G-MODEアーカイブス49 グレゴリーホラーショー ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『G-MODEアーカイブス49 グレゴリーホラーショー』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:ホラーアドベンチャー
発売日:2023/10/26
価格(税込):800円
2004年にジーモードから配信されたガラケー向けタイトルの移植だ。開発はSEEKZ。1999年に放送された同名CGアニメをゲーム化した内容になっているぞ。G-MODEアーカイブスでは珍しい版権タイトル!
『グレゴリーホラーショー』は1話2分ほどのショートアニメで、異次元のホテルに迷い込んだ客の恐怖体験を描いた内容だ。毎回出てくるシュールなキャラ達の言動を楽しむホラーコメディ。PS2でカプコンからゲームが出たり、最近になって新作アクションRPGを制作するクラファンが目標額の403%を達成する大成功を収めたりと、20年以上も人気が続いている。
キャラは見た記憶あるけどそんなに人気だったのかと改めて調べてみたら……。
1話2分10秒で、1~4シリーズ、全88話が製作され、1999年10月より、2001年7月までの1年9ヶ月の間、TV 朝日にて放映され、23時55分からの深夜の時間帯にもかかわらず、平均視聴率 約4~5%を記録しました。
深夜帯で視聴率4~5%だと!?前番組の流れも大きいだろうけどそれにしてもとんでもないわ。
俺は原作未見だったのでAmazonプライムでシーズン2まで視聴。2分アニメなのでシーズン2まで見ても60分なのでお手軽だね。
ゲームの方は2004年のガラケーのタイトルなので作りとしては小粒だけど、キャラの多さや原作の雰囲気の出し方は頑張っていて面白かったぜ。
謎のホテル「グレゴリーハウス」に迷い込んだ主人公が、恐怖体験をしつつそこからの脱出を目指す内容。アニメに似た導入で登場キャラも同じだが、ストーリー自体はゲームオリジナルとなっている。
ゲーム自体は昔ながらのアドベンチャーゲームで、ホテル内を探索してアイテムや情報を集め、少しずつ行ける場所を広げていく総当たり式。
謎のホテルで段々と記憶が曖昧になっていくプレイヤーキャラ。
この場所に来る前に考えていたのは職場?家族?恋人?。その選択肢や探索中の行動でエンディングが変化する構成だ。
ホテル内には客を料理しようとするコックとか、客の血を巨大注射器で採血する看護婦とかヤベェ奴らがいっぱいだ!
ウンバホの力を借りて行う「魂交換」が本作の特徴。住人と魂を入れ替えて、数十歩だけそのキャラの視点で行動できる。
アニメだとグレゴリーハウスの住人にビビらされっぱなしだったが、ゲームでは逆に彼らの能力を利用できるってわけだ。魂交換は相手が気絶してないと出来ないため、「活用できそうな奴をどう気絶させるか?」から考える必要があるぞ。グレゴリーを気絶させて利用出来た時はスカッとしたなぁ。俺が茶風林だ!
ヘンテコなキャラ達の能力を活用する楽しさがあるし、アイテムを拾うことで「魂交換」中の制限時間を伸ばす要素もある。探索型のゲームとしてよくまとまってるし、アニメで見たキャラが次々に登場するのでキャラゲーとしても頑張ってるね。
外見の説明がめっちゃ怖いけど、恐らくトップクラスに人気ありそうな継ぎ接ぎのネコだ!
ウワーッ!審判小僧だぁーーーッ!
究極の二択を質問してくるけど、選んでない方を選んだことにして「君はそういう奴なんだね」みたいなこと言うイヤなヤツ!ゲームでもちゃんと歌のメロディーを再現してるのが良い。
ミニゲームでルーレット小僧のすごろくもあるのが嬉しかった。ルーレットを目押しで止めて、出口の封印を破るマスに何度も止まらないといけないルールが、ちょっと面倒ではあったが!
難易度はそこまで高くなく、1周クリアまで2時間掛からないくらい。序盤の選択肢がエンディングに関わってくるので、完全コンプを目指すとちょっと面倒かな。
次々に出てくるホラー&コミカルなキャラ達。心に抱えた退屈な日常への不満と、グレゴリーハウスという非日常のスリルを描いたシナリオと、ファン向けのキャラゲーとしてはまずまずの内容だ。アニメ見てなくても楽しめるとは思うが……オススメまではしないぜ!