新ひゅ~ストンのレビュー行くぜ!
新ひゅ~ストンは4月22日に500円で配信された3DSダウンロード専用ソフト!
メーカーはお馴染みポイソフトだ。
2011年に3DSダウンロード専用のロンチタイトルとして配信されたひゅ~ストンの続編。
単純なゲーム内容とぶっとんだゲーム設定。
そして立体視を活用したオリジナルタイトルということで好評を博したタイトルだ。
あれから4年か……。
「井戸に落下する石となって底を目指す」
というまったく意味の分からないゲーム。
とにかく障害物を避けてステージ最後まで到達できればクリアだぜ。
クリアまでのタイムが記録されるので最速を目指すのがキモのタイムアタックゲーム。
操作はスライドパッドのみと前作と同じでとてもシンプル。
障害物にぶつかると耐久度が減っていってゼロになるとゲームオーバー。
ドーナツ状の障害物の真ん中を通過するとスピードアップで、
風船にぶつかると耐久度回復というルール。
ファミコン初期レベルの分かりやすい内容ね。
基本は一緒だが、続編ということで選べる石は倍以上、ステージは4倍と大幅ボリュームアップ。
前作のステージもすべて収録している。
ステージ選択画面もマップを進んでいく形式になり、よりわかりやすくなった。
選べる石は普通の石に、絶対壊れないゴムボール、もろいがスピードの速いたまご、
小さくて使いやすいダーツ、すきやき、スイカ、ラジカセ、ふぐ、カツラなど沢山あるぞ!
「石」とは一体……。
「すきやきはぶつかって体力がゼロになるたびに具が減っていく」とかどこから出てくるんだこの発想。
目覚まし時計の説明文が好きですね。
前作では選んだ石によってそれぞれ違う寸劇がステージ開始前に流れたが、もちろん今回もある。
マップから寸劇だけを見ることも可能だ。
この気の抜けるアホな会話がいい。
前作にあったステージを前作にあった石でプレイすると、
前作プレイヤーがニヤリとするような会話に変化したりするのも細かい。
謎のカッコ良さ。
ゲーム部分は前作と大差ないが、
新たなグラフィックの井戸が増えたのでまた新鮮な気持ちで楽しめる。
海の井戸のさわやかなビジュアルが好き。
恐竜の井戸や未来の井戸などのカオスっぷりもなかなか。
相変わらず、石を動かして障害物を避けるだけのゲームなのについ何度もリトライしてしまう。
加速するドーナツと見せかけてただの障害物という、
前作で評判の悪かった罠の「ニセドーナツ」は新ステージでは削除。
しっかりユーザーの意見を汲んでるね。
ひゅ~ストンというと奥行きをこれでもか!と生かした立体視だが、
今回は立体視のタイプを3種類から選択できるようになった。
奥行き重視と飛び出し重視、その中間の3種類。
クリアしたステージのタイムも石ごとに保存されるようになったり、
自分のタイムをQRコード化して交換も出来るようになったり、
前作の発売当時は長かったロード時間が爆速になっていたり、細かい部分までパワーアップしているぜ。
何気にBGMもすげぇ良いのだ。
ただ、ボリュームが増えたとはいえタイムアタックゲーでクリアするだけならあっという間という点はそのままなので、
ここはやはり好き嫌いが分かれるところ。
石の出現条件でちょっとだけ縛りはあったりするものの、
基本的に「○○で○○以上のタイムを出す」みたいなやりこみ要素も存在せず、
とにかく繰り返し遊んで好タイムを目指せ!な内容。
まあ、公式サイトでお題をいくつか出してるので、それに挑戦するのがやりこみ要素と言えるかな。
ここはあえてシンプルな作りにしたんだと思う。
これこそ理想的な続編!と言える、長所を伸ばして短所を潰す丁寧な作り。
4年分の積み重ねを感じさせる。
前作のステージや寸劇もすべて収録しているので本作から買って問題無しだ!
キミも石になって井戸に身投げしよう!