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至高のBGMと軽快な手触りがどこまでも熱い!『ドーナツ・ドド(Donut Dodo)』レビュー!【Switch/PC】

 

ドーナツ・ドド ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:Donut Dodo

 

Donut Dodo Original Soundtrack | Sean "CosmicGem" Bialo

 

『ドーナツ・ドド』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。

 


パブリッシャー:Flynns Arcade/pixel.games

機種:Switch/PC

ジャンル:アクション

発売日:2022/6/4(PC)2023/1/19(Switch)

価格(税込):520~800円


 

80年代アーケード風の1画面アクションゲームだ。

どっかで見たようなスタイルだけどちゃんと新作!

この手の80年代風だの90年代風だののゲームは毎週山ほど出ているが、

本作は「見た目はレトロ、手触りは現代風」の新作として、

非常に完成度の高い1本になっているぞ。ちょっと難しいがめっちゃ面白いぜ!

 

ちなみに本作の日本版タイトルは

Switchのストアページや本体メニューでは『ドーナツ・ドド』だが、

Steam版のストアページだと『ドーナツ・ドードー』になっている。

 

 

更に実際のタイトル画面(見辛いが英語ロゴの下)だと

『ドーナツドード』になっているし……。

 

 

ドーナツドードードゥ! - exA-Arcadia

 

SwitchのHOME画面のアイコンや、

今後稼働が予定されているアーケード版だと

『ドーナツドードードゥ!』になっている。

表記ゆれがハンパじゃねぇ!

 

ゲームボーイの『アミーダくん』を思い出す不安定さ。

そちらはパッケージが『阿弥陀AMIDA アミーダくん』で

ゲームのラベルだと『アミーダくん』。

ゲームのタイトル画面だと『阿弥陀 AMIDA』で、

ゲーム雑誌などでは『それ行け! アミーダ君』だった。

まあドーナツと関係ないアミダクジ野郎の話はさておき……。

 

 

ゲームは全5ステージ構成で基本的に2周したら終了となる。

ゲームモードは3つ。

難易度EASYとMEDIUMを5ステージずつ、合計10ステージ遊ぶモード。

難易度MEDIUMとHARDを5ステージずつ、合計10ステージ遊ぶモード。

そして5ステージの通しプレイでクリアタイムを競うスピードランだ。

最初は一番上しか選べず、クリアすると次のモードが解禁されていくぞ。

 

全モード解禁と、初期ハイスコアの15万点を超えるのが

とりあえずのゲーム目標って感じかな。

あとはハイスコアとタイムアタックで自らの限界に挑むべし!

このゲームの話題で避けて通れないのが尋常じゃない完成度のBGM。

ゲームを始めた瞬間にゴキゲンなバイブスが耳から脳に叩きこまれる!

誇張無しに開始1秒でこちらのテンションをブチ上げてくる素晴らしさだ。

音に合わせたキャラの動きやスコアカウントのタイミングなど。

画との合わせ方も上手く、見ていて気持ち良さしかない。

 

ノリの良さにガン振りしたステージ1も最高なんだが、

個人的には曲の展開がどんどん変化していくステージ4がお気に入り。

まったりした前奏からテンポアップするステージ3もいいねぇ。

 

 

方向キーとジャンプボタンのみで遊ぶシンプルなアクションゲームで、

ドードー鳥に盗まれたドーナツを取り戻すのが目的。

ザコ敵を避けながらステージ内に散らばるドーナツをすべて回収すると、

ドードー鳥の近くにあるデカいドーナツが光り出す。

それに体当たりすればステージクリアだ。

ザコ敵を倒すことは出来ないのでひたすら避けるのみ

 

 

敵は倒せないが全体的に『ドンキーコング』のオマージュっぽい作りで、

ロープにぶら下がりながら進むステージなどは『ドンキーコングJR.』風。

パックマンで見たようなヤツもたまに顔を出す。

 

ただ、操作感に関しては現代風になっていてレスポンスも良い。

ジャンプ中に空中制御が効くし、ジャンプでハシゴに飛びつけたりも可能。

そもそもハシゴを上り下りする速度が爆速だったりで、

ゲームスピードが非常に速い!

ステージ1のBGMが異常なくらいハイテンションだが、

それに負けてないくらいゲーム展開が早いのだ。

死んでも画面切り替え無しで、

主人公が初期位置に移動してゲーム再開なのもテンポ良く感じる。

遊んでいて非常に楽しい手触り。

 

 

単純なゲームだが難易度は高め。

敵の動きが早いので慣れるまではEASYでも一苦労だ。

特にこちらを追いかけてくる便器が強敵。

このゲーム、ほとんどの敵はプレイヤーを無視して規則的な動きをするし、

大体ジャンプで飛び越えられる。

が、便器は飛び越えられない上にこちらを追ってくるから、

地形を使って上手く誘導しないと追い詰められる。

追いつめられたら便器に足をすくわれて死ぬ最悪な死に方になるぞ!

 

常に画面全体を意識しないといけないゲームで、

ループ構造になってる画面端を敵が行き来していたり、

ドードー鳥の火炎弾が飛んで来たり、新しい敵が登場したりと忙しい。

コンティニューは一切無く、残機が無くなったらそこでゲームオーバーだ。

 

 

本作で絶妙なのは稼ぎと1UPのバランス。

ドーナツは1個25点だが、

最初のドーナツを取るとステージ内のドーナツ1個がランダムが光る。

その光るドーナツを取り続けるとコンボになってスコアが跳ね上がり、

1000点以上の得点へと発展していく。

1ステージに1回、一定時間出現するボーナスアイテムは

1000点のチェリーからスタートで、

取っていくと最終的に25000点のハンバーガーが登場するぞ。

 

 

で、このゲームは15000点ごとに1UPと条件が非常にゆるく、

「1UPは2回まで」みたいな制約も無いため、残機を増やしやすい。

とはいえ、ゲームスピードが速くて難易度高めなので、

コンボを狙うとかなり神経をすり減らすことになる。

残機が沢山あっても油断するとあっという間にゲームオーバーだ。

 

ステージが狭いのでドーナツコンボを無視すれば結構サクッとクリアできるし、

早くクリアすればスピードボーナスがあるし、

前述のボーナスアイテムもあるため、コンボを無視してもそれなりに稼げる。

コンボはほどほどにした方がプレイは安定するぞ。

 

でもやっぱり稼いで1UPした方がいざという時安心だし……。

ハイスコア狙いたいし……とか考えてしまい、

ついコンボを狙って無駄に残機を減らしてしまうこともしばしば。

このせめぎ合いを自分の中でコントロールしながら、

敵の行動パターンや地形やルートを頭に入れ、

少しずつ動きの精度を高めていくのがゲキアツだ!

 

 

5ステージ×2周で完全燃焼するスコアアタックアクション。

80年代への熱いリスペクトに溢れつつも、

今だからこそのスピード感と操作性の良さでまとめた傑作!

操作は軽快。敵は強敵。音楽は絶品。やればやるほど深みにハマる。

1ゲームが短いので、もう一回!と何度でも遊んでしまう作りだった。

手強いけど敵のパターンがハッキリしてるから理不尽感は無かったし、

昔ながらのアクション好きな人にイチオシしたいぜ。