クルりんスッシーのレビュー行くぜ!
クルりんスッシーはアークシステムワークスが2012年の9月19日に400円配信した3DSDLソフトだ。
ジャンルはパズルゲーム。
モードは全10面で提示されるノルマをクリアしていくストーリーモードと、
制限時間がゼロになるまでプレイするフリーモードの2種類。
画面に敷き詰められた寿司ネタをカーソルで動かして三つ以上並べて消していくのが基本ルール。
方向キーかスライドスティックでカーソル移動、Aボタンでネタを右回転、Bボタンでネタを左回転。
タッチペンでも操作可能だけどすこぶるやりにくくてオススメ出来ない……。
並べて消した寿司は上画面にお客さんの元に提供されていき、
お客さんの満腹度を最高に出来れば支払いがされてスコアが入る。
お客さんは好きな寿司ネタを表現する被り物を装着して来店するので、
対応したネタを出すとスコアが2倍。
「マグロが好きな客はカッパ巻きが嫌い」など嫌いなネタもあり、これは消しても食べてもらえない。
たまにネタに混じって調理されてないマグロやイカが飛び込んでくることもある。
これはデカネタと言ってボタン連打で乱れ斬りするとネタになってどんどんお客さんに提供される。
他にもボタン連打で解凍しないと消せない冷凍ネタや、
ランダムに切り替わるネタをボタンで止めると
止まったネタがすべて消えて大量得点になるランダムネタなど。
通常の寿司ネタ以外にも色々なネタが存在する。
フリーモードはネタを4つ以上まとめて消すと残り時間が延びるというルールがあるので、
出来るだけまとめて消していくのが高得点を狙う際に必須となる。
ゲーム自体は三つ以上並べて消していくありがちなパズルゲームなんだけど、
ゲーム中は「へいらっしゃい!」「寿司食いねぇ!」などのいかにも寿司屋っぽいボイスが飛び交うし
デカネタやランダムネタなどで大量得点になるのもなかなか爽快。
客が好きなネタの被り物をして入店するのが謎過ぎるが、
これは「熟練の寿司職人には客を見ただけで好きなネタが分かる」
という表現を視覚的に分かりやすくしているだけだと思おう!
ストーリーモードは寿司湖で生まれた主人公のスッシーが
お父さんの勧めでロボ店長が経営するロボ寿司に見習いとして入店するという、
ネタ要素しか存在しないシナリオだ。寿司だけに!
1回でもノルマを達成出来ないと容赦なくクビという厳しいロボ店長。
一応人気店らしいんだけどステージ毎にトラブルを起こしまくりで、
職人と喧嘩してクビにしたりとやりたい放題。
そのしわ寄せはすべて主人公のスッシーのノルマに反映されて難易度が上がっていく。
このロボットをとっとと破壊した方が寿司業界の発展のためになるのでは……。
よく見ることになるこのスッシーの「ええ~!」って顔が可愛くて好き。
ストーリーモードに登場するキャラはスッシーとロボ店長の2人のみという省エネっぷりである。
オリジナリティの無さとタッチ操作のやり辛さ以外の欠点だと
嫌いなネタが分かりにくい点だね。
好きなネタは被り物を見ればいいけど、嫌いなネタは説明書見て暗記しないといけない。
まあ好きなネタ中心にとにかく消しまくればいいゲームなんでそこまで支障はないんだけど……。
マグロ嫌いな客ならドクロマークとマグロの絵がプリントされたシャツを着てるとか、
イクラが嫌いな客なら粒の1つ1つが悲鳴を上げる人間の生首になってるイクラのシャツを着てるとか
タコが嫌いな客なら人間がリアルなタコに首を絞められて楳図かずお風の悲鳴を上げてるシャツを着てるとか
カッパ巻きが嫌いな客なら尻小玉を抜かれて絶命してるシャツを着てるとか、
そういうのが欲しかったな。それなら俺も大満足で大絶賛ですよ!
被り物で好きなネタを表現するならシャツで嫌いなネタを表現すべきってのは本気で思う点。
客の好きなネタを分かりやすくするために
「客はみんな好きな寿司ネタの被り物をしてる」ってハチャメチャな設定にしてるのに
嫌いな寿司ネタに関しては妥協しちゃうのがなんか凄くモヤッとした。
特に目新しい内容ではないが、
寿司屋イズム溢れるボイスとサクサク消えるパネルが遊んでいて気持ちいい1本。
こういうパズルが嫌いじゃなければそこそこ遊べるぜ。