にかくでスッシーのレビュー行くぜ!
にかくでスッシーはアークシステムワークスが2013年2月12日に400円で配信した3DSDLソフト。
ジャンルは違うが2012年9月に配信したクルりんスッシーの直接の続編となる。
続編っていうか素材のほとんどが使いまわしでタイトルロゴすらほぼ同じっていう凄さなんですけども……。
これに関しては後で触れていくぜ。
モードは前作で一人前になって自分の店を構えたスッシーが主人公の全10ステージのストーリーモード。
全100ステージに挑むフリーモードの2種類。
オプションで一定条件を満たすとチェックマークがつく実績を見ることも出来る。
ゲームは並んでる寿司ネタから同じものを2つ選択して消していくパズルゲーム。
選んだ二つのネタを直線で結ぶことが出来れば消せる。
間に邪魔になるネタがあれば消せない。
直線で結ぶことが出来ても3回以上曲がる必要があるなら消せない。
これが基本ルール。
消すとしばらく時間が止まり、時間内に消したネタがコンボになる赤だしや、
しばらくヒントが表示されるケーキ、ネタを一気に消すアガリなどの特殊な皿もあるが、
基本的には麻雀牌を使った定番パズルである「二角取り」を寿司ネタに変えただけだ。
「上海」に似てるけど牌が重なっておらず、フィールド全体を見渡せる点が大きく違う。
キー操作でもタッチペン操作でも遊ぶことが出来るけど、これに関しては圧倒的にタッチペンだな。
そんなわけでゲーム自体は特筆すべき点もない無難な内容なんだけど、
モードや仕様などはかなり不満が多い。
まずストーリーモード。
「念願の自分の店を持つことが出来たスッシーだったが、お客さんが誰も来ない」というシーンだが、
背景の売り上げグラフが右肩上がりになってる。
これは素材がすべて前作からの使いまわしで、
繁盛店が舞台だった前作の背景もそのまま使いまわしてるからである。せめてグラフくらい修正しろや!
新キャラは一切登場せず、スッシーとロボ店長の2人だけ。
もちろん動きも前作の使いまわし。やる気無さ過ぎる。
ストーリーモードの使いまわしはただの手抜きで済むが、ネタの使いまわしは致命的。
ゲーム中に登場する寿司ネタのグラフィックも前作からの使いまわしなんだけど、
グラフィックの種類が足りないので「同じ寿司ネタでも皿の色が違えば別のネタ扱い」になってる。
つまりこの二つのネタが別のネタ扱いということだ。
超見辛いし納得いかない。
通常は麻雀牌でやるところを寿司でやってるところが最大の特徴なのに、
色違いの皿を別の寿司としてカウントするなら寿司でやる意味無いじゃないですか!
寿司ネタの多いフリーモードとかすっげー見辛いよ!
このフリーモードも全100ステージだが、
中断セーブ機能の類が存在しないのでぶっ通しでプレイするしかない。
実績も累計プレイ時間や消した寿司の累計などの作業系実績が大半でやりがい無し。
定番パズルなので普通に作れば普通に定番として楽しめたはずなんだけど、
グラフィックとモードが手抜きで実に遊びにくい内容になってしまってる。
遊べないほどではないし、3DSのダウンロードソフトの二角取りは
dsiウェアのああ!二角取りとかを除くとこれ1本くらいなので価値が無いわけでもないけど……。
大分残念な1本です。