でもペイルウイングにフェンサーの武装持たせられるのアツいから上げたい。
はちゃめちゃで色々別物だが、巨大な敵と戦うスケール感や、
大量の敵を吹っ飛ばす気持ち良さは紛れもなく地球防衛軍。
歴代のステージ配置を再現したマップもあり、かなり芸が細かくてニヤリとする。
過去作のBGMを惜しみなく使ってくれるのもアガるぜ。
キャラと武器すべてに個別の解説的テキストがあってここにもネタ満載だし、
メインストーリーの通信でもお約束をしっかり押さえてくる。
トルーバー、レンジャー、陸戦兵と、同じタイプの兵科でも、
挙動を元になったシリーズにしっかり合わせてあるし、
「ユークス……お前そんなに地球防衛軍が好きだったのか……」
と言いたくなるほどに歴代ネタを作り込んであるぜ。
インセクトアルマゲドンに関しては微妙に自虐ネタっぽい扱いだったが、
主人公本人が登場したり、
遊んだ人間なら絶対突っ込むネタを拾ってたりで笑ったり嬉しかったり。
テキストで『SIMPLE2000 THEALL☆STAR格闘祭』のネタまで拾っててむせび泣いた。
この時の陸戦兵かなりひどかったからな!
自軍の性能が高いため、歴代シリーズでも難易度はかなり低く、
シリーズやり込み勢からすると大分物足りなく感じると思うけど、
スピンオフとして考えればむしろ遊びやすくて長所と言えるかな。
歴代シリーズの小ネタやメタネタは多いもの、
基本的に「地球防衛軍の歴史に貴様らのようなふざけた連中は存在していない!」
って感じのオリジナルキャラたちがストーリーの中心になるし、
とにかく遊びやすさに振っているので、シリーズ未経験者でも遊びやすいはず。
シリーズ経験あるかどうかよりも、
唐突に味噌汁トークがはじまったり、メイド喫茶のために戦ったりするギャグのノリが、
合うか合わないかの方が重要かも……!
個人的不満点はステージクリアした時に下位の難易度がクリア扱いにならない、
つまり、難易度ノーマルでクリアしてもイージーにクリアマークつかないところと、
オンラインでフレンド招待が無い点。
PS4版で遊んでいるんだが、チャットがタッチパッドだけで完結してないのもやりにくい。
色とステータスが微妙に違うだけのブラザーが別キャラ扱いなのは
ちょっと水増しを感じてしまった。 それ考慮してもキャラ凄く多いんだけどね。
楽しい……とにかく楽しい!と言いながら延々と遊び続けてしまう。
次々に出てくるとんでも性能のキャラと武器を組み合わせて、
戦術を色々試してるだけで時間が吹っ飛ぶぜ!
1周クリアまでの時間は短いが、これはテンポが良くなったから短いだけで、
ステージ数は十分に多いしお約束の最高難易度もある。
さすがに難易度が高くなるとクモの糸でガンガン死ねる。
おふざけノリの強いストーリーだけど、
シリーズらしい展開も、「スピンオフだからこそ」の展開も待っているぞ。
2021年予定のナンバリング新作『地球防衛軍6』への繋ぎっぽく見られているが
繋ぎどころか新作のハードルがかなり上がるレベルの快作!
特に、システムの違うスピンオフとはいえ、
アーマー稼ぎと武器集めの面倒さを完全に解消しちゃったので、
『地球防衛軍6』でここら辺がどうなってるかは気になるところだぜ……。
コンプまでまだまだやり込めるし、
来年はDLCで追加ミッションや追加キャラも予定されてるから楽しみ。
俺はDLCでお姉チャンバラ参戦するって信じてるからな!
見せてもらったぞ……フルプライスの実力!