フェアルーンのレビュー行くぞ!
フェアルーンはフライハイワークスが2014年10月8日に300円で配信した3DS DLソフトだ!
元はスキップモアが配信されていたスマホの無料ソフトで、
方向キーへの対応やダンジョンの拡張や実績要素の追加などが変更点かな。
同じくフライハイワークスが3DSで出していて元スマホでドットゲーと言うと「魔女と勇者」に似ているが、
開発元は違うし全然別のゲーム。
スマホはこういうレトロ風味のドットゲー多いのよね。
やっぱ「アイコンで目立てる&簡単に共感を得られやすい&製作が楽」って辺りが理由かしら。
その中には粗製乱造された駄作も多いがフェアルーンはまずまずの1本。
選ばれた勇者を操作して3体の精霊像を探して魔王を封印しろ!という実に分かりやすい内容だ。
案内役&ヘルプアイテムである「はじまりのしょ」クンが最初に説明してくれる。
上画面には全体マップが表示されている。
懐かしいドット絵のグラフィック!
これはかのハイドライドシリーズを彷彿とする内容ですな!
とか言いたいんだけどハイドライドシリーズはバーチャルハイドライドしかやったことないので言えない。
ジャンルはアクションRPGかな。
敵を倒してレベルアップしてダンジョンなどを突破してアイテムをゲット。
手に入れたアイテムを活用して行動範囲を広げて先に進んでいく。
戦闘は敵に体当たりするだけで行われる。
敵がこちらより格下の場合はノーダメージで倒せるが経験値は貰えない。
敵がこちらと同レベルの場合はダメージを1受けるが倒せて経験値が貰える。
敵がこちらより1ランク格上の場合はダメージを2受けるが倒せて経験値が貰える。
それ以上に敵が強い場合は倒せないしダメージだけ受けて弾き飛ばされる。
同じくらいの敵を体当たりでバシバシ倒してレベルアップ!
強い敵いて進めなかったら稼げ!ってゲームね。
強い敵がワラワラ出てくるので
定期的に経験値稼ぎを強要させられるところはやや窮屈に感じるが、
同レベルの敵に関してはアイテム欄のはじまりのしょに聞けば教えてくれるし、
レベルアップ自体もすぐ。無限回復ポイントが沢山あるので経験値稼ぎは楽だ。
なので、プレイはアイテム探しや謎解きがメインとなる。どちらかというとADV寄りの作り。
システム面で似てるゲームだと「カエルの為に鐘は鳴る」辺りかな。
カエルはキャラやテキストの濃さと楽しさがメインなので面白さのキモは別なんだけども。
紳士的な魔物!
ゲーム中はほとんどテキストが無く、基本的に主人公以外の登場キャラはいない。
とにかく謎解きとアイテム探しをしまくれ!というシンプルなゲームだ。
方向キーで移動するか、体当たりで戦うか、Bボタンでメニューを開いて手持ちのアイテムと相談して謎を解くか。
道をふさいでる木を切るアイテムを探したり、スイッチを押すのに必要なアイテムを探したり。
プレイヤーにヒントをくれるキャラはほとんどいないけど、
画面を注意深く見ると怪しい部分がしっかり分かるようになってるので、
コツさえ飲み込めばすんなり進める。
あからさまに他と違う!という部分にはとりあえず体当たりしてみるのと、
謎解きに使った後に拾いなおして何度も使えるアイテムも存在するって点。
ここら辺さえ覚えておけば基本はバッチリ。
要素を極限まで削ぎ落としたシンプルなゲームで
謎解きそのものも目新しいものは無いなのであんまり語る点も無いんだが、
敵をサクサク倒しながらマップを探索していくのは楽しいしBGMもステキ。
マップを見ながら「地形の繋がりを考えるとこっちに進める…?!……こっちに進めた!」
なんて試行錯誤するのがいいんだ。
数は少ないがテキストは味があるし演出も良し。
欠点として挙げるならまずラストバトルの仕様だなあ。
賛否分かれそうだけど個人的には無し。このゲームのコンセプト台無しにしちゃってるんでね。
ああいう構成にするなら演出に徹して難易度を思い切り下げるべきだと思う。
あと、クリア後のやりこみ要素がノーミスクリアとかタイムアタックとかなんだけど、
そういうのが楽しいゲームじゃないから蛇足。
終盤は触ると即死する敵がいる中をすりぬける箇所とか、
あのラスボスとかがあるので狙い出すと一気にストレス溜まるぜ。
オプションではズーム&走査線アリの画面にも切り替え可能。
クリアまでは2~3時間。
基本ノーヒントでレトロゲーっぽいけど、極端に理不尽すぎる箇所は無くバランスはいい。
ほどよく悩みつつサクッと遊べる。
良ゲー!とまでは言い辛いし難点もあるが300円なら悪く無い1本かな。
画面見て懐かしい!って思った人や
手軽に遊べてそれなりに達成感のあるゲームがやりたい人なら楽しめると思うぜ。