THEテニスのレビュー行くぜ!
@SIMPLE DLシリーズ Vol.26 THE テニスは
ディースリーパブリッシャーから2014年4月16日に400円で配信された3DS DLソフトだ。
開発はイートレック。
携帯アプリばかり作ってるメーカーと思いきや
下請けで昔から家庭用ゲーム開発に関わって来たかなり実績のあるメーカーの模様。
SIMPLEシリーズでテニスゲームが発売されるのは
2006年に発売されたこのSIMPLE2500 THEテニス以来。
収録ゲームの1本にテニスがあったSIMPLE DS THE スポーツ大集合をカウントしても2007年以来となる。
また、SIMPLE DSシリーズで開発中止になったソフトにもTHEテニスがあったので、
DS系列でピンで発売されるTHEテニスは今回が初めてということになるし、
SIMPLEシリーズ全体で見てもここ数年はスポーツゲームがまったく出ていなかった。
そんなわけで色々な意味で期待が高まるのが本作。内容はどうだったのか。
モードはシングルスとダブルスを選んで自由にCPUと戦えるフリープレイ、
3種類の難易度を選んで3回試合をする勝ち抜き戦、
1カートリッジで4人対戦も可能な通信対戦の3つがメイン。
ゲーム中に特定の条件を満たすと称号がもらえる課題と、
勝ち抜き戦のスコアを競うことが出来るネットランキングも存在。
CPUとひたすら対戦するだけの内容なので、課題リストを埋めていくのが主なやり込み要素となるか。
課題は勝ち抜き戦を特定のキャラでクリアとか、
累計得点が1000ポイントとか、累計100試合とかそんな感じのが100項目。
勝ち抜き戦の全難易度を全キャラでクリアする頃には9割方埋まっているのでそこまで難しい課題は無いぜ。
まあ「通信プレイで勝利する」系の課題がいくつかあるので
対戦相手がいない人間はコンプを諦めるしかないんだがね……!俺とか!
課題を10個クリアする毎に能力アップの特典をゲット可能。
パワー上昇やコントロール上昇に移動力上昇など。
付けられるのは1つだけで極端な性能の特典もないので、
使うキャラの弱点を補う形でちょっと装備させるくらいの要素かな。
操作は方向キーかスライドパッドで移動。
ABXYボタンがそれぞれトップスピン、スライス、ロブ、ドロップ。
ボールを打つ度に溜まるゲージがMAXの状態でLボタンとABXY同時押しで必殺ショットだ。
ボールが飛んでくるより先にショットボタンを長押ししておくと、
スイングスピードが速い上に自動でタイミングを合わせてくれるチャージショット。
もう少しでボールに届きそうな距離でショットボタンを押すと強引に喰らいつく飛びつきショットだ。
説明書には基本4ショットの軌道が図入りで入っていてなかなか分かりやすい。
登場キャラは8人でコートは6種類。
キャラはなかなか可愛いんけどちょっとした掛け声や勝利セリフくらいしかボイスが無いから
どういうキャラなのかはあんまりよく分からない。
課題クリアで手に入る称号に「ツンツンレディ」「みんなのアニキ」
「天才御曹司」「ふしぎちゃん」とかがあるので、一応キャラ設定は考えられてるみたいだ。
俺のお気に入りは右下のしほ。
本作独自の特徴と言える要素やシステムはほとんどなく、
テニスゲームとしては本当にオーソドックスな内容なんだけど、操作方法もシンプルで非常に遊びやすい。
判定の強力なチャージショットでバシバシ返球して、ショットの打ち分けで相手を揺さぶり、
飛びつきショットを誘発させてフラついたところにボールを叩きこむ!ポイント!
テニスゲームの基本部分はしっかりと押さえられていて実に丁寧な作り。
必殺ショットも全キャラ「超スピードのショット」なので対応できなくもないバランス。
まともに打ち返すとフラつくスマッシュを必殺ショットでカウンターするのも楽しいし、
こっちも相手もゲージがかなり溜まりやすいので使い所も重要。
相手の必殺ショットを必殺ショットで返してポイント取るのは爽快で何度もやりたくなる。
もちろんラブ☆スマッシュ!と叫ぶのを忘れてはいけない。
DLCとして専用のコートとコスチュームをセットにしたパックが4種類販売されていて1つ100円。
まあ、買わなくても十分楽しめるし、買ってもちょっと気分が変わるくらいのものだ。
俺は全部買いましたけどね。水着祭りじゃー!
欠点は3DSのフタを閉じてもスリープにならないバグがあること……。
スリープにしたつもりだったのにゲームが止まってなくて負けてたり、
フタを閉じていても電池の消耗が激しいのでいつの間にか3DSの電池が切れてたりと大問題。
ここはアプデで修正してもらいたい。
操作性はいいし動きも滑らかなんだけど、
飛びつきショットがちょっと暴発しやすすぎるように思えた。
かなり慣れてもこれでポイント取られることが度々あったり。
まあ気になったのはそのくらいかな。ゲームとして地味ってのは特長でもあるからね。
操作は簡単で凝ったモードやド派手な演出や会話デモは無い。
1人プレイではCPUとの対戦を繰り返すだけのテニスゲーム。
しかしテニスゲームとしての基本はしっかりと押さえられていて、
課題を埋めていくだけでも延々と遊んでしまう面白さがある。
まさに「シンプルで面白い」作品と言えるだろう
実はSIMPLEシリーズだと意外と少なかったりするんだよねこういうソフト……。
値段も400円と、大体500円が基準の3DS DLソフトとしては多少お買い得なのもいい。
俺には無縁だがソフト1本で4人対戦が出来るのも、
初期の頃は「ワンカートリッジで4人対戦可能!」をウリにしていたSIMPLE DSシリーズを思い出させるね。
絶賛する内容ではないが、シンプルなテニスゲームを求めているのならかなり楽しめる1本だ。
やるなイートレック!
今後もこういう感じのスポーツゲームをSIMPLEシリーズで出し続けて欲しいぜ。
歴史あるSIMPLEシリーズがどこぞのおきらくシリーズに負けるわけにはいかないからな!
売り上げランキング: 22,202